ル ラボオスマンサス 19

オスマンサス 19
ブランド ル ラボ(LE LABO)
分類ウッドソフトアンバー
季節日中
発売年月日 2025
調香師 不明
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト
原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています

どんな香り?(口コミ含む総合評価)

「オスマンサス 19」は、ル ラボのシティ エクスクルーシブシリーズ(都市限定シリーズ)の京都限定の香り。乳香(フランキンセンス)とラベンダーの静かな立ち上がりから、木質×樹脂の温もりに金木犀のクリーミーでアプリコット様のニュアンスが薄く差し込むソフトアンバー系の香りです。

序盤はハーバルで澄んだ空気感とわずかなスモークが広がり、中盤で金木犀がふっと顔を出しますが、主役は終始ウッディ/バルサミックなアンバーの骨格にあります。乾くほどに肌へ吸い付くように近づき、瞑想的で上品な「和の静けさ」を残します。

拡散は親密距離〜控えめで、持続は短め〜中程度という体感が多い一方、気温や体温で消えては戻るように立ち現れるという“出入り”を感じる声もあります。金木犀を濃密に押し出すタイプではなく、樹脂と木の骨格に花の乳感がうっすら重なるという口コミが多いバランスです。似た系譜としてベンゾイン 19の香りを想起する方もいますが、こちらはより穏やかで空気の抜けが良い仕立てです。

香りの構成

  • トップノート
    • 乳香, ラベンダー:透明感のある樹脂に、ハーバルでわずかにカンファラスな清涼感が重なります。ラベンダーはごく短時間で溶け込み、乳香の柔らかなスモークと光沢が土台を整えます。
  • ミドルノート
    • オスマンサス(金木犀):クリーミーでアプリコット様のニュアンスが、ウッディ/樹脂の骨格に薄衣のように重なります。前面には出過ぎず、あくまで質感と高揚感を添える役回りです。
  • ラストノート
    • ウッディノート, 樹脂:バルサミックな甘みとドライな木肌が穏やかに残ります。肌との距離が近く、香水の存在よりも“整った空気感”のように感じるという口コミが多い終盤です。

オスマンサス 19と似てる香水

  • ル ラボ「ベンゾイン 19」ベンゾイン×オリバナムの樹脂が早い段階から立ち、乾いたシダー/ムスクでスモーキーにフェード=オスマンサス 19の“インセンスの白い煙がウッディへ薄く溶ける”後半が特に近い(違いは、こちらが甘みを帯びたバルサミック寄り、オスマンサス 19はオスマンサスのフルーティ/ティーの明度)※国内はシティ・エクスクルーシブ解禁時に入手可
  • メゾン クリヴェリ「オスマント コードシャン」スターアニス/花椒のスパイシーなトップ→レザー調のオスマンサス&ティーがふくらみ→オリバナムやパチョリを含むスモーキーウッディに落ちる=オスマンサス 19の“オスマンサスがインセンス/木質へ溶ける”後半の温度感が近い
  • エルメス「オスマンサス ユンナン」ユンナン茶の透けるようなティー×オスマンサスがトップから一体で立ち上がり、ミニマルにクリーンへ収束=オスマンサス 19の“澄んだフローラルが軽やかにドライダウン”する骨格を明るく引き伸ばした解釈
  • アクア ディ パルマ「オスマンサス(シグネチャーズ オブ ザ サン)」グリーンマンダリン/シトラスの光→オスマンサスのアプリコット様フローラル→パチョリ/ムスクで透明に乾く=オスマンサス 19の“シトラス〜フローラル〜ドライウッド”の流れと拡散の仕方が共通
  • オーモンド ジェイン「オスマンサス」グリーンティーとアプリコット様のオスマンサスが軽やかに立ち、スエード×ムスクで柔らかく肌になじむ=オスマンサス 19の“清潔なフローラルがスキンセント化する”残香と方向性が重なる

おすすめの季節と時間帯

日中

樹脂×木質の落ち着きに軽いハーバルが差すため、秋に最も映えます。冬はしっとり親密に、春は空気感重視のデイリーに好適です。夏日はやや存在感が薄くなる傾向があるため、穏やかな気温/夜の静けさと相性が良いです。拡散は近接寄りで、オフィスや美術館といった低ノイズな場にも向きます。

男性向け、女性向け

男性
女性

乾いたウッディ/樹脂の骨格がわずかにマスキュリンに傾けますが、金木犀の乳感とソフトアンバーが角を丸め、端正なユニセックスとして成立します。“金木犀が主役級に香る”期待より、静かなアンバーウッドに花の面影を重ねたい方に適しています。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ソフトアンバー
  • ウッディ系・・・ウッド
香調の軸は乳香や樹脂がつくる柔らかなアンバー光沢で、重厚ではないためソフトアンバーに整理します。基礎を成すのは終始一貫して感じられる乾いた木質感で、ここはウッドが中核です。立ち上がりのラベンダー由来のハーバルな清涼感が全体を軽く持ち上げるため、補助的にアロマティックも。金木犀は質感付与に留まり、メインカテゴリには据えません。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • ウッディ
  • スパイシー
  • フレッシュネス
  • フローラル
バルサミックな樹脂の甘みが柔らかい芯を作り(アンバリー)、ドライウッドが輪郭を引き締めます(ウッディ)。序盤のラベンダーと樹脂のクリーンな透明感が呼吸し(アロマティック/フレッシュネス)、中盤で金木犀のクリーミーな花乳感が薄く重なります(フローラル)。乳香の穏やかなスパイス感が全体の温度を整えます(スパイシー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

オスマンサス 19の香りが似合うイメージ・人物

オスマンサス 19をつけている人のイメージ

夕暮れの茶席を設える“茶事のコンダクター”

  • 30代後半・性別不問。水屋で道具を温め、灯りは低めに整えます。
  • 着物は無地の鼠色、所作は静かで間合いを大切にします。
  • 香りは客の一歩手前でだけ感じさせる分量にとどめます。

町家の朝を整える“宿のしつらえ担当”

  • 30代前半・性別不問。簾を上げ、庭の露を拭き、室礼を点検します。
  • 色数は抑え、木と紙と石の素材感を活かします。
  • 香りはロビーで残さず、客室の戸口でだけ微かに纏います。

木版の面を摺り上げる“版木の職人”

  • 30代後半の男性。湿りと乾きのバランスで版面を読込みます。
  • 墨は薄墨が基準で、光沢は控えめに仕上げます。
  • 作業中は無香、納品前に袖口へ一滴だけ足します。

香炉の火を見守る“香道の指南役”

  • 40代前半・性別不問。席中は言葉少なに所作で導きます。
  • 白と墨を基調に、余白の美を最優先にします。
  • 香りは自分の半径のみで完結させます。

庭の石を拭い苔を撫でる“露地の庭師”

  • 30代後半・性別不問。朝は箒目を整え、夕は灯りの影を確かめます。
  • 仕事着は生成りと墨、道具は手入れを欠かしません。
  • 香りは外気の流れに同化する程度に抑えます。