ダンナムベトナムコーヒー

ブランド | ダンナム(d' Annam) |
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分類 | ウッディアンバーウッドソフトフローラル |
季節 | 秋冬夜 |
発売年月日 | 2023 |
調香師 | アイン・ンゴー |
原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
深煎りロブスタの焙煎感を主旋律に、ダークチョコレートとコンデンスミルクが滑らかな厚みを与える“写実的なコーヒー・グルマン”です。

立ち上がりは挽きたて豆/エスプレッソの苦味と薫香が鋭く、数分で乳感が甘苦を丸めます。中盤はチョコのカカオ感とスズランのごく薄いグリーン/石けん様が表面を整え、後半はトンカとアンバー、シダーが乾いた温もりへ。全体は「甘すぎないカフェモカ~練乳ラテ」の間を行き来し、肌や季節、塗布量で“焦げた豆~コピコ的ミルキー”まで振れ幅があります。
拡散・持続は個人差が大きく、序盤は強めに出て後半は穏やかにまとまる例が多数です。バニラ系と重ねるとベトナム式アイスラテ像が強まるという口コミが多いです。
香りの構成
- トップノート
- コーヒー:焙煎した豆殻、抽出直後のスチーム、微かなスモークが一気に広がります。肌によっては“焦げ”“金属的”“コーヒー粉”のリアルさが強く出ますが、数十分で角は落ち着きます。
- ミドルノート
- ダークチョコレート, コンデンスミルク, スズラン:カカオのビターがボディを支え、練乳のラクトニックな甘さが苦味をやさしく包みます。スズランはごく控えめなグリーン/ソーピーさを与え、清潔感のベールとして機能。肌質次第で“石けん感”が前に出ることがあり、そこが好き嫌いの分岐点です。
- ラストノート
- トンカビーン, アンバー, シダーウッド:パウダリーでクリーミーな温度感に、乾いたウッディの芯。コーヒーはうっすら残り、“カップの底に溶け残ったミルキーコーヒー”の余韻へ。体温や気温によってはトンカ/アンバーが甘さを増し、逆にシダーがドライに締めることもあります。
ベトナムコーヒーと似てる香水
- メゾン マルジェラ「コーヒー ブレイク」ラベンダーの泡立つトップ→カプチーノ様のミルキーなコーヒーハート→バニラ/トンカ×ムスクで柔らかく肌に残る=“甘いミルクコーヒー×クリーンムスク”の質感と穏やかなドライダウンが共通
- イヴ・サンローラン「ブラック オピウム EDP」ピンクペッパー&オレンジブロッサムの明るいトップ→ジャスミンにコーヒーアコードが溶け込むハート→バニラ/パチョリで甘く長く残香=“フローラル×コーヒー×バニラ”の骨格と拡散が近い
- キリアン「イントキシケイテッド」カルダモンが立つトップから、甘苦い“ターキッシュコーヒー”調のハートへ、砂糖とスパイスを帯びたアンバーウッディに収束=“スパイスを利かせた濃いコーヒー”の温度感と落ち方が共通
- モンタル「インテンス カフェ」ローズの薄いヴェールにコーヒーが立ち上がり→バニラ/アンバーで厚み→ムスクで清潔に長尾=“ミルキーなコーヒー×ローズ”の拡散と甘さの厚みが近い
- ディメーター(DEMETER)「エスプレッソ」(プチプラ)焙煎したてのエスプレッソのリアルなトップ→焦がし砂糖様のハート→ウッディ/ムスクでドライ=“ストレートなコーヒー”の直線的な骨格が共通
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
強い焙煎のビター、乾いたシダーがわずかにマスキュリンへ傾けます。一方で練乳×トンカのまろみがフェミニン側にも開き、レイヤリングで甘さを足せる可塑性も高いです。結果、ユニセックスのど真ん中からやや男性寄りのバランスに設定します。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー
- ウッディ系・・・ウッド
- フローラル系・・・ソフトフローラル
焙煎コーヒーをトンカ+アンバーが温かく受け止める骨格はウッディアンバー。基底のシダーが乾いた木質を明確に示すためウッドを併記。スズランのソーピーで軽い花調は主旋律ではないものの、全体の清潔感を作る補助線としてソフトフローラルを加えます。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- グルマン
- スパイシー
- パウダリー
- フローラル
コーヒー×カカオ×練乳で食感のある甘苦を描き(グルマン)、トンカとアンバーが温もりと厚みを付与(アンバリー)。シダーが骨格を乾かし(ウッディ)、焙煎由来のロースト感が軽い辛味の陰影を生みます(スパイシー)。スズランが清潔な花の輪郭を添え(フローラル)、ドライダウンではトンカの粉感が穏やかに残ります(パウダリー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ベトナムコーヒーの香りが似合うイメージ・人物

深夜に豆を挽く“路地裏ロースター”
- 30代後半の男性。閉店後に小型焙煎機を回し、火加減は耳と香りで測ります。
- 黒いエプロンと白シャツ、言葉は少なく、所作は一定。
- 試飲はデミタス一口だけ、記録は三行で簡潔に残します。
ビーズのカーテンを揺らす“屋台のカフェの女性”
- 30代前半の女性。朝の氷を砕き、コンデンスミルクの缶を並べます。
- 笑顔は短く、手は早い。小さなプラスチック椅子が定位置。
- 雨が来る前にフィルターを洗い、屋台を布で覆います。
チョコの温度を読む“ビーン・トゥ・バーの職人”
- 30代前半の女性。テンパリングは光沢と割れの音で判断します。
- 工房は低照度、道具はステンレスと木べらのみ。
- 休憩は小さなコーヒーを半分だけ。
雨上がりに原稿を閉じる“深夜のエディター”
- 30代後半の男性。黒縁眼鏡にグレーカーディガン、語りは要点のみ。
- 文末は丸く、段落は呼吸で整えるのが流儀。
- 仕上げに冷たいミルクを少し注ぎ、カップを置く。
小箱のカウンターで弾く“ジャズ・ピアニスト兼バリスタ”
- 30代後半の女性。休憩のたびにハンドドリップで短く一杯。
- 黒のワンピースに薄いストール、MCは最小限。
- 終演後は表のベンチで夜風を一呼吸だけ。
苦味と甘みのコントラストが冴える秋冬が最適。春はミルキーな柔らかさが心地よく、夏は熱で甘さやソーピーが膨らみやすいので控えめの塗布が安心です。日中は“カフェにいるような落ち着き”、夜はチョコレートとアンバーが親密な温度を演出します。