フエギア 1833ノクトゥルナ

ノクトゥルナ
ブランド フエギア 1833
分類ウッディアンバーソフトアンバー
季節
発売年月日 2024
調香師 ジュリアン・ベデル
詳細 公式サイト

「Nocturna(ノクトゥルナ)」は、フエギア 1833の新コレクション「Personajes」から2024年に登場した、オリエンタル・バニラ系のフレグランス。メキシコ産バニラやココアによるほろ苦い甘さと、パチョリやアンバーの大地的な温もりが重なり合い、南米由来の自然素材ならではの奥行きをもつ甘さを描き出すのが大きな特徴です。調香師ジュリアン・ベデルの“未精製でナチュラルなアプローチ”が活かされており、パチョリの“やや湿度を帯びた土っぽさ”が最初に感じられることもありますが、そこからバニラとカカオにより滑らかに結晶化していくように深みを増します。官能的ながら、どこか上質なホッとする空気感も漂わせる一作です。

香りの構成

  • トニックノート
    • メキシカンバニラ:トロピカルな趣を含む甘さがまず立ち上がり、ややクリーミーな温かみを持続的に放ちます。天然のバニラフラワーを思わせる香気があり、甘やかさの中に微かな酸味を見出す人もいます。
  • ドミナントノート
    • パチョリ:チョコレートを想起させるダークな甘さを含むアーシーなパチョリが、最初は少し湿った印象を与えつつも、バニラとの相乗効果で“深く甘い大地”の雰囲気を強化。余分な刺激やアンブロクサン的な鋭さはなく、自然由来のシックなウッディさで全体を支えます。
  • サブドミナント
    • アンバーグリス:アンバーグリス由来の樹脂的な包容力が加わり、肌に溶け込むにつれて落ち着いた甘さとロマンティックな余韻を残します。ゆっくりと熱をもった地熱から放たれるような低温の輝きを感じ取れる仕上がりという声もあります。
  • 全体
    • カカオ:ビターで粉っぽさを帯びたココアが、パチョリのアーシーさに寄り添うようにしながら、グルマンな魅力を高めています。

おすすめの季節と時間帯

日中

温かみのあるバニラとココアの甘さが際立つため、特に気温の低い秋冬シーズンや夜のシーンで、ゆったりとしたゴージャス感を演出しやすいのが特徴です。春夏シーズンの昼間に使う場合は、エアコンの効いた空間や夜のデートなど、甘さが強調されすぎない環境を選ぶのがおすすめです。

男性向け、女性向け

男性
女性

パチョリが与えるウッディな骨格とアンバーの濃厚さが、甘さの中にも落ち着いた深さをもたらすため、甘めの香りをダークに楽しみたい男性に適しています。バニラやカカオのグルマン寄りの甘さをメインに感じたい人、ロマンティックでセクシーなムードを纏いたい女性に好相性です。ダークでありながら柔らかい佇まいは、フェミニンなスタイルにもマッチします。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー、ソフトアンバー
ソフトアンバーとウッディアンバーの中間。バニラやカカオの濃密な甘さが「ソフトアンバー」要素を強調し、パチョリの存在感が「ウッディアンバー」としての骨格を築いています。グルマン寄りの“食べられそうな”甘いニュアンスがありつつも、アンバーグリスによる湿り気と底光りが相まって、食べ物的に転びすぎないバランスに仕上がっています。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • ウッディ
  • オリエンタル
  • グルマン
メキシコ産バニラやココアから感じるグルマンな甘さ、そしてパチョリやアンバー由来の奥深さが織りなす“オリエンタル感 × ウッディ感 × ソフトアンバー”を兼ね備えた個性が際立ちます。自然な素材感を活かした穏やかな包容力が際立った一作に分類されると言えます。

ノクトゥルナの香りが似合うイメージ・人物

ノクトゥルナをつけている人のイメージ

秋冬に佇む「シックな都会派バーテンダー」

  • 30代男性。バーのカウンター越しに接客し、黙々とカクテルを作るが、その眼差しと振る舞いには落ち着いた色気が漂う。
  • ジャケットは深い色味を選び、スリーピースや革靴などの小物もダークトーンで統一。
  • 香りは「夜のムードにぴったりな甘さ」を纏いつつ、洒落感を犠牲にしない“辛口グルマン”を好む。

週末はレコードショップ巡りをする「音楽ライター」

  • 30代男女どちらでも可。音楽雑誌やウェブメディアに曲のレビューを執筆し、アナログレコードの温もりを愛する。
  • レコードショップに足繁く通い、ジャズやブルースなどの深みある音楽を探求する日々。
  • 香りにも“アナログ的な魅力”と“心を包み込むような甘さ”を求め、デジタルな軽さよりも地に足の着いた厚みを大切に考える。

文学カフェでくつろぐ「ヴィンテージ好きの大学教授」

  • 40代~50代男性。研究対象は南米文学や歴史で、本やレコード、古い地図などヴィンテージアイテムに目がない。
  • コーヒーを片手に文学カフェで仕事するスタイルを好み、行きつけの場所にはお気に入りの革製ブックカバーも持参。
  • 香りには「甘いだけでなく、土の香りや異国情緒を感じるもの」が欲しいと考え、ちょっとノスタルジックな印象を演出したい。

夜にアート作品を展示する「ギャラリーキュレーター」

  • 30代後半の男性。夜間ギャラリーイベントを企画し、照明や音楽で幻想的な空気を作り上げるのが得意。
  • ワイングラスを片手に来場者と会話し、作品の解説も行う。ファッションはダークカラーを基調としている。
  • “ウード”や“インセンス”の香りが醸す独特の神秘性に惹かれており、さらに甘い香りをプラスした個性的な仕上がりを求める。

中南米を巡る「歴史ジャーナリスト」

  • 30代男性。ラテンアメリカの歴史や現地文化を取材し、雑誌やドキュメンタリーで発信。
  • 砂埃舞う遺跡や市場で撮影・取材を行い、夜はローカルのバーでラム酒やチョコレートを味わう。
  • 香りは旅行カバンに常備し、南米特有の“土やスパイス”と相性が良く、長時間の撮影でも飽きずに使えるものを選びたい。

午後に葉巻を嗜む「レトロ趣味の貴婦人」

  • 40代女性。個性的な英国調のクラシックファッションを愛し、自宅のサロンで葉巻や紅茶を楽しむ。
  • コレクションしているクラシカルな家具や絨毯はこだわりが強く、ホストとして客を招くときもエレガントで落ち着いたスタイルを崩さない。
  • 香水は“ほのかに甘みがある重めのウッディ”が好みで、嗅ぐ人をどこか別世界へ誘いたいと思っている。