フレデリック マルポートレイト オブ ア レディー

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「ポートレイト オブ ア レディー」は、バロック芸術のような贅沢さとシンフォニックな深みをもつローズ香が特徴的なオリエンタル・フローラルアンバー系フレグランスです。1本あたり400本以上というターキッシュローズの濃厚な香りを中心に、ブラックカラントやラズベリーの甘酸っぱさ、クローブやシナモンといったスパイスの刺激が合わさり、“上品かつ力強い個性”を纏えるのが最大の魅力。さらにインセンスやサンダルウッド、アンバーなどの重厚なオリエンタルノートが重なり、一噴きで貴婦人のポートレートを眺めるかのような優雅さと神秘的なオーラを生み出します。
口コミでは、「ローズの深みとパチュリ、インセンスの神秘性が絶妙に絡み合う」「最初はかなり濃厚でも、徐々に柔らかく上品に変化する」といった声が多く、また「酸味のあるローズが印象的」「お香のような落ち着きが強い」「スパイシーすぎると感じる」など、嗅ぐタイミングや肌質によって評価が分かれやすい面も指摘されています。一方で、強い主張がありながらも品格を保つその存在感は「特別なシーンの“勝負香水”」と称されることもあり、上質なローズ+オリエンタル系を探している方には一度は試してほしい名作となっています。
香りの構成
- トップノート
- ローズ、クローブ、ラズベリー、ブラックカラント、シナモン、レッドベリーズ:濃厚で高貴なローズを軸に、甘酸っぱさやクローブ・シナモンのスパイシーさが重なり、芯のある華やかな印象を形成。ここで感じるわずかな酸味や刺激が、“ただの甘さ”に終わらない個性を与えます。
- ミドルノート
- ターキッシュローズ、パチュリ、インセンス(フランキンセンス)、サンダルウッド、イランイラン:さらに奥行きを増したローズが主役となり、パチュリやインセンスのオリエンタルかつスモーキーなニュアンスが合わさって、いっそう“深み”を強調。サンダルウッドが香りを落ち着かせつつも、ややエキゾチックなイランイランが柔らかな甘みを添えます。
- ラストノート
- インセンス、サンダルウッド、ムスク、ベンゾイン、アンバー、シダー、アンバーグリス、バニラ:濃厚なウッディ&レジン要素に、バニラやアンバーの甘やかな余韻がとけ込む重厚なラスト。官能的でミステリアスな雰囲気を最後まで纏いつづけ、服や肌に長く残ります。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
華やかなローズとアンバーの重厚感は、フェミニンさを際立たせるため女性人気が高い傾向です。しかし、インセンスやパチュリのスパイシーかつダークな側面もあるため、「オリエンタル香が好き」「個性的なフレグランスを纏いたい」男性からも支持を集めています。上質でクラシックなローズを自在に操れるのは、“香り上級者”の特権とも言えるかもしれません。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー、フローラルアンバー
ローズを主軸にした濃厚なフローラルに、アンバーやスパイスが加わることで独特の陰影と深みを与えます。インセンスやパチュリによる“お香感”が強く、そこにベンゾインやバニラの甘さがとけ合い、スモーキーで奥行きのあるアンバーの世界へ導きます。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- オリエンタル
- スパイシー
- フルーティ
- フローラル
ターキッシュローズの濃厚なフローラル(フローラル)に、ブラックカラントやラズベリーの甘酸っぱさ(フルーティ)やクローブ・シナモンの刺激(スパイシー)が合わさり、さらにパチュリやインセンスの力強い深みで東洋的なムード(オリエンタル)を形成。ベンゾインやアンバーの温かさ(アンバリー)がラストをゴージャスに締めくくります。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ポートレイト オブ ア レディーの香りが似合うイメージ・人物

オペラの夜会に舞う「華麗なるファムファタール」
- 30~40代の女性。夜会やオペラ鑑賞の際、ベルベットやシルクのドレスに身を包み、レースのグローブやパールなどで豪奢に彩る。
- 優雅な動作の裏に“妖艶な情熱”を秘めており、気品と色気が同居した大人の魅力を放つ。
- 香りには「壮麗なローズ」と「複雑なスパイス&インセンスの陰影」を求め、自身のドラマチックな存在感を後押ししたい。
クラシカルな図書館に佇む「文学的カリスマ」
- 20~30代、男女問わず。アンティーク家具のある書斎や図書館が似合う文芸系ファッションが特徴。
- 厚い革表紙の本を読み込み、隠された芸術や歴史に思いを馳せる知的な雰囲気を漂わせる。
- 香りには「古い書物のインクやレザーを連想させる重厚さ」と「色気あるバラの芳醇さ」を両立させたい。
芸術家のアトリエを仕切る「気高きミューズ」
- 20~40代の女性。画家や彫刻家らが集うアトリエの中心にいて、インスピレーションを与える“ミューズ”のような存在。
- シンプルなモノトーンコーデでも、アンティークなジュエリーやスカーフで独自の個性を醸し出す。
- 香りにはローズの華麗さを軸にしながらも、“煙や土”を思わせる奥行きで芸術的世界観を引き立てたい。
ヨーロッパの夜景を背に散策する「ミステリアスなクラシックレディ」
- 30代以上の女性。石畳の道が続くヨーロッパの古都で、ドラマティックな黒のコートを羽織って夜景を散策。
- 小さなワイングラス片手に静かに微笑む。語らぬ過去を持ち、近寄りがたい神秘性がある。
- 香りはローズ&アンバーのコクを備え、“夜の街灯”の中でただ甘いだけじゃない重厚感を放ちたい。
職場でも確固たる存在感を放つ「バリキャリの薔薇」
- 30~40代女性。外資系企業などで重要なポジションを担い、仕事上で常にリーダーシップを発揮。
- スーツに高めのヒールを履きこなしつつ、華やかなアクセや赤リップなどで女性らしい演出を忘れない。
- 香りは「自分のメンタルを後押しする力強いローズ」を望み、淡白な香りでは満足しない。
甘みとウッディアンバーの艶やかさが、気温の下がる季節により映えるフレグランスです。濃厚で強い主張があるため、日中よりも特別な夜のシーンやイベントでの使用が人気。ただし「肌につけて数時間後の柔らかい薔薇の香りが絶品」という意見も多く、ワンプッシュを控えめにつけて昼から楽しむ使い方も見受けられます。