フエギア 1833ラ カウティーバ

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「ラ・カウティーバ」は、黒スグリの冷ややかな果汁感と軽やかなバニラ、肌に寄り添うムスクが溶け合う“フレッシュ寄りグルマン”です。

冒頭はクリーンなムスクに、ごく薄くトロピカルな青み(白グアバやパッションフラワーを思わせる印象)が差し、次いでクリーミーで粉感のあるバニラがふわりと膨らみます。中盤は白花(“月下美人”的なナイトフローラルという口コミも)やアイリス由来のソフトなパウダリーが表情を整え、終盤は黒スグリの酸甘い余韻にわずかなパチョリの陰影が同居。食香に寄りすぎず、清潔で官能的な「乳白の肌」を思わせる温度を保ちます。
拡散・持続は版差/肌質差が大きく、ふわっと親密に香るケースから長時間強く残るケースまで幅があります。総じて日常のシグネチャーに扱いやすく、甘さが苦手な方にも試す価値のあるフルーティ・ムスクです。
香りの構成
- トップノート
- ムスク, 白グアバ:透明感のあるスキンムスクに、白グアバ由来のほのかな青みと乳感が重なります。肌やロットによっては、ここで黒スグリの酸が早めに顔を出すことがあります。
- ミドルノート
- バニラ, 月下美人(夜咲きサボテン), ジャスミン, アイリス, ローズ:クリーミーながら軽やかなバニラが核。白花の涼感とアイリスのソフトな粉感が、シャンプー様の清潔感として現れるという口コミもあります。甘さは控えめで、「フレッシュな心地よさ」を保ちます。
- ラストノート
- ブラックカラント(カシス), パチョリ:ジューシーで微かにワイン様の黒スグリが主役に。甘酸っぱさが残りつつ、パチョリがうっすら陰影を与えます。ごく軽いアニマリックさや「ジャム」寄りの印象になるという声もありますが、ムスクの清潔感が全体を端正にまとめます。
ラ カウティーバと似てる香水
- サルヴァトーレ フェラガモ「シニョリーナ EDP」トップのブラックカラントにピンクペッパーがきらめき→ローズ/ピオニーの薄膜ハート→“パンナコッタ(軽いバニラ系グルマン)”とムスクが肌に溶ける=カシス→ライトなバニラ甘味→スキンムスクという運びが La Cautiva の骨格と最も素直に重なる(パチョリは控えめにドライ感を付与)
- ジョルジオ アルマーニ「シィ EDP」カシス(リキュール様)の冷たい立ち上がり→メイローズ/フリージアの澄んだハート→バニラがアンブロキサン/ウッディに抱かれてクリーンに収束=黒スグリ×軽やかバニラ×クリーンな後半という“フレッシュ寄りグルマン”の枠内(ややシプレ寄りの端正さ)
- バーバリー「ハー EDP」ストロベリー/ラズベリー/ブラックカラントのジューシーなトップ→スミレ/ジャスミンでエアリーに繋ぎ→バニラ×ムスクのスキン調ドライダウン=ベリー系の冷やかさ+バニラ甘味+ムスクで“フレッシュ寄りグルマン”を力強く拡張(甘さは他よりやや強め)
- ロシャス「ロシャスガール(EDT)」〈プチプラ/低価格帯〉ネロリとピンクペッパーにカシス芽の青さが重なるトップ→ホワイトフローラルの軽やかなハート→ラストはバニラ×ウッディ×ムスクで柔らかくドライ=黒スグリの冷感×軽いバニラ×クリーンムスクという“フレッシュ寄りグルマン”の方向にすっきり整う
- ケンゾー「フラワー バイ ケンゾー(EDP)」ブラックカラントのひとしずく→ローズ/ヴァイオレットのやさしいパウダリー→バニラ×ホワイトムスクで柔らかく曇る=黒スグリの冷感→軽いバニラ→スキンムスクという後半のまとまりが近い(質感はよりパウダリー寄り)
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
黒スグリ×バニラ×ムスクの柔らかな甘さと粉感がわずかにフェミニン方向へ。ただし“フレッシュ寄りグルマン”の設計でべたつかず、清潔なスキンムスクが中和するため、ユニセックスに使いやすいという評価が多数です。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- フローラル系・・・ソフトフローラル
- フレッシュ系・・・フルーティ
骨格は黒スグリや白グアバのフルーティな明度。中盤は白花+アイリスの柔らかいソフトフローラルが粉感と清潔感を付与。甘樹脂に振らず、バニラ×ムスクがやわらかな温度で基調を作るため“重いアンバー”ではなくソフトアンバーとして整理しています。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- グルマン
- スパイシー
- パウダリー
- フルーティ
- フレッシュネス
- フローラル
- ムスキー
黒スグリと軽いバニラが“食感”のニュアンスを形成(グルマン/フルーティ)。清潔で肌なじみのよい余韻は(ムスキー)、白花とアイリスが柔らかな粉感を添えます(フローラル/パウダリー)。“フレッシュ寄りのグルマン”というバランスで重さを抑え(フレッシュネス)、微量のパチョリ/スパイスが奥行きを演出(ウッディ/スパイシー)。一部肌ではごく軽い動物的ニュアンスが出ます(アニマリック)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ラ カウティーバの香りが似合うイメージ・人物

朝露の温室で花を選ぶ“ボタニカル・スタイリスト”
- 30代前半の女性。白いシャツに薄手のトレンチ、手は常に冷水で清めます。
- 花は白を基調に、香りは近距離だけに留める主義。
- 仕入れ帰りにノートへ三行メモ、余白を大切にします。
夕暮れの書斎で校正を終える“リトリート系エディター”
- 30代後半の男性。黒縁眼鏡にグレーカーディガン、話すより手を動かすタイプ。
- 文章は余分を削り、読後感は静かに温かく。
- 仕事終わりは白いカップで温いハーブティーを一口。
夜更けにガラスの器を磨く“デザート・パティシエ”
- 30代前半の女性。糖度は控えめ、香りは果実の輪郭で見せます。
- 白衣に髪はまとめ、試食は耳かき一杯だけ。
- 閉店後は厨房の灯りを落として数分だけ無音。
花の影を描く“アーバン・フォトグラファー”
- 30代後半の男性。朝は逆光で花の輪郭、昼は街の反射を追います。
- 服は白Tとネイビーのジャケット、装飾は最小限。
- 撮影前に深呼吸を一度だけ、視界を澄ませます。
図書館の窓辺で本を装丁する“ブック・コンセルヴァター”
- 30代前半の女性。紙繊維と糊の呼吸を指先で読みます。
- 静けさと清潔を何より重んじ、香りは袖口へ一滴。
- 休憩は白いグラスで水だけ、話し方は穏やか。
“冷たさを帯びた甘さ”が春・秋に最高潮。夏は薄く使えば果実の清涼が生き、冬はバニラとムスクがぬくもりを補います。デイリーの清潔感とデートの親密さの両立がしやすく、強く拡散するロットではつけ過ぎ注意が安心です。