ヴァン クリーフ&アーペルカリフォルニア レヴェリー

カリフォルニア レヴェリー
ブランド ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
分類シトラスフローラル
季節日中
発売年月日 2014
調香師 アントワン・メゾンデュー
原産国 フランス
詳細 公式サイト
香料を解説したりするInstagram(@semiperfumer)も始めました

「カリフォルニア レヴェリー」の全体像は日差しを浴びたジャスミン。澄んだネロリとマンダリンオレンジで幕を開け、すぐに清潔で青みを含むジャスミンサンバックが主旋律に移るホワイトフローラルです。フランジパニ(プルメリア)がミルキーな厚みを、ドライダウンではミツロウとごく控えめのバニラが蜂蜜のような丸みを添えます。

カリフォルニア レヴェリーの香りのイメージ

インドールは穏やかで、肌では“ジャスミン緑茶”や軽いソーピーさとして立ち上がることもあります。トップのシトラスは導入役にとどまり、南国的になりすぎず端正。「ジャスミン緑茶」「オレンジ・バニラ系の石けん」のように爽やかに出るという口コミもあります。春夏の日中やオフィスにも好相性です。一方で、「汎用的で弱い」「個性に乏しい」「ハニー感が気になる/出ない」などの口コミもあり、賛否が分かれるポイントになっています。

香りの構成

  • トップノート
    • ネロリ、マンダリンオレンジ:みずみずしいシトラスと白花の青みが立ち上がり、清潔感を素早く付与します。感じ方には個人差があり、「最初の数分で後景に退く」「オレンジはほとんど拾えない」との口コミもあります。
  • ミドルノート
    • ジャスミンサンバック、フランジパニ(プルメリア):主役は透明感のあるジャスミン。インドールは控えめで、肌によってはジャスミン緑茶や軽いソーピー感として立ち上がります。プルメリアがクリーミーな甘さを添え、南国的になりすぎない範囲で彩ります。
  • ラストノート
    • ミツロウ、バニラ:ミツロウ由来のほのかな蜜感とワックスの艶が、白花の余韻を柔らかくまとめます。バニラは甘さの縁取りに留まり、重いグルマンには傾きません。体温や気温で蜜感の出方に差が出る設計です。

おすすめの季節と時間帯

日中

清潔な白花×淡い蜜感が春〜初夏の日中で最も生きます。高温多湿では肌馴染みが早く、近接香になりがち。秋は穏やかな気温で花の輪郭が出やすく、冬は軽やかさが空気に埋もれやすいため控えめ評価です。オフィス向きという声が多く、衣類スプレーの併用で余韻を伸ばしやすい設計です。

男性向け、女性向け

男性
女性

主題が白花のジャスミンでわずかに蜂蜜様の甘さが添うためフェミニン寄り。ただしインドールを抑えたクリーン設計とネロリの清涼感、“ジャスミン茶”様の軽さが中性的に働き、男性でも違和感なく使えるとの評価が一定数あります。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・シトラス
  • フローラル系・・・フローラル
香りの重心は終始ジャスミンを核とする白花ブーケでフローラルが主。ネロリ/マンダリンのシトラスはトップで明度を上げる導入役に徹し、ベースのミツロウ/バニラは艶と温度感を足すにとどまります。全体は軽やかなフローラルが主旋律で、アンバー方向には振れません。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • グリーン
  • シトラス
  • フレッシュネス
  • フローラル
  • ムスキー
ジャスミンとプルメリアが中心(フローラル)。ネロリとマンダリンが瞬間的に明るさを与え(シトラス/フレッシュネス)、ミツロウとごく軽いバニラが蜂蜜様の丸みを形成(アンバリー)。残香は清潔で肌なじみ良く(ムスキー)、トップの青みや“ジャスミン茶”の印象は肌質・気温で変動します(グリーン)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

カリフォルニア レヴェリーの香りが似合うイメージ・人物

カリフォルニア レヴェリーをつけている人のイメージ

白いテラスで朝を始める広報職

  • 30代前半の女性。出社前に屋外テラスでメール整理、白シャツとベージュのスラックスが定番。
  • 仕事中は近距離だけ香る清潔感を好む。
  • 香りは“始業のスイッチ”として手首にワンスプレー。

ジャスミン緑茶の抽出にこだわる“ティーサロン主宰”

  • 30代後半・性別不問。湯温と抽出時間を秒単位で管理、余韻の“澄み”を重視。
  • 装いは生成りとライトグレー、アクセは最小限。
  • 食香に直結しない、清潔で軽やかな香りを選ぶ。

光と白花で空間を整える“ブライダル・フローリスト”

  • 30代半ばの女性。会場の導線と光の角度を読み、白花のブーケで空気を“上向き”に。
  • 甘すぎず、写真映えする清潔な香りを好む。
  • 作業中は控えめ、リハでは一押しだけ増やす。

白シャツ偏愛の“日中専用”編集者

  • 30代前半の男性。会議は午前に集中、香りは“近づいた時だけ”を基準。
  • 強いインドールや重い甘さは避ける。
  • 仕事後は無香に切り替えるメリハリ派。

蜜ろうキャンドルを手掛ける“アトリエ主宰”

  • 30代後半・性別不問。昼の柔らかい自然光で作業、香りは空間の邪魔をしない軽さが基準。
  • ワックスの温度と硬化時間をノートに記録。
  • 花の香りは“清潔で上向き”が好み。