ザラレザー ジャルダン

レザー ジャルダン
ブランド ザラ(ZARA)
分類シトラスドライウッドフローラル
季節
発売年月日 2024
調香師 不明
原産国 スペイン
詳細 公式サイト
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ジョー・マローン(Jo Loves)による「LEATHER JARDIN(レザージャルダン)」は、グレープフルーツの鋭くみずみずしい立ち上がりから、ローズが清潔でややパウダリーに広がり、最後はレザーがドライに締めるクラシック系のレザー・フローラルです。序盤は果皮をひねったようなグリーンを帯びたシトラスが強く香り、中盤は甘さを抑えたローズにわずかなソーピー感が重なります。ドライダウンでは乾いたレザーに灰のようなスモーキーさや苔めいた渋みがにじみ、ヴィンテージのグリーン・シプレを想起させます。

レザージャルダンの香りのイメージ

拡散は最初の1時間が力強く、その後は適度なオーラに落ち着きます。持続は中〜長めで、体感の幅はありますが日中〜半日程度を見込みやすいです。香調はユニセックスですが、口コミではややマスキュリンという声が多いです。暑い環境では輪郭が鋭く出るため、涼しい季節・夜間に最も上品に決まります。

香りの構成

  • トップノート
    • グレープフルーツ:はじけるシトラスに果皮のほろ苦さとグリーンの清涼感が重なります。酸味が立ってシャープに感じるという口コミもあります。
  • ミドルノート
    • ローズ:甘さ控えめのローズが主役に。肌質によっては石けんのような清潔感や淡いパウダー感が現れ、柑橘の名残がハーバルな陰影を添えます。
  • ラストノート
    • レザー:乾いたレザーが骨格を作り、スモーキーな灰感や苔を思わせる渋みが奥行きを与えます。重くアニマリックに振れ過ぎず、端正なドライダウンで収束します。

レザー ジャルダンと似ている香水

  • シスレー「オー ドゥ ソワール」ビターなシトラスとローズを核にしたクラシックなフローラル・シプレ構成が共通
  • エルメス「ケリー カレーシュ」トップのグレープフルーツに、ローズ+ミモザが柔らかなレザーと溶け合う=ローズ×レザーの共通点
  • ゲラン「アビルージュ(オードトワレ)」シトラスからレザー&バニラへ移るクラシック紳士調=レザー軸とレトロ感が共鳴
  • シャネル「N°19(オードゥ パルファム)」 ガルバナムの鋭いグリーンとローズ/アイリスの骨格=ヴィンテージ寄りのフローラル・シプレ感が似る
  • ディオール「ミス ディオール オリジナル(オードゥ トワレ)」エレガントなグリーン・フローラル・シプレ=レザー ジャルダンのクラシック路線と相性
  • パルファム グレ「カボシャール(EDP/EDT)」グリーン・シプレ×レザー×オークモスの王道=レザー×モスの骨格が近い
  • トム フォード「ローズ ド リュスィー(オード パルファム)」ブラックレザー×スパイシーなローズ=ローズ×レザーの直球の共通点
  • ニコライ「パチョリアンタンス(オード パルファム)」ローズ×パチョリ×インセンスのダーク・シプレ=ローズの陰影とレトロ基調が響く

おすすめの季節と時間帯

日中

秋冬と夜に最も映えます。ドライレザーとスモーキーな陰影が澄んだ空気で美しく立ち、ローズも過剰に甘くなりません。春は気温が下がる時間帯に心地よく、真夏の高温では輪郭が鋭くなりやすいため少量が品よく決まります。

男性向け、女性向け

男性
女性

構成はレザー×グリーンの渋みが核で、市場の感覚ではやや男性寄りに映ります。一方で甘さを抑えたローズが清潔に香るため、端正なクラシック感を好む方には性別を問わず似合います。主張は強いが上品という声が目立ち、日常より気分を切り替えたい日に強い魅力を発揮します。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・ドライウッド
  • フレッシュ系・・・シトラス
  • フローラル系・・・フローラル
鋭いシトラスの導入で空気を切り、中心にローズの清潔感を据え、基底にドライウッド(レザー)を配してクラシックなグリーン・シプレ調の輪郭を描きます。甘さは控え、スモーキーで渋い余韻がエレガントに残ります。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • グリーン
  • シトラス
  • パウダリー
  • フローラル
  • ムスキー
  • レザー
鋭い柑橘とハーバルな陰影が爽快さと緑の渋みを作り(シトラス/グリーン)、清潔なローズが骨格を整えます(フローラル)。ドライダウンは乾いたレザーと木質にわずかな肌感が溶け(レザー/ウッディ/ムスキー)、肌質次第で微細な粉感が立ち上がります(パウダリー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

レザー ジャルダンの香りが似合うイメージ・人物

レザー ジャルダンをつけている人のイメージ

夜の温室をひらく“レザージャケットのヘッドガーデナー”

  • 30代後半・男性。夕方に剪定と灌水を終え、閉館後の温室で記録をつける。
  • 服はオリーブと黒。革手袋はよくなじんで無駄がない。
  • 香りは近距離でだけ、空気を切り替えるスイッチ。

“第一印象を設計する”広報ディレクター

  • 30代後半の男性。黒のテーラードに白シャツ。挨拶は短く、所作は端正。
  • 強香は避けつつ、冒頭だけ芯を通す。
  • 香りは近接で控えめに運用し、場の空気を乱さない。

革装本の綴じを直す“ブック・コンセルヴァター”

  • 40代前半・性別不問。紙粉と糊、皮革の収縮を読む。
  • 黒縁眼鏡にチャコールの作業着、声は低めで穏やか。
  • 香りは近づいたときだけわかる穏やかな清潔感。

ヴィンテージ・スーツを見立てる“リファイン・バイヤー”

  • 30代後半の女性。グリーン・シプレの古典を愛読。
  • 艶よりも“輪郭の良さ”で品を判断する。
  • 香りは一吹きで締め、都会的な端正さを保つ。

“無駄のない線”を引くプロダクトデザイナー

  • 30代前半・性別不問。図面は直線で、素材はドライに。
  • 移動はバイク。装飾は持たない。
  • 香りは軽量で直線的、作業と移動のリズムを崩さない。