ランバンエクラ・ドゥ・アルページュ
原材料を知らないまま香水を選んでいませんか？原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り？（口コミ含む総合評価）
「エクラ・ドゥ・アルページュ」は、薄紫の花々（ライラック／フジ）とグリーンティーが描く水彩調のフローラルに、プチグレンの透明感、ピーチブロッサムのやわらかな果実味、ホワイトムスクの清潔感が重なる軽やかなフルーティフローラルです。
立ち上がりは瑞々しいグリーンの息吹、すぐに藤のサテンのような滑らかさと“お茶の湯気”が広がり、後半はシダーとアンバー、ムスクが肌にとけるようにソフトフォーカスな余韻へ。全体は“シャンプーのように清潔で、雨上がりの庭のように穏やか”な印象で、日常使い・オフィスに最適です。
持続・拡散は穏やかという口コミが多く、肌によっては鼻慣れ（香りを感じにくい）や“一吹きだと物足りない”体験も。いっぽうで気温や重ね付けでふわりと香り続け“天使の羽衣”のようだという好評もあり、D&Gライトブルーやチャンス オー タンドゥル、ヴィクトリアシークレットのLove Spellの“大人版”を思わせる系統と受け取られています。
香りの系統
- トップノート
- グリーンライラック, プチグレン, ティーリーフ：切りたての茎の青さと、微かにビターな柑橘皮、湯気立つ緑茶の清澄さが一体になって瑞々しく立ち上がります。肌質によってはシャープ／ソーピーに感じやすい立ち上がりです。
- ミドルノート
- フジ（ウィステリア）, ピーチブロッサム, ピオニー, キンモクセイ（チャイニーズ・オスマンサス）：藤と芍薬の透明な花弁が風通しよく重なり、ピーチブロッサムと金木犀が“桃茶”のような柔らかな果実感を添えます。「桃・洋梨のニュアンスが強まる」「ウォータリーで少女的」という口コミが多いゾーンです。
- ラストノート
- ムスク, シダーウッド, アンバー：白いムスクがふわりと肌を曖昧に包み、乾いたシダーと淡いアンバーが品よく骨格を整えます。石けん様の清潔感が長く残り、軽いパウダリーさを帯びてフェードアウトします。
エクラ・ドゥ・アルページュと似てる香水
- エルメス「李氏の庭」柑橘の若葉の微光から“湯気立つグリーンティーとジャスミンの透明感”が広がり、ラストはホワイトムスク×シダーでしっとり溶ける＝“お茶×雨上がりの庭”という空気感とクリーンなドライダウンが共通
- ブルガリ「オムニア アメジスト」軽いシトラス＆グリーンの立ち上がり→アイリス／ローズが“薄紫のサテン”のように滑り、ムスク×ウッドでソフトフォーカスに着地＝“パープルの水彩フローラル×シャンプー様ムスク”という質感と後半が近い
- ケンゾー「ローパ（L’Eau par Kenzo pour Femme）」みずみずしいシトラス×ロータスで澄んだ幕開けからピオニーがエアリーに続き、ホワイトムスクで清潔に残る＝“水彩フローラル×クリーンムスク”の骨格が一致（グリーンティー要素は弱め）
- シャネル「チャンス オー タンドゥル（EDT/EDP）」グレープフルーツ／クインスの淡い果実味→ジャスミン／ローズのやわらかな花心→ホワイトムスクでふんわり収束＝“柔らかな果実×透明フローラル×クリーンムスク”の運びが近く、日常使いの軽さも共通
- エリザベス アーデン「グリーンティー」（プチプラ）ベルガモット／ハーブのシャワーからグリーンティーの穏やかな湯気とジャスミンが透け、ムスクで軽やかにドライダウン＝“お茶×クリーンムスク”の清潔感で使い勝手が非常に近い（花の甘みは控えめ）
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
水分を含んだ紫の花束＋白ムスクが全体をフェミニンに傾けます。一方でグリーンティーとプチグレン、軽いシダーが中性的な清潔感を与え、ユニセックスでの着用も自然です。清潔で行儀のよい“香りのマナー”を求める男性にも収まりがよい配合です。
属性
フレグランスホイールとは？分類
- フレッシュ系・・・グリーン
- フローラル系・・・フローラル
骨格はライラック＋ティーリーフの青さ（グリーン）。ミドルでピーチブロッサム／オスマンサスが水分を含んだ果実感を与えるため補助的にフルーティも。中心表現はあくまで藤・芍薬の透明な花束なのでフローラルを中核に据えます。厚い樹脂や濃密ウッドを置かないためアンバー系やドライウッドは主要カテゴリから外します。
補足分類（18の属性からの分類）
- グリーン
- フルーティ
- フレッシュネス
- フローラル
- ムスキー
ライラックと藤が主旋律（フローラル）、茎の青さとお茶の透明感が呼吸（グリーン／フレッシュネス）。ピーチブロッサム由来の柔らかな甘酸っぱさが控えめに顔を出し（フルーティ）、後半は白ムスクの清潔な肌感と微かな粉感が余韻を整えます（ムスキー／パウダリー）。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8～15％
- 持続時間・・・約5～6時間
エクラ・ドゥ・アルページュの香りが似合うイメージ・人物
朝の温室で花束を束ねる“フローラル・キュレーター”
- 30代前半の女性。白シャツに薄いラベンダーのエプロン、手は常に冷水で清めます。
- 花は藤と芍薬を中心に、余白と透明感を最優先で構成します。
- 出勤前に手首へ一吹き、香りは近距離だけに留めます。
雨上がりのキャンパスを歩く“プロダクトデザイナー”
- 30代後半の男性。ネイビーのジャケットに白T、話は結論から簡潔に。
- 図面は直線で、素材は白木とガラスを好みます。
- 午前の打ち合わせは窓際のテーブルで、声は低く柔らか。
書店の窓辺で校正を終える“リトリート系エディター”
- 30代前半の女性。黒縁眼鏡にライトグレーのカーディガン、語りは三行で足ります。
- 文章は余白多め、比喩は控えめ、読後感は静かな明るさ。
- 休憩は緑茶を少し、外の風で頭をリセット。
藤棚の下で稽古を始める“現代舞踊家”
- 20代後半の女性。淡紫のウォームアップ、髪は高い位置でまとめます。
- 音を小さく流し、呼吸と重心で振付を整えます。
- 本番前は手首へごく少量だけ纏います。
早朝のロビーを整える“ハウスキーピング・マネージャー”
- 30代後半の男性。白いシャツに薄いベージュのベスト、足音は静かに。
- 花は白と淡紫を基調に、空調は弱、香りは近距離のみ。
- 開場前にガラスを拭き上げ、光の角度を一度だけ確認します。
春～初夏の空気と相性が抜群で、日中の外出やオフィスで“清潔・端正・控えめ”に振る舞います。暑い季節でも重たくならず、雨の日の“水彩感”も心地よいです。秋は穏やかなデイリーに、冬は軽やかすぎる場合があるためシーン選びがおすすめです。