セルジュ・ルタンスアンブルスュルタン

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「アンブル スュルタン(Ambre Sultan)」は、セルジュ・ルタンスがモロッコのマラケシュで出会った琥珀(アンバー)に着想を得て誕生した、ブランドを代表する“オリエンタル・アンバー”のフレグランスです。
同ブランドのほかの香りと比べても“古代寺院のお香”を連想させる重厚感が際立ち、オリエンタル調のスパイスやハーブが交錯することで、単なる甘さにとどまらない奥行きのある世界観が構築されています。口コミの中には「強い渇きを感じるほどの“ドライなレジン香”」「まるでスーク(市場)や寺院のようなスモーキーで神秘的な雰囲気」「わずかにアニマリックな官能を帯びる」といった声が多く、“アンバー系を知るならまず試しておきたい一本”とも評される逸品です。
香りの構成
- トップノート
- 樹脂、ハーブ類(オレガノなど)、アンジェリカなど:ボトルをスプレーした瞬間から、甘く樹脂的なアンバーとオレガノ由来のスパイシー・ハーバルなニュアンスが勢いよく立ち上がります。なかには「カレーを連想するほどのスパイス感」を感じる人もいるほどで、寺院のお香や中東のバザールを思わせる導入です。
- ミドルノート
- アンバー、ベイリーフ、ミルラ、コリアンダー:徐々にアンバー(琥珀)の濃厚な甘みが中心に据えられつつ、ベイリーフやコリアンダーなどのドライでスパイシーな要素がアクセントとして顔を出し、深みのあるスモーキーな雰囲気を形成。“本格的なお香のように煙たく、儀式めいた空気感”と表現されることもあり、一方で肌質や体温によってはバニラの前兆がここで少しずつのぞき始めます。
- ラストノート
- パチュリ、サンダルウッド、バニラ、ムスク:余韻にかけてはウッディなサンダルウッドやパチュリが重厚感を支え、さらにバニラやムスクの柔らかな甘さ・包容感が表出。スパイスやハーブのシャープさがやや落ち着き、「お寺から一転して、甘く温かいアンバーの穏やかな抱擁へ」と移り変わる印象です。中には「体温が上がると甘さが強めに出るので、肌ではなく衣服につけて調整している」という愛用者の声もあります。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
一般的にアンバー+バニラの甘みが「女性らしいセクシーさ」を引き出す一方で、強めのスパイスやハーブ、ウッディノートがもたらす“ドライな力強さ”は「むしろ男性もつけやすい」という意見も。口コミには「緑がかったスパイス感が男性的」「バニラの甘さやこっくりした煙感が女性的」と両論があり、“あなた自身のキャラクター次第”というユニセックスな位置づけとも言えます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・アンバー、ウッディアンバー、ソフトアンバー
樹脂的な甘さを基調としながらも、スパイスやハーブが力強く香り、お香のようなオリエンタル感を演出。サンダルウッドやパチュリによる土台がアンバーの暖かみをさらに強調しつつ、クリアな“寺院的”空気を兼ね備える。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- オリエンタル
- スパイシー
甘く濃厚な樹脂系アンバー(アンバリー)を主体に、オレガノやコリアンダーなどのハーブやスパイスがドライでシャープな刺激を与え(アロマティック, スパイシー)、サンダルウッドやパチュリによる木質感がベースを安定させ(ウッディ)、全体としては“いにしえの寺院”や“中東の市街”を思わせるエキゾチックなオリエンタル・ムードが漂います(オリエンタル)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
アンブルスュルタンの香りが似合うイメージ・人物

中世の図書館に佇む「静謐を愛する古書コレクター」
- 30~40代男女問わず。古びた革装丁の書物や写本を蒐集し、夜遅くまでその世界観に浸る。
- 静かで落ち着いた性格だが、時折“異国の歴史”に思いを馳せるロマンチスト。
- 香りにも“時を超えた旅”を求め、重厚なアンバーやハーブが織りなす荘厳なムードを好む。
モロッコのスークを巡る「オリエンタル好奇心の旅人」
- 20~30代。バックパックを背負い、北アフリカや中東の市場(スーク)を巡り歩く冒険家。
- 異国のスパイスや手工芸品に目がなく、香りでも“異国の熱気”を思い出させる一品を求める。
- 夕暮れ時に、スパイシーで甘いお茶や菓子を楽しみながら市場の喧騒を眺めるのが好き。
オリエンタルレストランで深夜まで語り合う「都会派フードラバー」
- 30代男女問わず。都会に住みながら、夜な夜なエスニックやオリエンタル系のレストランでグルメを楽しむ。
- カクテルやシェアプレートを囲み、仲間とディープな会話を交わす社交好き。
- 香りもオリエンタル色の強い“スパイス&アンバー”が好みで、食事の香りに負けない存在感を狙う。
夜のデスクで執筆を続ける「哲学的エッセイスト」
- 20~40代男女問わず。日中は物静かだが、夜になると思考が冴えて筆が進むタイプ。
- 自室のランプだけを灯し、お香やキャンドルなどで落ち着いた雰囲気を作る。
- 香りに対しては“脳を刺激しつつ、リラックスもさせる”要素を求め、濃厚なインセンス&アンバーがちょうど良い。
アンティークショップを営む「大人のエキゾチック紳士/淑女」
- 40~50代。異国から仕入れた古い家具やランプ、陶器などを集め、ショップを営むオーナー。
- ゆったりと落ち着いた語り口だが、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる。
- 香りに関しては、“古代寺院”を連想させるスパイス&お香感と“甘い安らぎ”を併せ持つ一本を好む。
甘くスパイシー、かつドライなインセンス感が、乾燥した肌寒い季節に心地よく広がります。とくに夜のシーンでこそ、その“寺院のお香のような奥ゆかしさ”が映えるという意見が多く見られます。一般的には香りが強く、周囲に与えるインパクトも大きいため、オフィスや人混みでは控えめに、もしくは下半身やインナーに少量つけるなど工夫が必要。逆に、落ち着いたバーや秋冬のデートシーンでは“深い色気やオリエンタルムードを放つ”として好評です。