クリードアバントゥス

アバントゥス
ブランド クリード(CREED)
分類シトラスフルーティモッシーウッド
季節日中
発売年月日 2010
調香師 オリビエ・クリード / アーウィン・クリード
原産国 フランス
原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています

どんな香り?(口コミ含む総合評価)

シトラスと果実の明るさにバーチのドライスモークとモス/ムスクの渋みを重ねた、モダンに研ぎ澄まされたフルーティ・シプレーです。

アバントゥスの香りのイメージ

冒頭はベルガモット、レモンにブラックカラントとアップルのジューシーさ、ピンクペッパーの拡散が重なり、生き生きとした“風”を感じさせます。中盤はパイナップルの酸甘が主旋律となり、パチョリとジャスミンが骨格と透明感を整えます。乾いてくるとバーチ(レザー様の燻香)とオークモスがクラシックな陰影を与え、シダーとアンブロキサンがクリーンで品のある余韻を引き延ばします。

拡散は中〜強め。肌質やバッチにより“フルーティ寄り/スモーキー寄り”“強さ”の出方に振れが出やすいのが特徴で、酸味やスモークを鋭く感じる肌もあります。少量でも印象が立つため、TPOに合わせたコントロールで“できる大人”の清潔感と力強さを両立できます。

香りの構成

  • トップノート
    • ベルガモット, ブラックカラント(カシス), アップル, レモン, ピンクペッパー:シトラスのスパークに、カシスの酸味とほのかな硫黄感、アップルの瑞々しさが重なり、ピンクペッパーが拡散を後押しします。肌や気温によっては「鼻にツンと来る」「車用フレグランスのように感じる」という口コミがあるほどシャープに立ち上がることがあります。
  • ミドルノート
    • パイナップル, パチョリ, モロッカンジャスミン:酸味を帯びたトロピカルなパインが主旋律。パチョリがグリーン〜アーシーな骨格を与え、ジャスミンが透明な柔らかさを添えます。スモーキー寄りの肌では、ここでバーチの燻香と混ざり「フルーティ・スモーク」の個性が明確になります。
  • ラストノート
    • バーチ, ムスク, オークモス, シダーウッド, アンブロキサン:バーチタールのレザー様の渋みとオークモスの苔むした陰影でクラシックなシプレー調へ。シダーがドライな木質を、アンブロキサンがアンバーグリス様のクリーンな残香を付与します。拡散・持続は“中〜強”という口コミが多いですが、個人差が大きく、鼻慣れで本人だけ弱く感じるケースもあります。

アバントゥスと似てる香水

  • ニシャネ「ハジワット」ベルガモット/パイナップルが澄んで広がり、ジャスミンが透明感をつなぎ、パチョリ/オークモスでクラシックに着地=アバントゥスの果実×シプレー骨格をスモーク抜きで“陽光寄り”に研磨した高解像度版
  • マンセラ「セドラー ボワーズ」シトロンとブラックカラントのフルーティなトップから、パチョリ/シダーにレザー様のドライさが重なり、ムスクと軽いバニラで艶やかにフェード=アバントゥスの“果実→ドライウッド”の後半像をやや甘く滑らかに置き換えた隣接系(スモークは弱め)
  • BOND NO.9 NEW YORK「セント・オブ・ピース フォーヒム」ベルガモットとパイナップルの風通しのよい立ち上がり→ジュニパーのクールな輪郭→パチョリ/シダー/ムスクでクリーンに締める=アバントゥスの“明るい果実×クリーンウッディ”の側面を抽出し、バーチの燻りを省いた軽快版
  • モンブラン「エクスプローラー」(低価格帯)ベルガモットとピンクペッパーの軽快なトップから、パチョリ/ベチバーの骨格にアンブロキサンのクリーンな拡散が重なり、シダーでタイトに乾く=アバントゥスの“果実の明るさ→モス/ムスク系の渋み→ドライウッディ”という運びを、バーチのスモークを抑えて都会的に整えた解釈
  • アルマフ「クラブ・ド・ニュイ インテンス マン(EDT)」 (低価格帯/プチプラ) レモン/パイナップル/ブラックカラントの鋭いトップ→ジャスミンとバーチ×パチョリで燻香と渋みを作り→アンバーグリス様のムスクで長く残る=アバントゥスの“フルーティ×スモーク×モスムスク”コントラストをトレース(立ち上がりは尖り気)

おすすめの季節と時間帯

日中

通年で扱える万能型ですが、高温多湿+多スプレーでは主張が強く感じられることがあります。春夏は控えめの回数で爽やかさを、秋はフルーティ・スモークの厚みが映えます。口コミでも「できる男性に似合う」「女性受けが良い」という声もあれば、一方で「強烈で鼻に来る/苦手」という声もあるため、用途に応じて最少限のスプレーを推奨します。

男性向け、女性向け

男性
女性

トップのフルーティはユニセックスですが、バーチのスモーキーさ/レザー様ニュアンスとモスの渋みがマスキュリン像を後押しします。実際の感想も「男!」「イケおじ」のイメージが優勢。ただし清潔なムスクの余韻が上品に残るため、女性のシェアも十分可能です。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・モッシーウッド
  • フレッシュ系・・・シトラス、フルーティ
トップのパイナップル/カシス/アップルが骨格のフルーティ。ベースはオークモス+パチョリ+バーチでクラシックなモッシーウッド(シプレー系の佇まい)を形成。冒頭のベルガモット/レモンがトーンを一段引き上げるため、補助的にシトラスを併記します。全体像は果実の明度×煙と苔の陰影の対比で成立します。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • ウッディ
  • シトラス
  • シプレー
  • フルーティ
  • フレッシュネス
  • ムスキー
  • レザー
果実の明るさ(フルーティ/シトラス)に、バーチ×オークモス×シダーが乾いた木質と苔の陰影を付与(ウッディ/シプレー)。バーチ由来の燻香とレザー様ニュアンスが「男らしさ」を強め(スモーキー/レザー)、ムスクとアンブロキサンがクリーンな肌感を拡張(ムスキー/フレッシュネス/アロマティック)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

アバントゥスの香りが似合うイメージ・人物

アバントゥスをつけている人のイメージ

午前の商談を切り開く“ストラテジスト”

  • 30代後半の男性。会議室に入る前に資料は一枚に要約する。
  • ネイビーのスーツに白シャツ、視線は相手の手元へ。
  • 終わった瞬間に廊下の窓を開け、深呼吸で切り替える。

雨上がりの街を撮る“フィルム・フォトグラファー”

  • 30代前半の女性。交差点の反射光を狙い、シャッターは最小限。
  • 服は黒のブルゾンに白T、機材は軽く。
  • 撮影前に路地で空を仰ぎ、光の角度を測る。

端正な一着を仕立てる“テーラリング・ディレクター”

  • 30代後半の男性。採寸は短く正確、余計な会話はしない。
  • ラペルの角度と袖口の幅で印象を作る。
  • 引き渡し前に糸くずを一本ずつ払う。

取材現場を掌握する“PRディレクター”

  • 30代前半の女性。段取りは前日に完了、当日は手ぶらで動く。
  • 声は低く穏やか、切り返しは早い。
  • インタビュー前に短い沈黙で相手の呼吸を読む。

都市の稜線を描く“ミニマル建築家”

  • 30代後半の男性。模型は白、素材は石と木が基準。
  • 図面は直線、余白は大胆に取る。
  • 完成後に現場で壁を素手で撫で、納まりを確かめる。