フエギア 1833ムスカラ アピス

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
蜂蜜(蜜蝋/プロポリスまで含んだ生蜂蜜)を主役に、フエギア特有のムスカラフェロジェイが肌温でふくらみを与える“蜂蜜スキン”の香りです。

立ち上がりは巣房を割った瞬間の濃密な甘香に、軽い酸味や薬草めいた刺(ワイルドハニー/ミードを想起)を伴い、すぐに黄花&白花の柔らかな花粉感が金色の層を作ります。後半はサンダルウッドとパロサント、ラブダナムがワックスの温もりを支え、蜜蝋キャンドルのような穏やかな残香へ。構成はほぼ直線的ですが、肌ではムスク様の柔らかいベールに変化します。
拡散は近接〜中、持続は肌質次第で長め(6〜16hの口コミも)。リアルな蜂蜜像ゆえ好みは分かれますが、甘すぎない/砂糖的でない点が評価され、単体はもちろん、フローラルやバニラ系とのレイヤードでも真価を発揮します。
香りの構成
- トップノート
- 蜂蜜, 蜜蝋, プロポリス:濃密でワクシーな蜂蜜が一気に広がります。喉に刺さるようなワイルドな酸味や、ミード/紹興酒を思わせる発酵ニュアンスを短時間感じる方もいますが、砂糖的なベタつきは控えめです。
- ミドルノート
- イランイラン, ジャスミン, マグノリア, ローズ:黄花〜白花が花粉の粉感と蜜のとろみを重ね、蜂蜜のフローラル側の顔を明確にします。清潔に転ぶ肌ではタルク様のやわらぎが現れ、甘さを丸く整えます。
- ラストノート
- サンダルウッド, パロサント, ラブダナム, ムスカラ フェロJ:乳白木質と柔らかな樹脂が蜜蝋キャンドルの温もりを持続。人によってはタバコ葉/ハーブのほの苦みが幽かに混ざり、肌近くで穏やかに長残りします。
ムスカラ アピスと似てる香水
- ズーロジスト「ビー」ワイルドハニー/蜜蝋/プロポリスの濃密なトップ→ヘリオトロープ&オレンジブロッサムの花粉感が金色の層を作り→ベンゾイン/ラブダナム/トンカとソフトムスクで蜜蝋キャンドルのように肌へ溶ける=“生蜂蜜×蜜蝋×スキンアンバー”の直線的な運びがきわめて近い
- ハイラム グリーン「スロウダイブ」アカシア蜂蜜の粘度にオレンジブロッサム/チュベローズの花粉感→タバコリーフとドライフルーツの微かな渋み→ベンゾイン/シダー/ムスクでワックスの温もりに着地=“蜂蜜スキン”の柔らかなベールと余韻が重なる
- キリアン パリ「バック トゥ ブラック アフロディジアック」ドライハニーにピンクペッパー/カモミールのハーバルな刺→タバコ+ラズベリー/チェリーの綿飴的甘さが透け→バニラ/シダー/ラブダナムでスモーキーな蜂蜜アンバーに収束=“刺のある導入→甘い空気→樹脂木質の穏やかな残香”が呼応
- セルジュ・ルタンス「シェルギイ(Chergui)」乾いたハニー×タバコ/ヘイで温度を上げ→アイリスがパウダリーな肌膜を作り→アンバー/サンダルウッド/ムスクでワックス様の甘香が静かに残る=“蜂蜜×乾草×肌沿いアンバー”の後半が近い
- デメテル フレグランス「ビーズワックス」〈低価格帯/プチプラ〉トップから終盤まで蜜蝋キャンドルのワックス感とほのかなバニラがフラットに続き、ソフトムスクで短くフェード=“巣房×ロウ”の直線構成でムスカラの“ワックス肌”ニュアンスを簡潔に再現
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
蜂蜜と花粉の柔らかさがわずかにフェミニンへ傾く一方、砂糖的ではない甘さ/木質のドライダウンがユニセックス性を確保。蜂蜜ソリフローラルを“甘さ控えめに上質”で楽しみたい方に向きます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ウッド
- フローラル系・・・フローラル
核は蜂蜜=甘樹脂の温度感を帯びたフローラル基調で、ラブダナム/ワックスの艶がフローラルアンバーの領域を形成(中核)。黄花・白花が蜜の花粉感を支え、ここは素直にフローラルを採用。基礎はサンダルウッド/パロサントのやわらかな木質で、甘みを乾かす役としてウッドを補助に置きます。アロマティック/フルーティは一部の肌で短時間感じられる補助要素に留まり、中核からは外しました。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- ウッディ
- パウダリー
- フローラル
- ムスキー
コメント:蜂蜜+ラブダナムのぬくもりが骨格(アンバリー)。黄花〜白花が蜜の側面を立ち上げる(フローラル)。Muskara Phero Jが肌寄りのヴェールを形成(ムスキー)。サンダルウッド/パロサントが甘さをドライに受け止め(ウッディ)、花粉由来の粉感が余韻をやわらげます(パウダリー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ムスカラ アピスの香りが似合うイメージ・人物

巣箱の朝を見守る“都市の養蜂家”
- 30代後半の男性。夜明けに屋上の巣箱を開け、気温と花粉量を記録します。
- スモックは生成り、手つきは静かで早い。
- 採蜜後は薄い蜂蜜湯を一口だけ飲み、街の騒音に戻ります。
花粉の色を選ぶ“ボタニカル・スタイリスト”
- 30代前半の女性。白い小花と黄花を短く束ね、余白で香りを見せます。
- 手はいつも冷水で清め、道具は最小限に保ちます。
- 仕入れ後はノートに三行だけメモを残します。
革表紙を綴じ直す“ブック・コンセルヴァター”
- 30代後半の男性。紙繊維と糊の呼吸を指先で読み、背革を布で磨きます。
- 机は白木、鉛筆は削りたて、語りは要点だけ。
- 仕上がりを確かめ、窓を少し開けて空気を入れ替えます。
夕暮れの礼拝堂で灯をともす“キャンドルメイカー”
- 30代前半の女性。芯の長さと蜜蝋の温度で炎の高さを調整します。
- 黒のエプロン、声は低く、動きは一定。
- 点灯後は壁に映る影の濃さを一度だけ確認します。
白い茶碗で蜂蜜湯を点てる“夜のティーブレンダー”
- 30代後半の男性。茶葉は少量、温度は声に出して確認します。
- 余計な香料は使わず、花のニュアンスだけを拾います。
- 試飲は耳かき一杯、記録は三行の所見のみ。
温かいワックス感と樹脂の艶で秋冬に最適。高温多湿では発酵的ニュアンスが強まりやすいため、夏は夜に最少スプレーが快適です。近接で柔らかく香るため、日中は控えめが上品に収まります。