イソップイーディシス

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「イーディシス」は、黒胡椒のきらめく辛さとプチグレンのほろ苦いグリーンを合図に、フランキンセンスの澄んだ樹脂光沢が立ちのぼるウッディ・スパイシー・アンバーです。

序盤のペッパーは人によっては「挽きたてそのもの」と感じるほど鮮烈ですが、数十分で熱が落ち着き、クミンの体温めいた温かさとシダーのドライさが合流します。後半はサンダルウッドのクリーミーな粉感とベチバーの乾いた陰影が重なり、静謐な「森の礼拝堂」のような余韻に着地します。甘さは控えめで、清潔感と温かみが同居。
拡散は控えめ〜中庸、肌では3〜6時間前後を目安に感じられる一方、鼻慣れしやすいという声もあります。秋冬〜肌寒い春に穏やかな存在感で活躍し、オフィスでも好印象との口コミが多い一方、汗ばむ環境ではクミンが強まる肌もあるため、季節とシーン選びが鍵です。
香りの構成
- トップノート
- プチグレン, ブラックペッパー, フランキンセンス:青みを帯びた柑橘葉のビターさに、挽きたての黒胡椒が火花のような刺激を与え、フランキンセンスが透明なスモークを添えます。人によってはペッパーが強く出ますが、10〜20分で丸みを帯びます。
- ミドルノート
- フランキンセンス, クミン, シダー:教会の香炉を思わせる乾いたオリバナムを中心に、クミンが“生きた肌”のぬくもりを付与。好みが分かれるポイントですが、体温や発汗で強弱が出やすく、控えめに感じるという口コミもあります。シダーが乾いた木肌の軸を作り、スパイスを端正に整えます。
- ラストノート
- サンダルウッド, シダー, ベチバー:乳白色のサンダルウッドが柔らかなパウダリー感を広げ、シダーのドライさとベチバーの土気が薄く層を作ります。甘さに流されず、穏やかな温度で長めの余韻に落ち着きます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ドライウッド×スパイスの骨格がわずかにマスキュリンに寄りやすい一方、過度に渋くならず、クリーミーなサンダルウッドとクリーンな樹脂が中和。ユニセックスに使いやすい設計で、肌によっては柔らかくフェミニンにも転びます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ウッド、ドライウッド
香りの骨格はシダー/サンダルウッド/ベチバーの乾いた木質(ウッド/ドライウッド)。そこへフランキンセンスの澄んだ樹脂感が“柔らかなアンバー”として重なります。プチグレンやスパイスは明度と輪郭を与える補助であり、中心はあくまでドライなウッド×ソフトアンバーです。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- スパイシー
- パウダリー
- フレッシュネス
黒胡椒とクミンが立体感のある辛さを形成(スパイシー)。プチグレンとオリバナムの清澄さが空気を澄ませ(アロマティック/フレッシュネス)、ドライなシダー/サンダルウッドが主旋律(ウッディ)。後半はサンダルウッド由来の柔らかな粉感と樹脂の温度(パウダリー/アンバリー)が穏やかに残ります。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
イーディシスの香りが似合うイメージ・人物

木漏れ日の礼拝堂で弦を合わせる“室内楽のコンサートマスター”
- 30代後半の女性。リハ前に指板を布で拭き、弓の毛の張りを丁寧に整えます。
- 黒のドレスに細いネックレス、言葉は短く必要十分。
- 開演直前に深呼吸を一度だけ、客席の気配を静めます。
朝の製図台に向かう“ミニマル建築家”
- 30代後半の男性。直線で骨格を引き、素材はシダーと石を選びます。
- グレーのジャケットに白シャツ、会話は結論から。
- 打合せ前に窓を少し開け、外気で頭をクリアにします。
深夜の活版工房で版を組む“タイポグラファー”
- 30代前半の男性。インクの粘りを掌で測り、活字を一定のリズムで拾います。
- 黒エプロンとシャツ、語りは最小限、頷きで合図。
- 校了前に窓辺で一息、冷気で集中を整えます。
雨上がりの苔庭を掃く“寺庭の庭師”
- 40代前半の男性。砂紋を曳き、苔の湿りを掌で読みます。
- 装いは生成りと墨、足音は土に吸われるほど静か。
- 作業の終わりに山気を一息だけ胸に入れます。
長机で資料を束ねる“美術館の学芸員”
- 30代前半の女性。作品前では声量を落とし、説明は三行で足ります。
- グレーのカーディガンに黒のフラットシューズ、所作は一定。
- 開館前に展示室の換気をし、光の角度を一度だけ確認します。
乾いた木質と柔らかな樹脂が、秋冬〜早春の空気に最も映えます。初夏〜真夏は清潔感は保ちつつも、汗ばむとクミンが濃く出る肌があるため控えめ運用が安心。オフィスで「上品で非攻撃的」と好評で、日中の使用に向きます。静かな夜やリラックス用途にも心地よい余韻です。