ル ラボイラン 49

イラン 49
ブランド ル ラボ
分類フローラルモッシーウッド
季節
詳細 公式サイト

YLANG 49 は、名の通り、イランイランとプアノアノア(タヒチのガーデニア) を主体とした 「シプレーフローラル」。後半には パチュリ、オークモス、ベチバー、サンダルウッド、ベンゾイン が加わり、深みのあるウッディ&アーシー なアンダートーンを形成。「アラビアンナイト 」「妖艶な森」「雨上がりの暗い森を歩く」といったややミステリアスな雰囲気を想起する人も多く、甘いだけでなくハーブ感やスパイス感を感じるとの声も。イランイランが一見主役だが、あまり単純なフローラルには留まらず、土っぽさ・スモーキーさ・異国感を伴う奥行きある香りと評価されています。

香りの構成

  1. イランイラン+ガーデニアの華やかさ、ときに青みや苦みも:甘みの強いフローラルが一気に花開く。ただしユーザーによっては「意外にスッキリ」「思ったよりハーブっぽい」など感じ方に差があるため、まずは甘さとフローラルの鮮烈さを感じやすい段階。
    • イランイランの甘み・トロピカルさ:噴霧直後、甘く濃厚なイランイラン特有のフローラル感が立ち上がる。ときに「リゾートの花」のような印象や、ジャスミンに似た濃さを感じる人も。
    • ガーデニア由来のクリーミーさ:“プアノアノア”=タヒチ産のガーデニアが、うっすら白花系の柔らかいクリーム感を加える。イランイランの「やや官能的」な甘さに、ガーデニアのまろやかな面が寄り添い、濃厚フローラルが広がる。
  2. 土っぽさ・ウッディさが加わり、大人の雰囲気に:甘い花 × 土やウッディのダーク面が混ざり、魅惑的&オリエンタルな雰囲気が出る時期。好みが分かれるが、持ち味の個性が最も発揮される段階といえます。
    • パチュリ・オークモス・ベチバーのアーシー/森林感:徐々に土っぽい苦みや苔っぽさ、軽いスモーク感がフローラルと溶け合う。「森の中を歩く」「雨上がりの土」というようなイメージが湧く人も。
    • フローラル × シプレーのコントラスト:イランイランの甘さが続く一方で、シプレー特有の“渋み”や“奥深さ”が立ち上がり、単なる甘い花ではなく妖艶&ややスパイシーな印象へ。「お線香やアンティークのようなムード」「アラビアンナイト的なイメージ」など、人によってはムーディーに感じる。
  3. ほんのり甘く煙るウッディアンバー:土や苔のシブみが落ち着き、やわらかい木の甘さが肌に残る。ただしフローラル感はまだ健在で、「甘い森」のイメージを閉じ込めたような締めくくり。
    • サンダルウッド・ベンゾインの温かみ:後半は甘さがやや落ち着くが、サンダルウッドの木質感やベンゾインの穏やかな樹脂系甘みが心地よく香り、ぬくもりを感じる仕上がり。残ったフローラル要素と合わさり、柔らかい甘みや微かなスパイス感を放ちつつシプレーらしい陰影も伴う。
    • 深いフローラルの余韻:イランイランが完全に消えるわけではなく、木や苔の要素を背景にとろける甘さが余韻として漂う。「翌日の服に移った香りが色気ムンムン」という口コミもあるほど、余韻が印象的でミステリアス。

おすすめの季節と時間帯

日中

濃厚で色気のあるフローラル×ウッディな香りは、涼しい季節に活きるという意見が多数。 甘くオリエンタルな雰囲気があるため、夜のデートやフォーマルにも向く。 好みにより日中の使用も可能だが、量は少なめが無難。

男性向け、女性向け

男性
女性

「甘さや濃厚フローラル」「イランイラン」というと女性向けに思われがちだが、土&ウッディのアンダートーンとスパイシーなニュアンスから、男性でもクールに着こなす人が一定数いる印象。よって女性70:男性30程度と推定されます。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・モッシーウッド
  • フローラル系・・・フローラル
甘く濃厚なイランイラン&ガーデニアが前面。オークモス&パチュリによる“苔&土”感が顕著。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • シプレー
  • フローラル
ブランド自体がChypre Floralと明記。二次的にウッディ(ベチバー・サンダルウッド)要素も感じる人が多い

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

イラン 49の香りが似合うイメージ・人物

イラン 49をつけている人のイメージ

夕暮れの森を散策する“旅する吟遊詩人”

  • 杖を片手に世界中を放浪し、日が暮れるころには森の奥に足を踏み入れる。
  • 湿り気を含んだ土の匂いと、落ち葉の香りを楽しみながら静かに歌を作っている。
  • 見た目は素朴でも、語る言葉にはどこか妖しくて夢のある雰囲気を漂わせる。

古代の図書館で調べものを続ける“魔術師見習い”

  • 埃の積もった魔術書が並ぶ架蔵で、ずっと文献を読み解きながら、時折ハーブや香料を実験している。
  • 外界の光がほとんど届かない地下の書庫にこもりきりで、キャンドルだけを頼りに作業する。
  • 実は明るい性格だが、外から見るとアンティークに囲まれた暗い空間で過ごす“謎めいた存在”に見える。

雨のあと、夜の庭園を散策する“美女と野獣的な姫君”

  • 城の庭園に面したバルコニーに佇み、満たされることのない心を抱えて散策を始める。
  • 夜露に濡れた花や苔むした石壁が放つ、深い緑の香りを特に好み、雨のあとの土の匂いにも魅了されている。
  • “気高い美女”のようでいて、内面には野性的でスパイシーな情熱を秘めており、誰もその全貌をつかめない。

闇を好むゴシックアーティスト

  • 人けのないアトリエで、少し退廃的なテーマの絵やオブジェを作成し、観る者を幻想の世界へ誘う。
  • 一方で自身のファッションはモノトーンが多く、時折イランイランやフローラルな香りを漂わせる“意外な甘さ”も覗かせる。
  • 作品には湿った苔のような背景やスモーキーな闇の色合いが多く、「美と陰鬱の交錯」を特徴とする。