クリードウード ザリアン

| ブランド | クリード(CREED) |
|---|---|
| 分類 | ウッディアンバーウッドフローラルアンバー |
| 季節 | 秋冬夜 |
| 発売年月日 | 2025 |
| 調香師 | 不明 |
| 原産国 | フランス |
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どんな香り?(口コミ含む総合評価)
乳香×ミルラのスモーキーな光沢を軸に、ジンジャーや各種スパイスの熱気とトンカ/リコリスの甘苦さを重ね、最後にウード・パチョリ・サンダルウッドの乾いた木質で締めるスパイシー・アンバーです。

立ち上がりは一瞬のベルガモットの輝きののち、スパイスが一気に沸騰し、メープル/モラセス様・アニス様・時に「ポプリ」「スパイス棚」という口コミが出るほど濃密になります。中盤はメイローズが煙と甘香の間をつなぎ、甘さはトンカとリコリスが主導、ウードは滑らかで非アニマリックに全体へ溶け込みます。ドライダウンは粉感を帯びたアンバーウッドに落ち着き、肌では“ベビーパウダー”や“カカオ/コーヒードロップ”の連想も。
拡散・持続は非常に強力(1〜2スプレー推奨)。一部から編むルージュ系(オーパス 14 ロイヤル タバコ/アウトランド)などを想起する声があり、盲買い非推奨の通向けアンバーと位置づけます。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット, ジンジャー, 乳香(フランキンセンス), スパイス:柑橘は刹那的に輝き、すぐにジンジャーの発泡感と乳香の乾いた煙、過剰なほどの温・冷スパイスが立ち上がります。肌によってはアニス/クローブ/フェヌグリークを想起し、“メープルシロップ+スパイス”や“ポプリ/トウモロコシ”と感じることがあります。ここが最も賛否が分かれる山場です。
- ミドルノート
- メイローズ:ローズは“主役の花”というより甘香と煙の継ぎ目を滑らかにするビロードの層。甘さはトンカ前駆の丸みへ接続し、スパイスの尖りを和らげます。肌だと柔らかく見えて、乳香のドライさ×ローズの温度のコントラストが上品に出ます。
- ラストノート
- 80年熟成のウード, ミルラ, パチョリ, サンダルウッド, トンカビーン, リコリス(甘草):ミルラの樹脂甘とリコリス/トンカの甘苦さがアンバーウッドに融合。ウードは丸く静かで、動物的ではなくバルサミックで木質的に香り全体を奥行きづけます。体温でパウダリーに寄るという口コミもあり、長時間にわたり甘香の尾を引きます。
ウード ザリアンと似てる香水
- アムアージュ「オーパス 14 ロイヤル タバコ」立ち上がりの厚いスパイスから乳香×没薬の燻りへ、トンカ/リコリスの甘苦で中盤を押し上げ、ウード/グアイアック/サンダルの乾いた木質で締める=“樹脂の光沢×甘苦スパイス×ドライウッド”という重心がほぼ同軸
- アムアージュ「インタールード マン」ベルガモットの刹那→オレガノ/ピメントが一気に沸き立ち→オリバナム(乳香)×オポポナックス(甘いミルラ)×ラブダナムがメープル様の濃密アンバーを形成→パチョリ/サンダル(+アガーウッドスモーク)で粉感のあるアンバーウッドに収束=“乳香・没薬・スパイス棚→乾いた木質”の設計が最も重なる
- メモ パリ「ルクソール ウード」シナモン/カルダモンの熱にローズが煙と甘香を橋渡しし、ミルラ/ラブダナムがとろみのあるアンバーを厚くし、最後はウード/パチョリ/サンダルでドライ=“薔薇でつなぐ樹脂×スパイス×乾いたウード”という骨格が近い
- ジョー マローン ロンドン「ミルラ & トンカ コロン インテンス」ラベンダーの澄んだ序盤ののち、ソマリ・ミルラがスモーキーに膨らみ、トンカがメープル/モラセス様の甘苦を添え、アンバーウッドで肌沿いにドライ=“没薬×トンカ”軸で中盤〜後半の質感と残り香が非常に近い(ウード要素以外の重なりが強い)
- ロクシタン「オー ド ボー オードトワレ」〈低価格帯/プチプラ〉乾いたサイプレスに黒胡椒の火花→インセンスがほのかに燻り→バニラ/トンカで甘いアンバーに落ち、シダー/サンダルでドライ=“お香×スパイス×甘いアンバーウッド”という骨格を手頃に再現
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
スパイス/樹脂/ドライウッドの主張がわずかにマスキュリンへ傾く一方、トンカ/リコリスの甘苦さとローズのヴェールがユニセックス性を担保。「強い香り」「長時間持続」を求める層にマッチします。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー、フローラルアンバー
- ウッディ系・・・ウッド
核は乳香+ミルラの樹脂にトンカ/リコリスの甘みが重なるアンバー構造。ここへメイローズが蜂蜜色の光沢を与えるため、フローラルアンバーを中核に据えます。基底はウード/サンダルウッド/パチョリの乾いた木質で、甘さをドライに整えるためウッディアンバーとウッドを併記。トップの柑橘は瞬間的で、全体像は甘香を帯びたスパイス・アンバーとして収斂します。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- グルマン
- スパイシー
- パウダリー
乳香・ミルラ×トンカが温かい樹脂甘+粉感を形成(アンバリー/パウダリー)。ウード/サンダルウッド/パチョリが乾いた骨格を作り(ウッディ)、ジンジャーと多香辛料が序盤を押し上げます(スパイシー)。乳香のハーバルな冷気が透け(アロマティック)、後半はトンカ由来のバニラ様の丸みが余韻を甘くまとめます(グルマン)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ウード ザリアンの香りが似合うイメージ・人物

スパイス棚の鍵を預かる“ナイト・ミクソロジスト”
- 30代後半の男性。営業前にシロップとビターを仕込み、分量は滴で合わせます。
- 黒のベストに深緑のタイ、初手の一杯は言葉少なに差し出します。
- 休憩はカウンターの端で短い。
香炉の温度で場を整える“聖堂のライティングデザイナー”
- 30代前半の女性。石壁の反射で照度を決め、スイッチは二度押ししません。
- 黒のタートルとローヒール、合図は頷きだけ。
- 開演直前に深呼吸を一度、空気の粒を揃えます。
樽香を読み解く“小さな蒸留所のクーパー”
- 40代前半の男性。内面のチャーで香りの行き先を定め、金具は指で締めます。
- 作業は無言、終了後は黒パンと熱い紅茶を少し。
- 退き際に窓を開け、冷気で鼻をリセット。
深夜の活版工房で版を組む“タイポグラファー”
- 30代後半の女性。インクの粘度を掌で測り、活字を規則的に拾います。
- 黒エプロンに白シャツ。
- 校了前に窓辺で一息、冷たい空気で視界を澄ませます。
舞台袖でカウントだけ告げる“コンテンポラリー・ダンサー”
- 30代前半の男性。リハでは重心と呼吸だけを合わせ、語りは最小限。
- 本番前に手首へ一吹き、音出しの合図は指先で。
- 終演後はコートの襟を立て、外気を一息吸い込みます。





高拡散・高持続で温度に強く反応するため、秋冬〜冷涼な春が最適です。夏は夜間・少量が快適。序盤のスパイスの広がりが大きく、近距離では強すぎる場面があるため、TPOに合わせた最少スプレーが上品に決まります。