セルジュ・ルタンスフェミニテデュボワ

フェミニテデュボワ
ブランド セルジュ・ルタンス
分類ウッディアンバーウッドフローラルアンバー
季節日中
発売年月日 2019
調香師 クリストファー・シェルドレイク
原産国 フランス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「フェミニテ ドゥ ボワ(Feminité du Bois)」は、“ウッドの中の女性的な面”をテーマにした革新的な香りとされ、1990年代初頭の資生堂での登場時(2009年にセルジュ・ルタンスで復活)から、ウッディノートをメインとしたレディースフレグランスという珍しさで大きく注目を集めました。フルーティーなプラムやピーチの甘酸っぱさに、シナモンやクローブなどのスパイスが重なり、さらにシダーやサンダルウッドが「木の質感」を軸として支えています。ここにバニラやベンゾイン、ムスクのアンバリーな要素が溶け込み、「ウッディでありながらも甘く官能的」というセルジュ・ルタンスならではの深みを実現しました。

中には、トップで“鉛筆の削りカス”を連想する人や、スパイスの特徴からわずかに“体臭的なニュアンス”を拾う人もいますが、それらが逆にセンシュアルな魅力を高めるという声も多々見受けられます。結果として「柔らかな甘さと複雑なスパイス、明るさとミステリアスさ」が独特のバランスを生み、今なお多くのファンを惹きつける傑作と言えるでしょう。

香りの構成

  • トップノート
    • プラム、バージニアシダー、シナモン、ピーチ:付けた瞬間は熟したプラムやピーチの甘酸っぱさが前面に立ち上がり、その周囲をシナモンのスパイス感がキリッと締め、セダーウッド特有の少しドライで木質的な奥行きが加わります。人によってはプラムよりも鉛筆の削りかすのような木くずを強く感じる場合があり、ウッディとフルーティーのギャップに驚く方も。
  • ミドルノート
    • クローブ、ジンジャー、バイオレット、イランイラン、ローズ、アフリカンオレンジフラワー:中盤になるとクローブやジンジャーがさらにスパイシーに香り立ち、全体をピリッとさせます。そこにローズやオレンジフラワー、バイオレットが重なることで、甘いだけではない複雑なフローラルの彩りが顔を出します。「カレーっぽい」「漢方や薬品のよう」と表現されるスパイシーさが気になる方もいますが、一方で「花が加わることで独特のセクシーさや深みが増す」という意見も。
  • ラストノート
    • サンダルウッド、ベンゾイン、ムスク、バニラ:徐々に甘みが強くなり、サンダルウッドの温かさ、バニラやベンゾインの甘いアンバリー感、さらにムスクが全体をまとめ上げます。ミドルまでの“ウッディスパイス”感が落ち着くと「まるで蜜やハチミツのような甘い残り香が広がる」「バニラが生きてスイートウッドの雰囲気になる」と捉える方も多く、最後は落ち着きとフェミニンな艶やかさに包まれます。

おすすめの季節と時間帯

日中

春、秋、冬がベストシーズンと言われます。気温が低めの時にこそ、シダーやスパイスによる温かみとフルーツの甘さがうまく立ち上がり、深い魅力を発揮しやすいです。日中に適度に香らせれば、気品と落ち着いた甘さで“少し大人の余裕”を感じさせる可能性があります。ただし、強めに噴きすぎるとスパイシーさや甘さが突出しすぎるという口コミもあるため、量には注意が必要です。夜間や特別なデートシーンでは、複雑なスパイス&ウッディの深みがセクシーで幻想的なムードを演出します。

男性向け、女性向け

男性
女性

香り名に“フェミニテ(女性らしさ)”とある通り、フルーツ由来の甘酸っぱさやバニラのとろみが女性的な雰囲気を強めます。特に寒い季節には色気のある温かみが際立ち、クラシカルかつ神秘的な印象を残します。一方、スパイスとシダーウッドが心地よい渋みを加えているため、性別問わず纏えると感じるユーザーも少なくありません。甘い香りが得意でない男性でも「ウッディスパイス要素を主に楽しむ」形で使いやすいとの声があります。ただ、甘みやフローラルが体温によって強めに引き出される場合は、よりレディライクに。肌質や付ける場所の工夫がポイントになるでしょう。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー、フローラルアンバー
  • ウッディ系・・・ウッド
プラムやピーチといった果実や、シナモンなどのスパイスがアンバリーで暖かいムードを生み、そこにシダー・サンダルウッドが“木の質感”を持続させます。中盤以降のフラワーノートやバニラが加わることで、複合的かつセンシュアルなアンバーウッド調に仕上がっています。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • ウッディ
  • スパイシー
  • パウダリー
  • フルーティ
プラム、ピーチなどの熟成感あるフルーツが(フルーティ)、シダーやサンダルウッドのウッディ要素(ウッディ)と絡み合い、そこへシナモンやクローブといったスパイシーさ(スパイシー)が加わります。さらにバニラやムスクの甘いアンバリーな包容感(アンバリー)と、バイオレット由来のほのかなパウダリー感(パウダリー)も顔を出し、人によってはウッディが強めに出たり、甘さが強めに感じられたりと肌質や気温で印象が変わりやすい香りです。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

フェミニテデュボワの香りが似合うイメージ・人物

フェミニテデュボワをつけている人のイメージ

シックな古書店で紅茶を味わう「文芸派のマダム」

  • 30~40代女性。アンティークの椅子やランプに囲まれ、古書をコレクションするのが趣味。
  • コートやマフラーなど、落ち着いたトーンの服装が中心で、必ず“香り”にもクラシカルな深みを求める。
  • フルーツ由来の甘酸っぱさよりも、落ち着いた木の温もりをいかし、“こっそりとした色気”を演出したい。

秋の森を散策する「ウッディ・スパイス好きアウトドア女子」

  • 20~30代女性。週末には紅葉した森や山へ出かけて写真を撮り、自然の中でリラックスする。
  • スニーカーやデニムなどカジュアルな着こなしながら、香りは大人っぽい温かみを求める。
  • 木漏れ日や落ち葉の匂いと相性の良い“甘さ×スパイス×ウッディ”をスパイシーに楽しみたい。

仕事帰りにレコードを聴く「アート系ミドル世代」

  • 30~40代男女問わず。デザインやアート関連の仕事をし、夜はクラシックなレコードやジャズをゆっくり楽しむ。
  • 深みのある服装が好みで、シンプルな中にも“ヴィンテージ”要素を取り入れがち。
  • 香りは忙しい日常から解放されるためのスイッチで、“ウッディ&スパイシー”という独自の世界観が欲しい。

レストランでワインを傾ける「ミステリアスな女性ソムリエ」

  • 30代女性。レストランで働き、自身もワインの世界に精通している。
  • ダークカラーのエプロンと控えめなメイクだが、さりげなく強い個性を発揮。
  • フレグランスにもワインのような深い味わいを求め、スパイスやウッディが混ざる絶妙なバランスを好む。

夜の画廊で個展を開く「ミステリアスな女性画家」

  • 20~40代女性。幻想的な世界観の絵を描き、夜の画廊で個展を開催する。
  • 一見クールだが、作品には強い感情や官能的なモチーフが隠されている。
  • 濃厚さと繊細さを兼ね備えた香りで、来場者に「未知なる世界」を感じさせたい。