ラッシュカルマ

カルマ
ブランド ラッシュ(LUSH)
分類ウッディアンバーウッドシトラス
季節
発売年月日 1995
調香師 不明
原産国 イギリス
詳細 公式サイト
原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています

どんな香り?(口コミ含む総合評価)

ブラジリアンオレンジのジューシーなきらめきにレモングラスのシャープな輪郭を重ね、のちにパチョリと針葉樹レジン(モミ/パイン)が渋みと温度を与える、シトラス×ウッディ×レジンの三重奏です。

カルマの香りのイメージ

序盤は「オレンジソーダ」という口コミが多く、香りが弾け、ラベンダーがわずかな石けん感で整えるため、明るい清潔感が立ち上がります。中盤以降はエレミの透明な樹脂とシナモンの温かいスパイスにより、オレンジの甘酸っぱさとパチョリの土っぽい陰影が同居。終盤は、樹脂がつくる煙のないインセンス感とドライウッドに落ち着き、レトロで自由なムードが長く残ります。

投射・持続はEDPとして強めで、ワンスプレーで十分と感じる使い方が安全。ユニセックス設計ですが、シトラスの明るさとパチョリ/レジンの厚みが中性的に揺れるため、肌での出方を確かめたい一本です。

香りの構成

  • トップノート
    • オレンジ、レモングラス、ラベンダー:瑞々しいオレンジに、レモングラスのレモンピールのような苦みと“発泡感”が重なり、鼻先で弾けます。肌では数分で角が丸まり、ラベンダーのソーピーな清潔感が輪郭を整えます。体温が高い環境では、開幕のシトラスがより拡散しやすいタイプ。
  • ミドルノート
    • パイン(松)、レモン、カシス:パインの青い樹脂感が芯となり、レモンがトップの明度を引き継ぎます。カシスはジャミーに振れず、ハーバル~わずかに金属的な酸味を添える役回り。ここで全体は“柑橘の泡×グリーン樹脂”として一体化し、清潔一辺倒にならない奥行きを確保します。
  • ラストノート
    • パチョリ、モミ樹脂、エレミ、シナモン:パチョリが土気と微かな甘苦さで基礎を築き、モミ樹脂とエレミが“煙のないお香”の光沢を与えます。シナモンは仄かな温度と丸みで、柑橘の残り香と調和。乾ききったあとのドライ・レジンウッドが長く肌に残ります。ソリッドはオレンジ寄り、EDPはパチョリ/樹脂寄りに感じられる傾向があります。

カルマと似てる香水

  • エトロ「パチュリ(Patchouly)」ビターオレンジの微光で立ち上がり→土っぽいパチュリが主旋律→ラブダナム/アンバーで温かく包みムスクでドライ=Karmaの“オレンジ×パチュリ×樹脂”骨格とボヘミアンな乾きが共通
  • ノービレ 1942「パチュリ ノービレ」マンダリン/オレンジの甘苦→厚みあるパチュリ→没薬/ラブダナムでレジニーに沈む=Karmaの“柑橘の輝き→樹脂的パチョリ”という明暗の運びが近い
  • エルメス「オードランジュ ヴェルト」オレンジ/レモンの鮮烈トップ→ミントやグリーンの清涼ハート→パチュリ/オークモスでシャープにドライ=“柑橘×グリーン×パチュリ”の骨格がライトに共鳴(松脂感は控えめ)
  • アクア ディ パルマ「コロニア」ビターシトラス→ラベンダー/ローズマリーのハーバル→パチュリ/ベチバー/ウッドで品よく収束=Karmaの“柑橘+ラベンダー+パチュリ”をクラシックに整えた着地が共通
  • ディメーター「パチュリ」〈低価格帯/プチプラ〉スパイシーに立ち上がるドライ・パチュリ→ウッディ/アンバーで素早く肌に馴染む=トップのオレンジは無いが“土っぽいパチュリの残り香”がしっかり重なる手頃な代替

おすすめの季節と時間帯

日中

春~初夏は“発泡する柑橘”が軽快に広がり、秋はパチョリと樹脂のコクが映えます。寒季はオレンジ×シナモンの温かみが心地よく、夜間や野外では存在感が美点。高温多湿や密室ではワンスプレー推奨。強い個性ゆえ、オフィス等の近距離コミュニケーションでは控えめが無難です。ホワイトムスク系やバニラと重ねると角が取れ、甘みと肌馴染みが増します。

男性向け、女性向け

男性
女性

明るいシトラスと重心の低いパチョリ/レジンが綱引きし、完全な中性に着地。肌によって「オレンジソーダ寄り」から「インセンス寄り」まで振れ幅が大きく、性別より肌の出方で印象が変わります。ボヘミアン/レトロなムードを求める層で支持が厚く、強い投射は“少量で主張”をかなえます。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー
  • ウッディ系・・・ウッド
  • フレッシュ系・・・シトラス
オレンジ+レモングラスが明度と“発泡感”でシトラスの骨格を作り、ミドル以降はパイン/モミ/エレミがウッド(針葉樹)の芯を強化。ベースのパチョリと樹脂が温かいバルサミックさを与えるため、最終定位はウッディアンバー。花材は補助的で“切り花中心”ではなく、マリンやフローラル中心には該当しません。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • ウッディ
  • グリーン
  • シトラス
  • スパイシー
  • フレッシュネス
序盤のオレンジとレモングラスが弾ける清涼感(フレッシュネス/シトラス)。ラベンダーとハーブ調の酸味が清潔な骨格を支え(アロマティック)、パイン&モミが青い樹脂で深度を付与(ウッディ/グリーン)。ラストはパチョリとエレミ、シナモンがバルサミックな温度でまとめます(アンバリー/スパイシー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

カルマの香りが似合うイメージ・人物

カルマをつけている人のイメージ

夜の針を合わせる“レコードショップの店主”

  • 30代後半の男性。閉店後に試聴台で60〜70年代のサイケデリックを一曲だけ流す。
  • 木箱と紙スリーブの匂いを好み、値札は万年筆で手書き。
  • 香りは開店前にワンスプレー、店内に残り香を曳くのは嫌う。

古着と香草で仕上げる“フリーマーケットのスタイリスト”

  • 30代前半の女性。オレンジ色のスカーフとキャンバスのトートが定番。
  • 仕入れは朝一番、午後は公園で友人のスナップを撮る。
  • 香りは髪ではなく手首と襟元にだけ。

街角で弦を弾く“路上のシタール奏者”

  • 30代後半の男性。夕暮れに橋の下で音を重ね、投げ銭は革のポーチに。
  • 旅の土産は香草と小瓶のレジン、衣装は生成りの綿麻。
  • 客とは長く話さないが、目が合えば微笑む。

柑橘を刻む“モクテル・バーテンダー”

  • 30代前半の女性。砂糖は控え、酸とビターで輪郭を作る。
  • ガーニッシュは葉一枚、グラスは常に冷えたものを使う。
  • 音量は低め、会話はテンポよく。

山のアトリエで木を削る“ウッドクラフト作家”

  • 40代前半の男性。午前は松材、午後は古材の再生に向き合う。
  • 仕上げはオイル少なめで木目を生かす主義。
  • 夕刻に短い散歩をし、工房の窓を全開にして空気を入れ替える。