フレデリック マルムスク ラバジュール

ムスク ラバジュール
ブランド フレデリック マル
分類アンバーウッディアンバー
季節
調香師 モーリス・ルーセル
原産国 フランス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「ムスク ラバジュール」は、バニラやトンカビーンによる濃厚な甘さを背景に、ラベンダーやベルガモットの涼やかな要素、さらにスパイス(シナモンやクローブなど)の刺激が絶妙に溶け合って生まれる官能的な“オリエンタル スパイシー”の香りです。全体には動物的(アニマリック)なムスクの色気があり、口コミでは「お香を思わせる」「寺院のよう」「懐かしいクラシック香水を彷彿とさせる」といった感想が多く見られます。

一方で「甘いスパイスがクセになる」「ドラマチックで何度も嗅ぎたくなる」と魅了される声も多く、まさに名のとおり「破滅(ラバジュール)」を感じさせるほどセクシーでアグレッシブなムスクが人気を集めています。

香りの構成

  • トップノート
    • ラベンダー、タンジェリン、ベルガモット、コリアンダー、ネロリ:爽快な柑橘やラベンダーから始まる軽快な第一印象です。ラベンダーやベルガモットのシャープさが「始めはさっぱりしているのに、すぐに深みが出る」という口コミをよく耳にします。ネロリやコリアンダーのわずかな苦みがアクセントになり、単なる甘い香りに留まらない立体感を生んでいます。
  • ミドルノート
    • シナモン、クローブ、オリスルート、ローズ、オスマンサス:バニラへ向かう甘さにスパイスが重なり、より深い“オリエンタル感”が前面に現れます。ここで「シナモンロールのようなスイートさ」「薬膳っぽいスパイシーさ」「お香のように落ち着く」など、人によって捉え方が大きく分かれるのも特徴です。オリスやローズ、オスマンサスのフローラルは全体を柔らかく包み込みながら、香りを華やかに飾ります。
  • ラストノート
    • ムスク、バニラ、トンカビーン、アンバー、サンダルウッド、グアイアックウッド、シダー、アニマルノート、パチュリ:重厚なウッディアンバーの中でムスクとバニラが強く甘美に香り立ちます。口コミでは「獣っぽい濃密さとバニラの甘さがクセになる」という肯定的な意見から、「動物的すぎて苦手」「お寺のよう」といった否定的な声まで、好みが大きく分かれる部分です。サンダルウッドやグアイアックウッドの温かい木質感が後押しし、アンバーやアニマルノートが“危険なセクシーさ”を最後まで漂わせます。

おすすめの季節と時間帯

日中

濃密なバニラやムスクがゆったり広がるため、涼しさを感じる秋冬のシーズンや夜のシーンがいちばん人気です。特に夜間のデートや大人の集まりで、「ちょっと大胆に甘く官能的になりたいとき」にぴったりという感想が多い反面、「職場やオフィスには向かない」「香りが強く相手を選ぶ」という意見もあります。まさに“特別なシーン”で本領を発揮するフレグランスだといえます。

男性向け、女性向け

男性
女性

ムスクやスパイスの荒々しさが男性的な力強さを感じさせる一方、甘く濃いバニラやトンカビーンが女性的な官能を引き立てる“本格的なユニセックス香水”として知られています。実際、「男性がつけるとセクシーなスーツスタイルに合いそう」「女性が纏うと色っぽくて大胆」といった両面の口コミが目立ちます。ただしアニマリックなニュアンスが苦手な方も少なくないので、肌との相性は試してみるのがおすすめです。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・アンバー、ウッディアンバー
濃厚で樹脂的な甘さが支配的。ウッディノートが奥行きを深め、スパイス類が香りを多面的に盛り上げます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • オリエンタル
  • シトラス
  • スパイシー
  • ムスキー
ラベンダーやベルガモットによるアロマティックな清涼感(アロマティック・シトラス)が入り口となり、シナモンやクローブで華やかなスパイス感を加え(スパイシー)、バニラやトンカビーンがアンバー的な甘みに深みをもたらします(アンバリー・オリエンタル)。そしてムスクがアニマルノートと混ざり合い(ムスキー)、「破滅的な」魅惑を最後まで演出します。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ムスク ラバジュールの香りが似合うイメージ・人物

ムスク ラバジュールをつけている人のイメージ

ミステリアスなバーで夜を楽しむ「ダークロマンを纏う紳士/淑女」

  • 30~40代、男女問わず。黒や深い色味の装いで、暗めの照明の中しっとりとグラスを傾ける。
  • 深く重なるスパイスや動物的ムスクを好み、一筋縄ではいかない雰囲気を身にまとう。
  • 香りには「先の読めない“危険な色気”」を求め、同時に“大人の余裕”も感じさせたい。

深い森で瞑想する「秘教的な求道者」

  • 20~40代。自然と向き合い、密やかに修行を重ねるようなストイックな人物。
  • 舞台は朽ちた木々やしっとり落ち葉の香る森の奥。タロットや呪術など神秘的な要素を探求。
  • 香りは“土や樹脂、お香のような霊性”を好み、スピリチュアル体験をサポートする存在として捉える。

ゴシックテイストのパーティーで映える「ドラマチックなダンサー」

  • 20~30代。ダークなレースやビロードなどを纏い、人が集まるパーティーやクラブで躍動。
  • ボディラインを美しく引き立てる衣装に、少し過激なメイクで視線を誘導。
  • 香りは「強く香り立つスパイシーさと甘い誘惑」でパフォーマンス性を高めたい。

クラシックカーを操る「ヴィンテージ趣味のコレクター」

  • 40代以上、男性が多いが女性でも可。古いクラシックカーや古着、アンティーク家具に囲まれた優雅なライフスタイルを送る。
  • コーヒーやラムを好み、日が落ちるころにエンジンをかけて静かに街を走る。
  • 香りは「時間を経た重厚な味わいと、どこか野性的なエッジ」があるものを愛する。

舞台裏で余韻を味わう「オペラ歌手」

  • 30~50代、男女問わず。ステージが終わり、まだアドレナリンが引かず余韻に浸りながら、次の出番を待つ高揚感。
  • ドレスやタキシードに香りの“演出効果”を求め、華やかでいて強力なインパクトを放つものを選ぶ。
  • 時に団員やファンと接する際には、妖艶さだけでなく大人の気品を漂わせたい。