キャロライナ ヘレラ212

212
ブランド キャロライナ ヘレラ(Carolina Herrera )
分類シトラスフローラル
季節日中
発売年月日 1997
調香師 アルベルト・モリヤス
原産国 スペイン
香りのサブスク カラリアにあり → 詳細
詳細 公式サイト
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ニューヨークの市外局番 “212” を冠した本作は、摩天楼のクールネスとホワイトフローラルのフェミニティを同時に映し出すライトトーン EDT です。トップではベルガモットとマンダリンが描くシトラスの透明感に、サボテンフラワーの青みが加わり、一気に「髪を洗いたての早朝マンハッタン」へ引き込まれます。

ガーデニア、カメリア、ホワイトリリーを中心としたフローラルハートは清潔でありながら少しパウダリー。美容院や高級石鹸を連想した口コミが多く、「お風呂上がりを格上げする香り」として愛用者が後を絶ちません。ラストはサンダルウッドとムスクがシルクのようになめらかに肌へ密着。適量ならオフィスでも好印象ですが、オーバースプレーするとソーピーさが強まりやすいので 2~3 プッシュが適正です。

リリースから四半世紀を超えても色褪せない理由は、「迷ったら 212」という安心感。爽やか一辺倒ではなく軽い甘さとウッディの陰影が潜むため、シャンプー系や芳香剤的と評される清潔感のなかにも凛としたキャリアウーマン像を宿します。

香りの構成

  • トップノート
    • ガーデニア,サボテンフラワー,ベルガモット,マンダリンオレンジ:シャープなシトラスにグリーンを帯びたフローラルが溶け合い、都会の空気を切り取るクリアなスタート。付けた瞬間に「ほんのりアルコールがツンとする」という声もありますが、揮発後はヘアサロンのように整った清潔感へスムーズに遷移します。
  • ミドルノート
    • ホワイトローズ,カメリア,ホワイトリリー,レースフラワー(フリージア、ジャスミン、ピオニーを含むホワイトブーケ):ガーデニアのクリーミーさを軸に、リリーの凛々しさとカメリアのやわらかさが重なり、石鹸を思わせるホワイトブーケが広がります。ここで感じる穏やかな甘さが「上品なのに親しみやすい」と評される所以です。
  • ラストノート
    • ウッド,サンダルウッド,ムスク:ドライダウンはシルキーなムスク × サンダルウッド。パウダリーな余韻が長く残り、肌にとけ込む頃には柔軟剤をまとった T‑シャツのような安心感へ着地します。

おすすめの季節と時間帯

日中

ベルガモットの透明感とホワイトフローラルの清潔さが春夏の日差しでいっそう輝くため、温暖な昼間のオフィスや週末のショッピングに最適です。ただしムスクとサンダルウッドがベースを支えるため香りは薄着になり過ぎず、秋の乾いた空気にもフィットします。朝の身支度で 1~2 プッシュ、ジム後やナイトアウト前にもう 1 プッシュ重ねれば、“洗いたて+都会的エレガンス” を終日キープできます。

男性向け、女性向け

男性
女性

ホワイトフローラル主体の優雅さから “鉄板レディース” として知られますが、シトラスとムスクのクリーンさが際立つため男性でも違和感なく使用可能です。柑橘系コロンでは物足りないという男性ユーザーがリピートする例もあり、実際に「中年男性が付けても爽やかだった」という口コミも寄せられています。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・シトラス
  • フローラル系・・・フローラル
ベルガモットとマンダリンの爽快さがホワイトフローラルを支え、ライトでクリーンな都市的フローラルを構築します。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • グリーン
  • シトラス
  • パウダリー
  • フレッシュネス
  • フローラル
  • ムスキー
初速のシトラスが “ニューヨークの朝” を描き(シトラス)、ガーデニアやリリーが洗練された中心を築き(フローラル, パウダリー)、サボテンフラワー由来の青みが爽やかさを底上げし(グリーン, フレッシュネス)、サンダルウッドとムスクが石鹸のようなクリーンベースで締めくくります(ウッディ, ムスキー)。

持続時間

オードトワレ

  • 香料の濃度・・・約5~8%
  • 持続時間・・・約3~4時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

212の香りが似合うイメージ・人物

212をつけている人のイメージ

朝型のクリエイティブ・ディレクター

  • 30代後半の女性。広告代理店で企画とディレクションを担当。都会的で洗練された印象を保ちながらも、朝の静けさを誰よりも大切にしている。
  • オフホワイトのシャツと香りは“朝の余白”を演出する重要なツール。
  • 香水は自分の空気感を整えるものであり、他者に押しつけるようなものは好まない。

洗練されたヨガインストラクター

  • 40代前半の男性。昼間はヨガと瞑想を教え、夜はアートイベントに顔を出す。ナチュラル志向ながら香りのレイヤリングに精通。
  • 清潔感を香水で演出することに長けており、ホワイトフローラル系でも甘くなりすぎないものを選ぶ。
  • 香りは“近づいた人にだけ感じられる柔らかさ”であってほしいと考えている。

外資系企業の新人アシスタント

  • 20代半ばの女性。慣れない都会生活とハイプレッシャーな職場に日々もまれながらも、自分らしさを忘れたくないと思っている。
  • スーツに合う“清潔感のある香り”を探していた中で、ふとした出会いからこの香水を愛用。
  • 「オフィスで浮かないのに、なんだか印象に残る」香りを目指している。

アートギャラリーのキュレーター

  • 50代の女性。現代美術を扱うギャラリーで展覧会の企画を手がける。無駄のない所作と的確な言葉選びに定評がある。
  • 香りも“構成と空気の流れ”で選ぶタイプで、212のような“洗練された均衡感”を高く評価している。
  • 日々多くの人と接するからこそ、記憶に残る“静かで都会的な香り”を選びたい。

街角の小さなブックカフェ店主

  • 30代前半の男性。ヴィンテージの装丁本とこだわりのコーヒーを並べる小さな書店兼カフェを営む。
  • 強い香りより“生活の中に静かに溶ける香り”を愛する。店の空間にもほんのり自分の香りが残る程度が心地よいと感じている。
  • ヘアスタイルや服装は清潔でミニマル。接客も落ち着いたテンポで、訪れる人に安らぎを与える。