キリアン パリエンジェルズ シェア オン ザ ロックス

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「エンジェルズ シェア オン ザ ロックス」は、氷の涼感を思わせるアルデヒドとグレープフルーツ/ベルガモットが弾け、カルダモンの微かなキックで輪郭を立てる“クールなグルマン”です。

すぐにコニャックとアンバー、オークへと合流し、原作の温かなDNAを軽装でまとわせます。シナモンは控えめ、トンカとサンダルウッドがミルキーでパウダリーな甘さをなめらかに整え、終盤は軽いムスキーさを帯びたアンバー・ウッディに落ち着きます。序盤を「レモンソーダ」「クラッシュドアイスの柑橘カクテル」と感じる声が多く、乾くにつれて“エンジェルズ シェアらしさ”が静かに現れる設計です。
投影は中〜控えめ、肌で6〜8時間前後の報告が目立ちます。ユニセックスですが、柑橘とオークのドライさがわずかにマスキュリンへ寄せます。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット, グレープフルーツ, レモン, ビターオレンジ, カルダモン, パイナップル, アルデヒド:すりおろした皮の苦味とソーダの泡立ちのような清涼感が立ち上がり、カルダモンが辛口の陰影を付与します。肌によっては一時的に「ビタミンC錠」様のシャープさやミント様の清涼感を感じることがあります。
- ミドルノート
- コニャック, オーク, シナモンバーク:コニャックの芳醇さに、オークがドライな木質感を与えます。シナモンは原作より抑えめで、柑橘の明度を崩さず「冷えたグラスの縁」のようなクールさを残します。
- ラストノート
- トンカビーン, サンダルウッド:クリーミーでパウダリーな甘さへソフトランディング。ほんのり乳白のコクが残り、アンバー調の温もりと軽いムスキーさが肌に親密にとどまります。
エンジェルズ シェア オン ザ ロックスと似てる香水
- エルメス「アンブル ナルギレ(Ambre Narguilé)」リンゴとドライフルーツの温かな立ち上がり→シナモン/ベンゾイン/トンカのパイのような甘み→アンバーウッドでふくよかに長残り=Angels’ Shareの“洋酒×シナモン×アンバー・バニラ”骨格と焼き菓子系の質感がほぼ重なる
- パルファム ドゥ マルリー「オアジャン(Oajan)」濃密なシナモン×ハニーで幕開け→トンカ/バニラがグルマンに厚みを出し→アンバー樹脂で包み込む=酒精感は控えめだが“甘香辛料中心のアンバー・バニラ”という運びと余韻が非常に近い
- イニシオ・パルファン・プリベ「サイド エフェクト(Side Effect)」ラムの湿った甘さ→タバコ葉×シナモンの官能的ハート→バニラと微量のサフランが滑らかに溶ける=“ラム×スパイス×バニラ”の温度感と拡散の仕方がAngels’ Shareの魅力と重なる
- キリアン パリ「アップル ブランデー オン ザ ロックス」カルダモン/ベルガモットのクールな立ち上がり→アップルブランデー×ラムの芳醇な核→シダー/アンブロキサンでドライダウン=同じ“フルーティなブランデー・アンバー”を氷で冷やしたような清涼版という関係性
- ゲラン「ドゥーブル ヴァニーユ」ラムを思わせるバルサミックなヴァニラが開き→ベンゾイン/シダーのウッディが重なり→しっとりしたアンバーへ落ちる=“洋酒ヴァニラ×樹脂×ウッド”の官能とロングドライダウンが共通(シナモンは控えめ)
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
シトラスの苦味とオークのドライダウンがややマスキュリン寄りの印象を作る一方、トンカのミルキーな甘さが性別を越える心地よさを担保。通常のエンジェルシェアより「爽やか・軽やか」でオンでも使いやすく、ユニセックスに扱えます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー、ソフトアンバー
- フレッシュ系・・・シトラス
核はトンカ由来のバニリックな甘さとアンバーの艶(ソフトアンバー)。そこへオーク/サンダルが乾いた骨格を与え、温度を下げた“琥珀の器”として香りを支えます(ウッディアンバー)。トップはグレープフルーツ/レモン/ベルガモットの明確な苦味とジュース感が主導し、アルデヒドが氷の気泡のような冷感を演出(シトラス)。アロマティックやフルーティは補助線に留まり、中心軸は“冷涼シトラス×軽装アンバー”です。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- グルマン
- シトラス
- スパイシー
- パウダリー
- ムスキー
トンカとアンバーが丸みのある甘さを形成(アンバリー/グルマン)。終盤は肌寄りの清潔感が穏やかに伸びます(ムスキー/パウダリー)。カルダモンと抑えめのシナモンが辛口のリズムを刻み(スパイシー/アロマティック)、グレープフルーツ〜レモンの苦味が立ち上がりに明度とキレを付与(シトラス)。オークとサンダルが冷ややかな木肌の余韻を残します(ウッディ)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
エンジェルズ シェア オン ザ ロックスの香りが似合うイメージ・人物

氷と光で一杯を設計する“ホテル・バーのチーフ”
- 30代後半の男性。開店前に氷の角を研ぎ、グラスは霜が曇る直前で止めます。
- 黒のベストに白シャツ、所作は正確で言葉は端的。
- 一杯目は苦味の効いた柑橘でゲストの呼吸を整えます。
夕景のテラスで打ち合わせる“建築スタジオの代表”
- 30代後半の女性。図面は直線で、素材はオークと石を選びます。
- 黒のジャケットに素肌の白T、アクセは最小限。
- 打合せの前に短い深呼吸で視界をクリアにします。
氷と柑橘を磨く“モクテル・バーテンダー”
- 30代前半の女性。ソルティな泡と苦味で“甘さに頼らない”一杯を作ります。
- ガーニッシュは柑橘の皮ひと欠片、説明は三行で十分。
- 休憩はバックヤードで冷水を一口だけ。
夜のショールームで革を選ぶ“ウォッチ・スペシャリスト”
- 30代後半の男性。ストラップの厚みとコニャックカラーの発色を見極めます。
- 会話は静かで丁寧、仕上げにクロスで一拭き。
- 退勤前に窓際で街の風を吸い込みます。
真鍮と木で音を整える“レコーディング・エンジニア”
- 30代前半の男性。高域の刺さりを削り、低域をミルキーにまとめます。
- 黒のフーディにヘッドホン、合図は頷きだけ。
- 深夜の一杯はソーダ割りで、糖分は抑えめ。
“氷+柑橘”の透明感が春〜初夏の空気に映え、秋冬は原作より軽装のアンバーとして夜に心地よく馴染みます。高温日中はトップの柑橘が早く飛びやすい/鋭く出やすい報告もあるため、夏は夜向き・控えめスプレーが無難です。