ルイ・ヴィトンヌーボー・モンド オードゥ パルファン

「NOUVEAU MONDE(ヌーボー・モンド)」は、アッサム産ウードウッドとビターなココアを核に、サフランやパチョリ、インセンスなどのスパイス&スモーキー要素を重ねたオリエンタルフレグランス。ブラックカラント(カシス)の酸味が一瞬の彩りを添えるものの、時間とともに革新的なレザー感やウードの重厚さが前面に立ち上り、暗く芳醇な世界観を描き出します。加えて、ほろ苦いカカオのトーンが温かみをプラスし、甘さだけでなくややアニマリックな輪郭をも形成。中には、ウードとサフランが強い熱気の下で混ざり合うことで「農場や鞣し革工房のような骨太な空気」が感じられる人もいますが、やがてビターなチョコレート香が全体を滑らかにまとめ上げ、大人のエキゾチックな雰囲気へと収斂していく構成です。
香りの構成
- ブラックカラント (カシス):フルーティかつ酸味を帯びたトップのアクセントとして顔を出し、暗く重い基調へと向かう前にわずかな清涼感をもたらします。高温環境下では、この要素が一瞬「白バルサミコ酢」のようなシャープさを帯びるケースもあります。
- サフラン:スパイシーかつほんのりレザーを想起させる質感で、冒頭からオリエンタルな彩りを加速させる立役者。ウードやパチョリとの相互作用によって、ごくわずかにアニマリックなトーンを強める役割も担います。
- ウードウッド:アッサム産ウード特有の濃密で重厚なウッディ香が核を成し、甘さやスパイスを包み込むように広がります。高貴かつやや生々しい印象を与え、革新的な存在感を持続させます。
- ココア (カカオビーン):ビターで粉っぽさを感じる純粋なカカオのニュアンスが、甘すぎないグルマン性を演出。ウードの力強さとサフランの辛味をほどよく和らげつつ、全体をクリーミーかつ深みのある方向へ導きます。
- パチョリ、インセンス:パチョリが生み出す大地のような奥行きと、インセンスのスモーキーさが合わさることで、香りをよりダークで荘厳なムードへと昇華。ウードやカカオとのレイヤーが重なり合い、レジン(樹脂)的なアンバー感を増幅させます。
- その他の残香 (アンバー調の要素など):終盤に向かうにつれ、ややコクのあるレザー感や樹脂的な甘い余韻をともない、肌にしっとり溶け込むように変化。鼻を近づけると、ココアとウードの絶妙なバランスが持続しているのを確かめられます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ウードやレザー、インセンスといったオリエンタルな強さは、男性的なカリスマを強調します。革ジャケットやフォーマルスーツとの相性も良く、アーバンかつ力強い印象を与えるでしょう。甘さとビター感が共存するココアや、ほのかな果実感を楽しみたい女性にもおすすめ。ウードの強さを心地よく感じるなら、ユニセックス的なアプローチでエキゾチックな魅力を発揮します。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー
ウード、パチョリなどの濃厚なウッディ要素に、サフランやインセンス、ココアによる甘苦いアンバー&スパイシー感が絡み合う骨太なオリエンタル。グルマン要素も含むため、単調にならずに奥行きを持続させます。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- オリエンタル
- グルマン
- スパイシー
ウードやスパイス、インセンスといった典型的なオリエンタル要素が揃う(オリエンタル)。香りの軸であるウードウッドとパチョリが力強いウッディ感を表現(ウッディ)。サフランやインセンスの要素からくるスパイシー&スモーキー感(スパイシー)。ココアノートによる甘くビターなニュアンスが特徴的で、“食べ物由来の甘さ”を感じられる(グルマン)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
香りの持続力は非常に高く、衣類に付着すると翌日までしっかりと残ることが多い傾向にあります。
ヌーボー・モンド オードゥ パルファンの香りが似合うイメージ・人物

革ジャケットで夜の街を駆ける「都会派バイカー」
- 30代男性。平日はクールなビジネスマンだが、仕事が終わると愛車のバイクに乗り、夜の都市を駆け抜ける。
- 黒のレザージャケットとスキニーパンツで、ダークなスタイルに身を包み、ヘルメット越しに夜景を楽しむ。
- 香りは“レザー”と“重厚なウッディ”が醸す男らしさを求め、甘さは控えめでも多少のエッジを好む。
伝統工芸の工房で働く「レザー職人」
- 30代後半の男女どちらでも可。国内外の革素材を集め、自分の工房で手縫いのバッグや小物を制作。
- 作業中はレザーを扱うため、“乾いた革”や“オイル”の香りに常に囲まれている。
- 香りに求めるのは「天然素材を思わせる奥深さ」と「アニマリックな温かみ」で、甘すぎない大人の余裕を感じさせるもの。
有名ファッション誌で働く「敏腕エディター」
- 30代男性。トレンドをいち早くキャッチし、国内外のファッションイベントに頻繁に出没。
- 常にスマートな装いで、レザー素材のバッグやシューズをアクセントに取り入れる。
- 新しい香りには敏感で、一般的なウッディよりも“エッジの効いたスパイスやダークな魅力”を帯びるものに惹かれる。
秋の夜に古城で演奏する「ピアニスト」
- 40代男性。ヨーロッパの古城を舞台にコンサートを開き、荘厳なピアノ曲を奏でる。
- タキシードやベルベットのジャケットなど、クラシカルな装いでステージに立つが、本人はアーティスティックな感性を秘める。
- 香りにおいても「神聖さや深み」を尊重し、エキゾチックなウッディとレザー調を兼ね備えたものを選ぶ。
オリエンタル雑貨を扱う「エキゾチックショップの店主」
- 30代女性。中東やアジア地域で買い付けたスパイス、絨毯、雑貨を地元の店で販売。
- 店内はランプや香炉などが飾られ、客が入るとどこか異国の市場を想起する。
- 香りも「ウードやスパイス系」が好きで、香炉のインセンスを微妙に調整するなどこだわりがある。
仕事終わりに煙草を嗜む「都会のダンディ」
- 40代男性。ハイブランドのスーツに細部までこだわり、仕事がひと段落するとお気に入りの葉巻バーでゆっくり時間を過ごす。
- レザーアイテムを集める趣味があり、靴やベルトにも質の高い革を選ぶ。
- 香りは“オリエンタル・ウッディ”が基本で、煙草や葉巻の風味にも負けない重厚感を重視。
秋冬の夜にバーで会話を楽しむ「ギャラリーオーナー」
- 30代後半の男女どちらでも可。アートギャラリーを運営し、閉店後はお気に入りのバーで知人やアーティストと語り合うのが趣味。
- 革張りのブックカバーや展示作品のコレクターで、仕事でもプライベートでも“物語”を大切にする。
- 香りには重厚なドラマ性と、スパイスやグルマンの意外性を好み、ときに“アートピース”のように個性的なものを選ぶ。
濃厚なウードやスパイスが主体のため、特に秋冬の冷えた空気と好相性。加えて、ココアとインセンスが織り成す暖かみは、夜のシーンやドレスアップした場にもフィットします。一方、春夏の蒸し暑い環境ではやや刺激が強く感じられる場合があるため、涼しい気候やエアコンが効いた場所での使用が望ましいです。