ル ラボイラン 49

イラン 49
ブランド ル ラボ(LE LABO)
分類フローラルモッシーウッド
季節日中
調香師 フランク・フォルクル
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト
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「イラン 49」はクラシカルなシプレ・フローラルにイランイランの濃密な華やぎを掛け合わせ、パチュリやオークモス由来の土っぽい奥行きが際立つフレグランスです。

甘美なフローラルとレトロなシプレが独特に融合した一本で、初めはイランイランが鮮烈に香る反面、後半はパチュリやオークモスが強調されるため、その差で好みが分かれる傾向です。まずは少量を試し、肌や環境に合わせた使い方がおすすめします。また、比較的香りが持続しやすく、甘くもスパイシーな余韻が続くのも特徴です。涼しい夜間や落ち着いたシーンでは妖艶な魅力を放ちつつ、一方で周囲への主張が強めと感じる人もいます。

香りの構成

  • トップノート
    • イランイラン, ガーデニア(タヒチ産クチナシ) : 濃厚で甘いイエローフローラルが幕を開けます。バナナにも例えられる甘みを感じる場合もあり、いきなり強い“花束感”を放つことが多いです。「初手からパワフルで香水慣れしていない人にはインパクト大」「ムエットや空間に噴霧するとトロピカルに感じるが、肌につけると印象がだいぶ変わる」という口コミもあります。
  • ミドルノート
    • パチュリ, オークモス, ベチバー : 土や苔を想起させるアーシーなニュアンスが、甘いフローラルに重厚な軸を与えます。パチュリがエッジの効いたスパイス感を、オークモスがレトロな渋みを、ベチバーがドライなウッディさをそれぞれ加えているため、「一気にクラシカルなシプレ風になり、“老舗ブランドのヴィンテージ香水”を思わせる」という声が多いです。ただ「好きな人にはたまらない一方、苦手な人には頭痛の原因になるほど強く感じる」という意見も見られます。
  • ラストノート
    • サンダルウッド, ベンゾイン : サンダルウッドのクリーミーな木質感と、ベンゾインのバルサミックでやや甘いアコードが基調を支え、落ち着きと温かみを演出します。後半はイランイランのトロピカルさがやや後退し、どちらかというと「ウッディ&レザーっぽい空気感」に移行する場合が多く、スモーキーにも感じられることがあります。「深い森の中に大輪の花が潜んでいるイメージ」「エキゾチックでありながら、余韻は意外と落ち着く」といった感想もあります。

おすすめの季節と時間帯

日中

厚みのある花香とアーシーなシプレ感が中心にあるため、気温がやや低めの春先、秋、そして冬の夜などに最も威力を発揮します。一方で、「湿度の高い時季に身に纏うと色気が引き立つ」「真夏だと濃厚になりすぎて周囲に重い印象を与えるかも」という正反対の見方もあり、肌質だけでなくシチュエーションを意識した使い分けが推奨されます。

男性向け、女性向け

男性
女性

イランイランなどのホワイト~イエローフローラル要素とバルサミックな甘さが「非常に女性的」と感じられる一方で、パチュリやオークモス、ベチバーの重厚さを通じて「ユニセックスでも全く問題ない」「むしろ男性が付けると洒落感が増す」との口コミも少なくありません。そのため、どちらの性別にも馴染む“力強いフローラル”として位置付けられるでしょう。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・モッシーウッド
  • フローラル系・・・フローラル
イランイランやタヒチ産クチナシによる南国花の香りを芯に、パチュリやオークモスがレトロシプレ的なベースを形成し、全体に濃厚で艶やかなムードを与えます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • ウッディ
  • シプレー
  • フローラル
アンバリーとウッディが混ざり合うコアを持ち(アンバリー, ウッディ)、クラシックなシプレ調にパチュリとオークモスが深みを加え(シプレー)、さらにイランイランを中心としたフローラルが華やかさを上乗せ(フローラル)。甘さだけでなく土や樹木の存在感が強い、独特のコントラストを形成しています。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

イラン 49の香りが似合うイメージ・人物

イラン 49をつけている人のイメージ

クラシカル・シプレを纏う「モダンなレディ」

  • 30代〜40代女性。クラシカルな名香やヴィンテージな雰囲気に憧れつつも、最先端のファッションやアートにも目がない。
  • 普段の装いはシンプルだが、アクセサリーやバッグで一気に洗練度を高める。
  • 「香りはクラシカルだけれど、どこか現代的な切れ味のあるもの」を探し、伝統的なシプレの深みに“今っぽさ”を欲する。

深い土臭さを好む「ダークロマン主義者」

  • 年齢や性別を問わず、“耽美”や“ゴシック”な世界観が好き。アンティーク家具やレコード、漆黒のファッションに惹かれる。
  • 夜の散歩や、落ち着いた読書タイムで“幽玄な深み”を纏いたいと願う。
  • 甘さよりも土や苔、樹木に宿る“妖しさ”を好み、“どこか影のある香り”に惹かれる。

ヴィンテージ香水に挑戦する「若きパフューマー気質」

  • 20代前半〜30代前半。香りの世界に興味を持ち、SNSで多種多様な香水をリサーチしつつ、ちょっとマニアックな銘柄にも挑戦したい。
  • 王道よりも“通っぽい”一品を選び、香りの歴史や構成を学びながら自己表現を楽しむ。
  • “シプレ系”や“アーシーなパチュリ”が醸すヴィンテージ感に興味を抱き、“大人っぽさと玄人感”を求めている。

リゾートでも都会でも映える「エキゾチック派」

  • 南国やエキゾチックなカルチャーが好きで、季節や場所を問わず“トロピカルの要素”を取り入れたスタイルを楽しむ。
  • 都市に住んでいながらも、ファッションやインテリアはどこか南国チックなモチーフを取り入れ、いつでも“異国情緒”を大切にしたい。
  • 香りにも“甘さ×土っぽさ×スパイス”のような組み合わせを好み、かつ都会でも違和感なく使える雰囲気を求める。

控えめであるより“香りを主張したい”「ドラマティック派」

  • 自己主張や演出を大切にしており、イベントや人前に立つ機会が多い。
  • 見た目もインパクト重視のメイクやファッションを好み、どこか“ムーディーな存在感”を放ちたい。
  • シンプルな香りだと物足りず、深くパワフルなフローラル+ウッディの刺激を求める。