ル ラボジャスミン 17

ジャスミン 17(JASMIN 17)は、その名のとおり ジャスミン を核としつつも、オレンジブロッサムやムスク、サンダルウッド、バニラなどが加わったモダンなフローラル。「古めかしいフローラル」とは一線を画す、透明感やわずかな甘さが混ざる仕上がりだが、人によっては「生花感」「青っぽさ」「重み」など複数の側面を感じ取る。初めはジャスミンの強さを感じつつ、途中からオレンジブロッサムの軽快さや、バニラやムスクによる柔らかい甘みが顔を出し、ややスパイシーなニュアンスが混ざることも。全体的に“ジャスミンを主体とした白い花”のイメージでありながら、甘さや青さ、ややグリーン、微かなウッディ感など、複雑で大人っぽいフローラルとして評価されます。

香りの分類
- 鮮やかでやや青っぽいジャスミン + オレンジブロッサム:青みのあるジャスミンが主役だが、オレンジブロッサムとの相乗効果でくどすぎないフローラルを感じさせる。とはいえ、最初は甘さや青さが割と強く立ち上がる印象です。
- ジャスミンの生花的な立ち上がり:「花を摘みたてたような青みを帯びたジャスミン」と感じる人が多く、最初から強めのフローラルを放つ。しばしば、「重たい」「むせる」「生っぽい」と形容する声もあるほど鮮明なジャスミン。
- オレンジブロッサム(ネロリ):ほんのりビターで清らかな白花系の香り。ジャスミン単体の甘さをやや引き締め、すこしシトラス感や“緑・白い花”が混じりあった爽やかさを補強。
- 柔らかい甘さ、グリーン感、そして爽やかな苦みのバランス:メインはまだジャスミンだが、甘さ・青さ・苦みがバランスして大人フローラルに落ち着き始める。トップほど生花感・青さは強くなく、わずかにまろやかな甘みが含まれる段階。
- まろやかなフローラル+バニラ&ムスクの柔らかい終焉:強烈だったジャスミンが丸くなり、バニラやムスク、サンダルウッドがしっとり柔らかなフローラルに仕上げる。ほんのり甘さが立ち上がり、重すぎず軽すぎないフローラルの余韻を残す。
- バニラ・ムスクの官能的な包み:バニラの軽い甘さとムスクが混ざり、女性らしい優しい甘みが広がる。ジャスミンの青さは大幅に引き、やわらかい“フローラル・スイート”のニュアンスが肌に心地よく残る。
- サンダルウッドのウッディ感(やや):フローラル×バニラの甘さを、サンダルウッドが上品な木の温かみで支える印象。完全にウッディになるわけではなく、フローラル基調をふんわり支える程度。大半の人は「ベースノートは甘くまろやか」と感じる。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
「モダンとはいえやはり濃いめのジャスミンフローラル」という印象が強く、全体としては女性的なイメージ。男性が付けるケースも皆無ではないが、女性80%:男性20%程度が妥当な目安と考えられます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フローラル系・・・フローラル
ジャスミン(白花)メインで、いかにも“花”という印象が強い。そこに甘みやウッディがやや入るが、全体としては「フローラル中心」が最も近い
補足分類(18の属性からの分類)
- フローラル
主体はジャスミン(+オレンジブロッサム)(フローラル)。バニラ・ムスクが後半に柔らかな粉感を演出する場合も(ややパウダリー)。※ニューフレッシュネス や グリーンの要素も少し感じられるが、メインはフローラル。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ジャスミン 17の香りが似合うイメージ・人物

真新しい花束を抱える“都会のフローリスト”
- 朝早く花の市場で仕入れたジャスミンやオレンジブロッサムを抱えて店に急ぐ。
- 季節ごとの花を一番美しく見せるため、繊細なアレンジにこだわり、店を訪れる人々をさりげないフローラルの香りで迎える。
- 普段の装いはシンプルなシャツとパンツだが、花を扱うときは内側からまばゆいエネルギーを放つ。
夕方の浜辺を散策する“リゾートの旅人”
- 南国のリゾートホテルに滞在し、夕暮れ時の海辺で波の音に耳を澄ませる。
- 明るい時間帯はトロピカルフルーツを楽しみ、夜になればバニラアイスや甘いココナッツミルクを味わってリラックス。
- 軽やかなワンピースに海の風を受けながら、少し“青くて甘い”香りを纏い、開放感に浸っている。
都会の書店で詩集を読みふける“内向的な女子大生”
- 平日の午後、混雑する街の中心にある大きな書店のカフェコーナーで静かに詩集を読み込む。
- 周囲の喧騒を気にせず、自分の心象風景を大切にするタイプ。
- 時折、甘くも青っぽい花の香りがふわりと漂い、「一体何の香りだろう?」とカフェの店員が不思議に思う。
高級ホテルの晩餐会で微笑む“モダンレディ”
- 五つ星ホテルのフロアで行われる晩餐会に招かれ、シンプルだが質の良いドレスに身を包む。
- 自身は目立とうとせず、エレガントに振る舞いつつも、周囲に華を添えるような余裕が見える。
- 花瓶に活けられた白い花々を眺めながら、グラスワインを傾けつつ軽い会話を楽しむ。
春の野外演奏会で歌う“チェンバーソプラノ歌手”
- 野外に設置された簡易ステージで、昼下がりの風を受けながら透明感のあるソプラノを響かせる。
- 周囲には花々が咲き乱れ、一瞬で観客を“白花の香り”に満ちた空想世界へ導く力がある。
- 見た目は可憐なドレス姿だが、本人の歌には熱い情熱が秘められ、舞台裏ではしっかりと練習を重ねるプロ意識が伺える。
ジャスミンや白花の軽やかな爽快さ・苦みが暖かい季節に映える。甘さや青さもあるため、昼~夕方に身につけると花の香りを存分に楽しめる。ただし付けすぎると周囲に強く感じられる可能性があるので、量を抑えるのが無難。