ザラエナジェティカリー ニューヨーク

エナジェティカリー ニューヨーク
ブランド ザラ(ZARA)
分類アロマティックウッド
季節日中
発売年月日 2021
調香師 ジョー・マローン
原産国 スペイン
詳細 公式サイト
香料を解説したりするInstagram(@semiperfumer)も始めました

「エナジェティカリー ニューヨーク(Energetically New York)」は、カルダモンのドライな清涼感を軸に、ジャスミンの白花がほのかにやわらげ、サンダルウッドのきめ細かな温もりで着地するミニマルなウッディスパイシーです。香りの流れは、序盤にハーバルでシャープなスパイスが立ち上がり、体温でグリーンがほどけていきます。中盤はジャスミンが角を取り、終盤はパウダリーなサンダルウッドが静かに肌へ同化します。

エナジェティカリー ニューヨークの香りのイメージ

骨格は“サンタル系”の都会的ウッドに属し、同系統の重厚作、というか頻繁に類似点を指摘されるル ラボのサンタル33よりもフレッシュで直線的です。

拡散は近〜中距離、持続は中程度で、オンオフをまたげる清潔感とエッジを両立します。ユニセックス設計ですが全体はややドライ寄りで、甘さを抑えたい方やクリーンな印象を求める方に適します。つけ過ぎるとスパイスが鋭く出て酸味・金属感(人によってはキュウリ様のニュアンス)に振れやすいため、まずは控えめなスプレーから調整するのがおすすめです。

香りの構成

  • トップノート
    • カルダモン:透明感のあるドライスパイスがすっと立ち上がります。ハーバルな清涼感が輪郭を引き締め、肌質によっては短時間だけ金属的な冷たさや“グリーン・ウォーター”調(キュウリ様)に触れるという口コミが多いです。
  • ミドルノート
    • ジャスミン:分量は控えめで、辛口のトップに丸みとわずかなクリーミーさを付与します。花そのものの華美さよりも“角を取る緩衝材”として機能し、軽いパウダリー感を伴ってスパイスを品よく整えます(肌・気温によっては存在感が非常に淡く感じられます)。
  • ラストノート
    • サンダルウッド:粉感を帯びたドライな木肌が主旋律。クリーンでなめらかな持続を生み、終盤は肌との一体感が増します。一部の肌ではスエード様の陰影や、ごく微かなミネラル/オゾンの透明感が重なり、都会的で直線的な余韻に収束します。

おすすめの季節と時間帯

日中

春秋に最もバランス良く香ります。暑熱下ではスパイスやグリーンが鋭角に出て“酸味/メタリック感”を帯びやすいため、夏は軽い塗布量が快適です。冬はサンダルウッドのパウダリーな温もりが引き立ち、日中のビジネス〜スマートカジュアルで品良く機能します。

男性向け、女性向け

男性
女性

全体はドライで甘さ控えめのウッディが主導するため、ややマスキュリン寄りの印象になりやすい一方、ジャスミンが角を取りすぎないやわらかさを加えることで、シャープな“クリーン&モダン”を好む女性にも十分に馴染みます。口コミでも「ビジネス然とした清潔感」「スポーティで都会的」「一部の肌でピクルス/金属的に寄る」といった肌差の報告があり、塗布量の調整で印象を最適化できます。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック
  • ウッディ系・・・ウッド
ドライに磨かれたサンダルウッドが背骨となり、カルダモンのハーバルな清涼感が全体を引き締めます。ジャスミンは輪郭をやわらげるブラー効果に留まり、香調の主導権は終始ウッディ&アロマティックが握ります。結果として、都会的でクリーン、ややパウダリーな陰影を湛えたアロマティック・ウッドに着地します。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • ウッディ
  • スパイシー
  • パウダリー
  • フローラル
カルダモンがドライで清潔な輪郭を作ります(アロマティック/スパイシー)。ジャスミンが角を丸め、肌に軽い粉感を添えます(フローラル/パウダリー)。着地はサンダルウッドの静かな木質で、都会的な余韻を保ちます(ウッディ)。体温・湿度によってはトップのグリーンが強まり、わずかにメタリック〜アクアティックに転ぶことがあります。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

エナジェティカリー ニューヨークの香りが似合うイメージ・人物

エナジェティカリー ニューヨークをつけている人のイメージ

ガラス越しの朝で頭を“起動”するストラテジック・プランナー

  • 30代前半の女性。白シャツにネイビーのセットアップ。出社後の最初の10分で当日の優先順位を決める。
  • コーヒーはブラック一択、香りは“近距離だけ清潔”が基準。
  • 午前中は会議続きでも、空気を張りすぎないコントロールを重視。

素材の“骨格”で見せるプロダクトデザイナー

  • 30代後半の男性。金属と木の組み合わせを最小要素で成立させるのが持ち味。
  • 黒縁メガネ、白T、グレーのジャケット。装飾は極力排す。
  • 会議と工房を往復し、香りは作業の邪魔をしない直線的なもの。

地下鉄で街を縫うストリート・フォトグラファー

  • 20代後半・性別不問。モノクロ中心、朝の斜光と建材のテクスチャを追う。
  • 撮影前に袖口へ一吹き、移動中は無香に近いのが理想。
  • 甘い香りは避け、冷たい空気と相性のよい辛口を選ぶ。

“白シャツ偏愛”のブランド広報担当

  • 30代前半の女性。外回りと取材対応で一日が終わる。清潔感は第一印象の要。
  • 量は常に控えめ、近接でだけ好印象を残す運用。
  • 重い甘さはNG、直線的で都会的な香りを支持。

早朝にラン&メール処理を終える“朝型PM”

  • 30代後半・性別不問。6時台にタスク整理、8時には最初のレビュー。
  • スポーティでも香りは“ビジネス目線”。
  • 量や気温で印象が変わる香りを定量運用するタイプ。