セルジュ・ルタンスラルリジューズ

ラルリジューズ
ブランド セルジュ・ルタンス
分類フローラルアンバー
季節日中
発売年月日 2015
調香師 クリストファー・シェルドレイク
原産国 フランス
詳細 公式サイト
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「ラルリジューズ (La Religieuse)」は、雪のように白く清らかなジャスミンを基調としながらも、インセンス(お香)の神秘性とシベット(アニマリックな余韻)が交わる、オリエンタル・フローラルの香りです。ブランド曰く“修道女”をイメージしており、純真と誘惑、静謐さと隠された人間味が同居する構成が特徴。

ある人は「高潔な花々にお香の煙が揺らぐ宗教的風景」を思い描き、また別の人は「シャンプーや洗い立てのリネンを連想するほどに清潔感が強い」と感じ、肌やイメージ次第で“善と悪のせめぎ合い”を多様に表現する作品です。

香りの構成

  • ジャスミン:生花を思わせるようなフレッシュでクリーンなジャスミンが優しく広がり、時に青みやシャープさ、そして軽い甘さを感じさせます。口コミでは「石鹸」「シャンプー」「整髪料」などのイメージを抱く例もあり、思ったより軽やかな印象を受けるという声が多めです。
  • インセンス:ジャスミンのホワイトフローラルを包み込むように、柔らかなスモーク感が立ちのぼります。ただし「はっきりとした教会のお香は感じない」「ほのかに香る程度」という意見もあり、肌質や嗅覚によってはお香感が控えめにとどまることも。一方で、「教会や修道院を連想させる神聖な空気感」と評価する人もいるほど、感じ方に幅がある段階です。
  • シベット:わずかな獣っぽさ(アニマリック)を忍ばせるキーファクター。香り全体を深みへ誘う一方で、「意外にシベットをほぼ感じない」「ほんのり体温のような温もりを足してくれる程度」との声が目立ちます。ジャスミンとお香の間に潜む、静かな誘惑を演出する隠し味といえる要素です。

おすすめの季節と時間帯

日中

ジャスミンの涼やかな花香とインセンスの落ち着きは、春・秋・冬のやや肌寒い季節に適しています。口コミでは「真夏だと甘さや石鹸っぽさが強まる」という見解もあり、夜間やエアコンの効いた室内など、香りが立ちすぎないシチュエーションで活かしやすいとの声が多数。柔らかいフローラルムードがあるため、日中から夜の特別な場面まで調整次第で対応可能。ただし拡散力は控えめ・持続も長くはないという意見もあり、適宜付け直しをするなど量に配慮すると良いでしょう。

男性向け、女性向け

男性
女性

主役はジャスミンの透明感あるフローラルですが、そこに潜むシベットのアニマリックやインセンスの仄暗さが複雑味を加え、男女ともに“上級者”が味わい尽くせる一品といえます。多くの人が「女性らしい」と感じる一方で、インセンスやムスキーさを好む男性が“あえて”纏う香りとしても選ばれており、「白い花の清らかさと禁欲的なムードがミステリアスに響く」という評価も。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・フローラルアンバー
メインのジャスミンを柱に、オリエンタルなインセンスとアニマリックなシベットが余韻を深め、ほんのり甘いアンバー感を漂わせます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • オリエンタル
  • パウダリー
  • フローラル
  • ムスキー
ジャスミンが持つ白い花のエレガンス(フローラル)を軸に、インセンスがオリエンタルな煙のベールを引き(オリエンタル)、かすかなシベットがアニマリックな温もりを加味(ムスキー)。香り全体にふわりと香るパウダリー感が、いっそうミステリアスな余韻を演出します。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ラルリジューズの香りが似合うイメージ・人物

ラルリジューズをつけている人のイメージ

修道院の図書室で祈りを捧げる「聖なる研究者」

  • 20~40代、男女問わず。厳かな修道院に身を置き、祈りの合間に黙々と古文書を読み解く学究肌。
  • 黒やダークグレーの落ち着いたローブ姿で、朴素ながらも清らかな装い。
  • 静寂を愛し、周囲に邪魔されず静かに没頭できる聖なる空間を探し求めるタイプ。

月明かりの下を歩く「純白の夜会服を纏う人物」

  • 20~30代女性。夜のパーティーやレセプションへ向かう途中、白いシルクのドレスを揺らしながらしとやかに歩く。
  • 見た目は控えめで“清らか”だが、内に秘めた感情は情熱的で多面的。
  • 騒がしい人混みが苦手で、静かに自分の世界に浸る夜を好む。

古い教会を再生する「芸術家肌の建築デザイナー」

  • 30~40代、男女問わず。信仰が薄れた廃教会をアートギャラリーやホテルにリノベーションするプロジェクトを担当。
  • 荘厳な建築の中に残るステンドグラスや祭壇を最大限に活かすよう、繊細な感性を武器にプランを描く。
  • 香りは、歴史的な神聖さと現代的なモダン感の両方を内包する“アンビバレントなもの”を好む。

宗教画を描く「孤高の画家」

  • 20~50代男女問わず。キャンバスに天使や聖母など宗教的テーマを描きつつ、独自の解釈を加えるアーティスト。
  • 生活感をあまり表に出さず、スタジオにこもり静かに作品へ向き合う。
  • 自身の内に潜む“清浄さ”と“暗い情念”をアートで昇華し、見る人を深い世界に引き込む。

雪山の修道院に一人こもる「秘密を抱えた逃亡者」

  • 20~30代男性。吹雪の山奥にある小さな修道院で、過去を隠しながら新たな人生を模索している。
  • その素性は謎多く、質素な衣服に身を包みながら、毎朝早くから祈りの時間と掃除をこなす。
  • 香りは「外界からの罪や誘惑を洗い流す」象徴であり、同時に“自己の矛盾”を静かに感じ取る手段。