ラッシュブレス オブ ゴッド

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
燻るインセンスと乾いたウッドを主軸に、レモン/グレープフルーツとメロンの冷ややかなエアを重ねたアロマティック・ウッディです。

肌にのせた直後はスモーキーでシャープに立ち上がり、ジュニパーとブラックペッパーが鼻腔をすっと開きます。焚き火やシガレット、焼けたゴムを想起するほど強く感じるという口コミもあります。30分ほどでネロリとイランイランが角を丸め、ベチバー、バージニアシダー、サンダルウッドの骨格が明瞭になり、終盤は“冷たい煙”のヴェールに石鹸様、バーバーショップ調のクリーンさを感じる清潔感が差し、静かで長い余韻が続きます。
拡散・持続は中〜強めで、少量でも存在感がしっかり出ます。ユニセックスながらややマスキュリンに寄る仕上がりです。
香りの構成
- トップノート
- アマルフィレモン、グレープフルーツ、ジュニパー、メロン:柑橘と淡いフルーティが冷涼な明度を与えます。同時にインセンスの煙が早い段階から重なり、肌や気温次第で「メントール感/灰のニュアンス/BBQ的なスモーク」と感じるほどアタックが強くなることがあります。ジュニパーとペッパーが薬草調の輪郭を引き締めます。
- ミドルノート
- お香(インセンス)、ネロリ、イランイラン、ブラックペッパー、ローズ:白花系が温度と柔らかさを添え、序盤のスモークをなだめます。メロンの冷感がかすかに残り、“冷×温”のコントラストを形成します。ここから石鹸様・理髪店のトニック様のクリーンさに転じるという口コミも多く、インセンスは心臓部でも脈打ちながら甘さを抑制します。
- ラストノート
- ベチバー、バージニアシダー、サンダルウッド:乾いた木質と草根の渋みが基礎を固めます。煙は輪郭だけを残し、パウダリーに寄らない清潔な余韻になります。動くたびにウッディとアロマティックが静かに立ち上がり、落ち着いた存在感が長時間続きます。
ブレス オブ ゴッドと似てる香水
- ラルチザン パフューマー「タンブクトゥ」グリーンマンゴーの乾いた果皮のトップ→パピルス/インセンスが燻り→ベチバーとシダーで土っぽくドライに着地=BOGの“青い果実→煙→乾いたウッディ”という運びを果実違いで高精度に再現
- コム デ ギャルソン「モノクル セント ワン ヒノキ」ヒノキ/サイプレスの冷たい木肌→フランキンセンスの静かな煙→シダー/ベチバーで澄んだドライダウン=BOGのExhale側(寺院の煙×木肌の乾き)をストイックに抽出
- イソップ「ヒュイル(Hwyl)」スモーキーなフランキンセンスの霞→モスとベチバーが湿りを与え→檜・杉系ウッドでほの辛く枯れる=Exhaleの“燻し×ベチバー”の陰影が重なる(トップの果実は弱め)
- イッセイ ミヤケ「ニュイ ドゥ イッセイ(EDT)」グレープフルーツ/ベルガモットの明るいトップ→ブラックペッパーを伴うインセンスが広がり→ベチバー/ウッドでスモーキーに収束=Inhaleのシトラス感とExhaleの煙を一本で橋渡し(低価格帯/プチプラ)
- コム デ ギャルソン「インセンス キョウト」サイプレス/ベチバーの静かなグリーンから乳香が立ちのぼり、シダーで端正にドライダウン=Exhaleの“寺院の煙×木肌のドライ”に極めて近い(トップの果実は無し)
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
乾いたベチバー/シダー、インセンス、ジュニパーの“バーバーショップ的清潔感”が男性像にやや振れます。一方で、ネロリやイランイランの柔らかさ、柑橘とメロンの冷感が硬さをほどき、ユニセックスで楽しめます。スモーキーな開幕が苦手な方は固形(よりグリーン/スキン寄り)から試すと馴染みやすいです。強い個性ゆえにブラインド買いは非推奨ですが、はまる方には“唯一無二”として愛用されます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ウッド、ドライウッド
基調はシダー/サンダルウッド/ベチバーの乾いた木質で、煙を帯びたタールレスなスモークが常時寄り添います(ウッド/ドライウッド)。インセンスは甘樹脂というより“空焼きした香材”のニュアンスで、重たくねっとりせず、空気の抜けを保ったまま陰影を作ります(ソフトアンバー)。骨格を束ねるのがジュニパーとブラックペッパーを中心としたハーバル〜スパイス域で、ここが単なるスモークではなく呼吸感のあるアロマティックへと引き上げます。柑橘とメロンはトーンコントロールとして機能し、フローラルは温度を与える脇役に留まります。結果として“煙・木・ハーブ”が主旋律、果実と花は補助線という整理が最も香りの実像に近いです。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- シトラス
- スパイシー
- フレッシュネス
インセンスとウッドがドライな軸を形作ります(アンバリー/ウッディ)。ジュニパー、ベチバー、ペッパーが冷ややかな呼吸感と縦のラインを通し、過度な甘さを抑えます(アロマティック/スパイシー)。レモンとグレープフルーツが開幕の煙を引き締め、空気の抜けを作ります(シトラス/フレッシュネス)。フローラルとフルーティは温度調整と質感づけの役割で、中核カテゴリからは外します。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ブレス オブ ゴッドの香りが似合うイメージ・人物

雨粒のネオンを拾う“深夜のストリート・フォトグラファー”
- 30代後半の女性。路面電車の終点で三脚を立て、露光をじっくり伸ばします。
- コートの襟を立て、指先だけ温かい紙コップで温めます。
- 撮影前に短く深呼吸して視界を澄ませます。
古時計の呼吸を整える“クロック・リペアマン”
- 40代前半の男性。歯車に一滴の油を差し、振り子の間合いを耳で合わせます。
- 作業台はオーク、照明は手元だけ、語りは要点のみ。
- 時報のたび窓を少し開け、冷気を入れ替えます。
聖堂の明かりを設計する“ナイト・ライティングデザイナー”
- 30代前半の女性。天井高と石の反響で照度と色温度を決めます。
- 黒のタートルとフラットシューズ、足音は静かです。
- 点灯前に祭壇の花と空気の流れを確かめます。
夜汽車で移動する“小さな蒸留所の広報”
- 30代後半の男性。車窓にノートを置き、樽材と仕込み水の話をまとめます。
- 駅に着くと上着の襟を正し、挨拶は短く丁寧に。
- 宿に入る前、空を見上げて一度だけ深く息を吐きます。
スモークとドライウッドの厚みが気温の低い季節に心地よく、秋冬に最も映えます。春は柑橘とハーブの通気性が生き、爽やかな“冷たい煙”として楽しめます。高温多湿では開幕のスモークが暴れやすいので、夏は夜間や雨気のある日に相性が良いです。屋内や至近距離では少量が上品に決まり、香りの推移が明快に伝わります。