トムフォード ビューティエレクトリック チェリー オード パルファム スプレィ

「エレクトリック チェリー（Electric Cherry）」は、チェリー（さくらんぼ）の甘酸っぱさとジャスミンのフローラル感、そしてムスクやスパイスによる躍動感が合わさったフローラル フルーティーな香り。モレロチェリーの軽い苦みと酸味が可愛らしく、同時にジンジャーやピンクペッパーのスパイシーな刺激が香りを華やかに盛り上げます。ジャスミンの官能的な甘さが溶け込み、さらにアンブレット（ムスク）で肌にほどよい温もりを添えることで、“遊び心あふれる小悪魔”のような魅力を放つフレグランスです。

一方で、甘みや酸味の感じ方については個人差があり、「チェリーらしさがわかりにくい」という方や、「車の芳香剤・入浴剤のような人工的な甘さに思える」という声も。一方で「軽快でポップなチェリーの可愛らしさ」「夏にも軽く使える」「ロストチェリーよりも可愛い印象」を楽しめるという意見もあり、甘酸っぱいフルーティー香が好きな方には比較的好評です。

香りの構成

※公開されている素材や調香の定石から推測した内容を含みます。

1. トップノート
   • チェリー（Morello Cherry）＆ ジンジャー（Ginger）、ピンクペッパー（Pink Pepper）：香りをつけた瞬間に、さくらんぼ特有の甘酸っぱさが弾けるように広がり、そこへジンジャーとピンクペッパーのスパイシーなアクセントが合流し、“遊び心ある刺激”をもたらします。ここで感じるチェリーが「チェリーキャンディのよう」に甘く可愛らしいと感じる方もいれば、「合成っぽさ」が気になる方もいます。いずれにせよ、軽快でポップな第一印象が特徴です。
   • チェリー（サワーチェリー/モレロチェリー）: 甘酸っぱく、少しビターなニュアンスを含む“ダークチェリー”のような果実香。
   • ジンジャー（Ginger）: 爽やかな辛みがあり、鼻をくすぐる軽い刺激を与える。
   • ピンクペッパー（Pink Pepper）: ピリッとした辛さにわずかな甘さを含み、上品で“はしゃぐ”ようなスパイス感を演出。
2. ミドルノート
   • ジャスミン（Jasmine）：白い花特有の甘く官能的なフローラル。チェリーとスパイスがやや落ち着くと、ジャスミンの花びらのような色気ととろける甘さが前面に浮かび上がり、全体にやわらかな女性らしさを添えます。「チェリーが弱くなったあと、ジャスミンが花開く」という感想もあれば、「チェリーの甘さとジャスミンの華やかさがずっと混ざり合って可愛らしい印象のまま」と捉える方もおり、甘みの度合いや花の感じ方が個人によって異なるのが面白いところです。
3. ラストノート
   • ムスク（アンブレット / Ambrette）＆わずかなスパイシー残り香：ミドルのフルーティーフローラルが少し落ち着いた後、肌なじみの良いムスクがふんわりと全体をまとめます。清潔感とほんのり甘い残り香があり、ライトなセクシーさが漂ってくるのが特徴。また、トップでのジンジャーやピンクペッパーの刺激をわずかに感じ続けられることもあり、甘酸っぱさ＋柔らかい刺激をしばらく楽しめるイメージです。
     • アンブレット（Ambrette）: ハイビスカスの種由来の天然ムスク系香料。合成ムスクよりも柔らかく、肌に溶け込むようなクリーンでほんのり甘い香り。

「甘酸っぱいチェリー×スパイス → ジャスミンの官能フローラル → やわらかムスクの余韻」
という流れが、“Electric”という名の通り弾けるような楽しさと、すっきりした軽やかな方向性を感じさせます。