モルトンブラウンブラックペッパー

ブラックペッパー
ブランド モルトンブラウン(MOLTON BROWN)
分類アロマティックアンバーモッシーウッド
季節日中
発売年月日 2019
調香師 ジャック・シャベール
原産国 イギリス
詳細 公式サイト
香料を解説したりするInstagram(@semiperfumer)も始めました


「ブラックペッパー」は、爽快なアロマティックさと温かいスパイス、そして苔がかったドライウッドが三位一体となるアイコニックな一本です。立ち上がりはラベンダーとベルガモットにコリアンダー、カルダモンが重なり、清潔でシャープな印象を作ります。ほどなくブラックペッパー/ピメント/ピンクペッパーが主導権を握り、ドライで“粒立つ”辛さが現れます(肌によってはパプリカや青い茎を思わせるベジタルなような側面が出る、という口コミもあります)。中盤はアンバーがほんのり丸みを与え、過度に甘くならない“温かい辛口”へ。ドライダウンはオークモス、シダー、レザー、ベチバーが骨格を引き締め、端正なモッシー・ウッディに落ち着きます。

モルトンブラウンのブラックペッパーの香りのイメージ

持続や投射は個人差が大きく、衣類では長く、肌では穏やかに感じるという口コミもあります。全体はクラシカル寄りのマスキュリンですが、清潔感が高く日常から夜の外出まで幅広く使いやすい香りです。

香りの構成

  • トップノート
    • ラベンダー、ベルガモット、コリアンダー、カルダモン:アロマティックな清潔感とシトラスの明るさが同時に立ち上がります。最初の15分ほどは勢いが強く、“スパイシー・フレッシュ”の印象が前面に出るという口コミが多い時間です。
  • ミドルノート
    • ブラックペッパー、ピメント、ピンクペッパー、アンバー:ブラックペッパーのドライな辛さに、ピメントの青み(パプリカ様のニュアンス)が絡みます。ピンクペッパーが辛さの角をやや丸め、アンバーが温かみを与えます。肌質によっては“線香っぽさ”や“均一に感じる”という印象に振れます。
  • ラストノート
    • オークモス、シダー、レザー、ベチバー:モッシーでドライな木質にレザーの渋みが重なります。クリーンでスモーキーすぎない大人の余韻です。持続は中程度〜やや強め(衣類付けで延びやすく、肌では穏やかに感じる方もいます)。

おすすめの季節と時間帯

日中

ドライなペッパーとモッシーウッドが冷涼な空気で最も心地よく響くため、秋冬〜夜に真価を発揮します。夏は夜の方がバランスが取りやすく、春は日中〜夕方が好相性です。

男性向け、女性向け

男性
女性

スパイシー〜モッシーなドライダウンがメンズに寄りますが、アロマティックな清潔感でスマートに使いやすいです。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック
  • アンバー系・・・アンバー
  • ウッディ系・・・モッシーウッド
ラベンダーとベルガモットがクリーンな立ち上がりを作り、アロマティックの軸をはっきり示します。ミドル以降はオークモス/ベチバー/シダーが乾いた苔調の深みへ導き、骨格を引き締めます。ラストはアンバーが温度感と丸みを加え、スパイスからウッドへの橋渡しを行います。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • ウッディ
  • スパイシー
  • フレッシュネス
  • レザー
ラベンダー×ベルガモットが清潔な立ち上がりを作り(アロマティック/フレッシュネス)、ブラックペッパー/ピメントが辛さと青みを付与します(スパイシー/グリーン)。アンバーが温度感を持たせ(アンバリー)、オークモス/シダー/ベチバーとレザーがドライで品のある骨格を支えます(ウッディ/レザー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ブラックペッパーの香りが似合うイメージ・人物

ブラックペッパーをつけている人のイメージ

“第一印象を設計する”クリエイティブ・ディレクター

  • 30代後半の男性。朝は冷水シャワー→白シャツ→黒ジャケットで即戦闘モード。
  • 打合せの前に一吹きだけ、過剰な主張は避ける。
  • 端正でドライ、だが親密圏では急に熱量を見せる。

革小物を長く育てる“ユーティリティー派の都市生活者”

  • 30代後半・性別不問。ベルトやカードケースを定期的にオイルケア。
  • ワードローブはネイビー/チャコールで統一。
  • 香りは“近距離でだけ伝わる渋み”を好む。

早朝を走って通勤する“ロードバイク派”

  • 30代前半の女性。出社前に10km、ミニマル装備で汗を残さない。
  • デスクでは香りの投射を抑え、袖口やうなじにごく少量。
  • 甘さ過多や強いオゾンは避ける。

素材の“骨格”で考える建築士

  • 40代前半の男性。図面と現場を行き来し、素材の線と陰影で空間を詰める。
  • 装飾よりも構造、余白と通風を優先。
  • 香りも直線的で機能的なものを選ぶ。

山と街を往復する“アウトフィッターバイヤー”

  • 30代後半・性別不問。機能素材とクラシックを行き来し、ギアを厳選。
  • 余計な甘さは省き、天候と用途で香りの量を調整。
  • 乾いた空気と緑の匂いに親和的。