ラッシュ

LUSHの香水は、かつて「ゴリラ パフューム」と呼ばれた自社調香ラインを源流に、物語性の強い素材づかいと肌に寄り添う手仕事感を両立させている点が特徴です。ハーブやミントの清涼、パチョリや樹脂の土の温度、バニラやバラの甘やかさを大胆に重ね、日常使いから個性派まで幅を持たせた設計です。父子デュオによる独創的な調香姿勢は「力強くユニーク」と語られ、レイヤリングで表情を変える楽しみも公式に推奨されています。

代表作と香調

  • ダーティ
    タラゴンやタイムのハーバルに、スペアミントとラベンダーの清涼、サンダルウッドの落ち着きが重なる“ミント・ハーバル”。爽快なのに奥行きのある後肌が続きます。
  • カルマ
    パチョリを軸に、オレンジとレモングラスの明るさ、パインのウッディが渦を巻く“スパイシー・シトラス ウッディ”。六〇年代の自由な空気を思わせる看板調香です。
  • ロード オブ ミスルール
    ねっとり甘いバニラと刺激的なブラックペッパーを、パチョリが土の温度で受け止める“甘辛アンバー”。スパイシーさとクリーミーさの対比が魅力です。
  • バニラリー
    天然バニラにトンカとジャスミンが重なる“焦がしカラメルのバニラ”。肌の上でとろけるように丸みを帯び、グルマンでも上品にまとまります。
  • ローズ ジャム
    バラのアブソリュートと精油に、レモンとゼラニウムの明るさを重ねた“砂糖がけのローズ ジャム”。甘美で果実感のある花の余韻が続きます。
  • ブレス オブ ゴッド
    ネロリとグレープフルーツの光に、シダーとベチバー、インセンスの煙が折り重なる“瞑想ウッディ”。吸って吐くたび景色が変わるような陰影を描きます。