ザラファッショナブリー ロンドン

香料を解説したりするInstagram(@semiperfumer)も始めました
「FASHIONABLY LONDON(ファッショナブリー ロンドン)」は、キリッと苦みを含むベルガモットで始まり、ほどなくローズが主役になります。ローズは人によってみずみずしい切り花調から、糖度のあるローズシロップのような厚みまで振れますが、その多くが終始ムスクがまとめ上げるフローラルムスクです。乾いてくるとパウダリーな清潔感が強まり、肌に溶け込む“石けん由来の清潔さ”と“素肌感”が共存します。ベルガモットの鋭さや乾いたウッディ調の陰影が立ち上がり、「都会的でややドライな印象になる」という方もいらっしゃいます。拡散・持続は個人差が大きいものの、少量でもしっかり届くという声が多く、反面、強さが合わず疲れてしまう声も。

パルファム ドゥ マルリー「ドゥマーリー デリナエクスクリュシブ」に似ているとされますが、フルーティなバラとは趣が異なり、直線的なローズ×ムスクを端正に仕立てた一本として、日常の清潔感からドレスアップの引き締め役まで幅広く活躍します。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット:明るい柑橘の苦みが素早く立ち上がります。体質によっては“ツン”とくる鋭さや、わずかなスパイス感として知覚されることがあります。
- ミドルノート
- ローズ:主題。朝摘みの花弁のような透明感から、シロップを思わせる甘い厚みまで表情が変わります。一部の口コミでは、ごく軽いウード/レザー様・インセンス様の陰影が混ざり、ローズの甘さを引き締めるという声があります。
- ラストノート
- ムスク:クリーンでパウダリー。石けんのような清潔感から、体温でふわりと広がる素肌感へ移ろいます。人によっては合成アンバーウッド調の乾いた押しが強めに感じられる場合があります。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
構造はローズ中心でややフェミニン寄りです。ただし、ドライな質感や軽いウッディ様の陰影が中性的な清潔感を後押しし、実際に男性ユーザーの好評も目立ちます。装いとスプレー数で印象を調整しやすい香りです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・シトラス
- フローラル系・・・ソフトフローラル、フローラル
ローズが主旋律、ムスクが質感を整え、ベルガモットが通気性を与える三位一体の設計です。とくにミドル以降の“清潔な肌感”がこの香りの個性になります。
補足分類(18の属性からの分類)
- シトラス
- パウダリー
- フレッシュネス
- フローラル
- ムスキー
ローズの華やかさをムスクが柔らかく包み(フローラル/ムスキー/パウダリー)、ベルガモットが立ち上がりを軽くして通りを良くします(シトラス/フレッシュネス)。甘さは適度で、清潔感が前に出ます。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ファッショナブリー ロンドンの香りが似合うイメージ・人物

“白薔薇を基準色”にするブランド広報
- 30代前半の女性。白シャツとベージュのスラックスが制服、第一声と第一印象を設計するのが得意。
- 会議室に残り香は残さず、近距離だけで清潔感を伝える運用。
- 香りは日中は手首付けて、夜は衣類裏に足すミニマム派。
細幅リボンの“色差”で世界を整えるフローラル・スタイリスト
- 30代後半・性別不問。ブーケよりもリボンと紙の白を合わせるのが仕事。
- 甘さは質感で出し、香りは一吹きで空気のトーンを決めるだけに留める。
- 夕方はローズを少し増やして写真映えを狙う。
レースの見本帳を扱うコスチューム・カッター
- 30代半ばの女性。糸番手と透け感を指先で読み、余白で色気を出す。
- 香りは“肌の延長”を意識し、首筋ではなく袖口だけに。
- 昼はオフィス、夜は小さな試写会にもそのまま行ける装い。
“香りは名刺”を信条にするメンズ・スタイリスト
- 30代後半の男性。テーラード×白Tの引き算で客の骨格を活かす。
- ローズは敬遠せず、清潔に立てば“ハンサム”に収まると知っている。
- 香りは袖口1だけで、距離が縮まる場面に効かせる。
雨上がりの石畳を歩くティーサロン主宰
- 40代前半・性別不問。カップの縁と湯温に厳密、会話は静かで柔らかい。
- 香りは空間の香りを邪魔しない分量で“自分だけの気配”に留める。
- ドレスコードはエクリュと淡いグレー。
春〜秋の中間気温でバランス良く香ります。拡散が出やすい方が多いため、夏は夕方以降や空調下で少量がおすすめです。夜はローズの存在感とムスクの包容感が映え、装いを引き締めます。日中は1〜2スプレーで十分という口コミが多いです。