ジョー マローンサイプレス&グレープバイン コロン インテンス

サイプレス&グレープバイン コロン インテンス
ブランド ジョー マローン(Jo Malone)
分類アロマティックウッドグリーン
季節日中
発売年月日 2020
調香師 ソフィー・ラベ
原産国 イギリス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「サイプレス&グレープバイン コロン インテンス」は、「モダン・バーバーショップ」寄りのウッディ・アロマで、ミント/ユーカリや金属的ニュアンスを短時間感じるという口コミもありますが、過剰な鋭さは抑えられ、自然な木質感が最後まで基調をなします。

刈り立ての常緑樹を想起させるクリーンなサイプレスから始まり、青みのあるアロマティックな輪郭が素早く立ち上がります。続いてグレープバインが“樹皮と蔓”の湿り気を思わせるグリーン・ウッディの陰影を加え、芯にはシダー/ベチバー調の骨格が通る設計です。ドライダウンではアンバーが角を丸め、ドライで温度感のあるウッディに着地します。

サイプレス&グレープバイン コロン インテンスの抽象画

ブドウの“果実の甘さ”は控えめで、あくまでグリーンの厚みを補う役回り。

オフィスからカジュアルまで幅広く整えたい場面に適し、クラシックな清潔感と現代的な滑らかさを両立します。価格に対する評価や既視感(ソバージュ/エゴイスト プラチナム/プラダ ルナロッサ カーボン系統)への受け止めは分かれますが、落ち着きのある端正さは強みです。

香りの構成

  • トップノート
    • サイプレス:針葉樹のクリアな樹脂感とアロマティックな清涼感がシャープに立ち上がります。肌によってはごく短時間、ミント/ユーカリ様やわずかな金属的エッジを感じることがあります。
  • ミドルノート
    • グレープバイン、シダーウッド、ベチバー:葡萄の蔓・樹皮を思わせる“湿りを帯びた”グリーンウッドが中心。シダーの端正さとベチバーのドライな土気が軸を作り、清潔なシェービングフォーム的なグルーミング感が現れます(ときに「バーバーショップ」という口コミも)。
  • ラストノート
    • アンバー:甘さ控えめのウッディアンバーが全体を包み、スパイスの粉感をほのかににじませながら、滑らかで落ち着いた余韻へ。

おすすめの季節と時間帯

日中

温度が高い季節はアロマティックが軽快に、低い季節はグリーンウッドの陰影が落ち着いて香ります。オフィスでも悪目立ちせず、休日のスマートカジュアルにも馴染みます。

男性向け、女性向け

男性
女性

主旋律がドライな木質×アロマティックで、「バーバーショップ」「クラシック・メンズ」印象を喚起しやすいため男性寄り。ただし、グリーンの清潔感と甘さ控えめのアンバーにより、ハンサム系ウッディを求める女性にも十分適合します。量を抑えて纏えばユニセックスに成立します。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック、グリーン
  • ウッディ系・・・ウッド
サイプレス〜シダー〜ベチバーの乾いた木肌が核となり、端正なウッディを明確に描きます。立ち上がりにはサイプレス由来のハーバルな清潔感がすっと抜けて“整った”印象をつくるためアロマティック要素が強く、続いてグレープバインの蔓・樹皮が湿り気を帯びたグリーンの陰影を重ね、森林の空気感と自然な奥行きで全体を結びます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • ウッディ
  • グリーン
  • スパイシー
  • フゼア
  • フレッシュネス
サイプレスとシダーが端正な木肌を描きます(ウッディ)。ハーバルでクリーンな立ち上がりは整髪料やシェービングの清潔感に通じます(アロマティック/フレッシュネス)。蔓・葉を思わせる湿り気が奥行きを与え(グリーン)、乾いたアンバーが温度感を調整(アンバリー)。一部の肌では金属的スパークや涼感が立ち、引き締めに寄与します(スパイシー)。全体の構成はクラシックな男香に通じ、フゼア的文法を部分的に踏襲します。

持続時間

オーデコロン

  • 香料の濃度・・・約3~5%
  • 持続時間・・・約1~2時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

サイプレス&グレープバイン コロン インテンスの香りが似合うイメージ・人物

サイプレス&グレープバイン コロン インテンスをつけている人のイメージ

フェードのラインまで整える“バーバーリー・ミニマリスト”

  • 30代後半の男性。黒Tにテーラード、靴は白のレザースニーカー。
  • 出社前にヒゲと襟元を整えてから一吹き、“清潔の輪郭”でスイッチを入れる。
  • 香りは常に近距離設計。残り香が会議室に残らないことを重視。

朝の植栽を見て回る“ランドスケープ・ディレクター”

  • 30代後半の女性。生成りのシャツとワークパンツ、歩きやすいローファー。
  • 雨上がりの緑地で樹皮と蔓のコンディションを確かめるのが日課。
  • 仕事中の香りは“緑の陰影”を邪魔しないクリーンさが基準。

畑とセラーを往復する“アーバン・エノロジスト”

  • 30代前半・性別不問。都市型ワイナリー勤務。剪定と樽管理に同じ熱量で向き合う。
  • ワードローブはネイビーとカーキ、アクセは最小限。
  • 果実香よりも“畑の空気”が似合う香りを選ぶ。

図面で通気を設計する“建築設計者”

  • 40代前半の男性。白シャツにペン差し、現場とオフィスを行き来する。
  • 余白と直線、素材の骨格を最優先。過剰な装飾は排する。
  • 香りは“構造の見えやすさ”を損なわない辛口が好き。

スーツ×スニーカーで街を駆ける“オペレーション・リーダー”

  • 30代後半の女性。出張前の空港でも過剰に香らせない運用。
  • 鞄の中は軽量ガジェットと書類のみ、装飾はミニマル。
  • 香りは“清潔・機能・非甘口”の三拍子を求める。