セルジュ・ルタンスフルールドランジェ

フルールドランジェ
ブランド セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)
分類フローラル
季節日中
発売年月日 1995
調香師 クリストファー・シェルドレイク
原産国 フランス
香りのサブスク カラリアにあり → 詳細
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「フルールドランジェ (Fleurs d’Oranger)」は、まばゆいオレンジブロッサムをメインに据えながらも、チュベローズやジャスミンなどの白花を豊かに重ねた“ホワイトフローラル”のフレグランスです。最初はオレンジの果樹園を連想させるような甘く爽やかな立ち上がりで、口コミの中には「本物の生花を抱えているよう」「5月の陽光に満ちたオレンジの木々の下を散歩する感覚」と評する声も。

一方で、セルジュ・ルタンスらしい個性として、クミンがわずかに忍ばせてあり、人によってはその強さを感じすぎてしまうことがあります。好みや体質により、「隠されたスパイシーさが魅力的」「ほんのり身体的なニュアンスを帯びる」と絶賛する方がいる一方、「クミンが汗のように香ってしまう」と苦手に感じるケースも見受けられます。トータルでは「鮮烈なオレンジブロッサムの幕開けから始まり、白花が濃厚に漂うなかにスパイスが隠れることで単なるフローラルを超えた奥行きをもたらす」と多くの支持を獲得している作品です。

香りの構成

  • オレンジブロッサム、シトラスノート:はじめはまばゆいオレンジブロッサムが前面に出て、爽快かつ瑞々しい第一印象を生みます。口コミの中には「花咲くオレンジ果樹園を思わせる」「生花そのものの甘酸っぱさ」といった声があり、明るい雰囲気を感じやすい部分です。
  • ジャスミン、チュベローズ、ホワイトローズ:白い花がさらに濃厚に広がり、一気にボリュームを増します。個人的にはチュベローズやジャスミンが目立ちやすく、「想像以上に、オレンジブロッサムを越えるホワイトフローラルの渦」と表現されることもあります。そこにクミンが潜むことで、人によっては“エキゾチックなスパイス”を強く意識する段階となり、好みや体質で評価が分かれる要因にもなっています。
  • ムスク、ウッディノート:時間が経つと、最初の弾けるような華やかさから、柔らかいムスクのベースへと移行します。わずかに感じる木質感やスパイスの名残がフローラルの余韻を落ち着かせていき、「清潔感あるソープ調に変化」「肌に甘やかに溶け込む」などの感想も挙げられています。最後は比較的ソフトな花香として肌に寄り添っていく印象です。

おすすめの季節と時間帯

日中

フレッシュかつ甘やかなホワイトフローラルの印象から、基本的には春~初夏に好相性です。日差しのある外出時は1プッシュ程度に抑えると重たくならず、「軽く散歩に行くだけで幸福感に包まれる」といった口コミもあります。一方、「秋冬の室内で温かい空気の中に香らせると、甘くクリーミーな白花をより堪能できる」という意見もあり、気候やシーンに合わせた使い分けが効果的です。

男性向け、女性向け

男性
女性

白花のブーケは多くの場合、女性的な印象を強く与えますが、クミンや軽いウッディノートが加わることで“フレッシュ×ビター”な要素も同居しています。口コミでは「エキゾチックなスパイス好きの男性なら上手く使いこなせる」「やはりフェミニン寄り」と意見が割れ、あえてジェンダーレスに楽しむ方もいれば、「レディライクに特化した華やぎ」を求める方にも好まれています。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フローラル系・・・フローラル
オレンジブロッサムを筆頭に、チュベローズやジャスミン、わずかなローズなどが交じり合う濃密なホワイトフローラル調。

補足分類(18の属性からの分類)

  • シトラス
  • スパイシー
  • フローラル
  • ムスキー
オレンジブロッサムの軽やかかつ密やかな柑橘感(シトラス)を基調に、チュベローズとジャスミンが大きく広がる濃厚なフローラルの世界(フローラル)。そこへクミンがもたらすスパイシーな刺激が、清らかさの中に人肌のような官能をにじませ(スパイシー)、ムスクやウッディノートが柔らかな包容感を添える(ムスキー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

フルールドランジェの香りが似合うイメージ・人物

フルールドランジェをつけている人のイメージ

地中海の小さなカフェを営む「明るいフローラル好きオーナー」

  • 20~30代女性。オレンジの花が咲き乱れる地中海沿いの田舎町で、こぢんまりとしたカフェを一人で切り盛り。
  • 柑橘が香るケーキやオレンジ風味のハーブティーなど、季節のフルーツを使ったメニューを得意とする。
  • キャラ的には“ナチュラルで軽やか”な雰囲気だが、密かにスパイスの効いたレシピを好むなど、意外と奥行きのある感性を持つ。

街角を散歩する「春のフローラル・ファッションエディター」

  • 20~30代女性。トレンドを追いかけつつ、独自のスタイルを作り上げる雑誌エディター。
  • ビタミンカラーのワンピースにスニーカーを合わせて、やわらかな春風を感じながら街をリサーチしている。
  • 香りは“みずみずしい果樹園の花”を連想させるものが好みだが、あまり軽すぎず深みも欲しいというこだわりがある。

スパイス雑貨を揃える「異国情緒あふれる輸入雑貨店オーナー」

  • 30~40代男女問わず。世界各地の香辛料やハーブ、ドライフラワーを扱う小さな雑貨店を経営。
  • 店内はオレンジピールやバラのポプリ、ちょっとクセのあるスパイスが混ざり合い、“甘さと苦さ”のバランスが絶妙。
  • 香りには“フローラルの明るさ”と“スパイスの刺激”を同時に求める、飽きのこないものを好む。

カジュアルにフェスを楽しむ「オレンジ果樹園のインフルエンサー」

  • 20~30代男女問わず。音楽フェスでオレンジカラーのシャツやアクセサリーを目立たせるSNS発信者。
  • ちょっと派手な見た目でも“自然派のライフスタイル”を愛し、写真や動画でフレッシュな配信を日々行う。
  • 香りに関しては、暑い中でも蒸れずスッキリとしつつ、人と被らない“ピリリと刺激のある甘さ”を好む。

夜のフルーティカクテルを嗜む「ドレスアップしたシティガール」

  • 20~40代女性。バーでオレンジや白桃を使ったカクテルを注文し、大都会の夜景を背にゆったりとグラスを傾ける。
  • 見た目は洗練されていて、可憐さだけでなくスパイスが効いたトークや仕草で周囲を魅了。
  • フローラル系の香りに“ひとひねり”が欲しく、甘すぎないエレガンスを演出したいタイプ。