ミラー ハリスティー トニック

ティー トニック
ブランド ミラー ハリス( Miller Harris)
分類アロマティックシトラス
季節日中
発売年月日 2015
調香師 リン・ハリス / マチュー・ナルダン
詳細 公式サイト
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「ティー トニック」は、英国のティータイムをイメージした爽やかな紅茶系フレグランス。シュッとスプレーすれば、レモンやベルガモットのシャープな柑橘が一気に広がり、アイスティーのような軽やかさを感じさせます。続いて、やわらかな果実感を帯びたピーチブロッサムや、ほのかに立ち昇るナツメグのスパイスが後を追い、どこか奥ゆかしい甘みと刺激がアクセントに。ラストは、渋みを含んだマテやバーチ(樺)のスモーキーなニュアンスがほんのり漂い、ムスクが全体をまろやかにまとめ上げます。

スッキリとしたティーの雰囲気を保ちながら、かすかな“苦味”や“青さ”が織り込まれているため、甘さが控えめで“ユニセックスな上品さ”が印象的。時には「思ったほど紅茶が強くない」と感じる場合もありますが、かえって日常に寄り添いやすく、オフィスや外出先でもほのかな“洗練”を演出しやすい仕上がりです。やや香り立ちが弱めのため、付け直しによるリフレッシュ感を楽しむスタイルがおすすめ。あえて複数回のスプレーを試みると、深みのある“レモンティー”のような余韻が長く続き、軽快でありながらどこか癖になるフレグランスとして多くの支持を集めています。

香りの構成

  • トップノート
    • ベルガモット、レモン、プチグレン:シャープな柑橘が真っ先に鼻をくすぐり、さっぱりしたレモンティーを彷彿とさせる爽快な幕開け。中には、“ミントのような清涼感”や“トニックウォーターの苦味”を同時に思い浮かべる方もおり、人によっては“わずかなアルコール飲料を思わせる”と感じることもります。
  • ミドルノート
    • ティー、ナツメグ、ピーチブロッサム:紅茶の渋みや青みがほのかに立ち上がり、ナツメグが軽くスパイシーな刺激を添えていく中盤。甘さはピーチブロッサムがやわらかく補強する程度で、“コクのあるお茶感”よりも“ややフルーティーでハーブ寄り”の方向へふくらむ印象を受ける人も多いです。
  • ラストノート
    • マテ、バーチ、ムスク:渋みを秘めたマテの茶葉感と、スモーキーながらもウッディに落ち着いたバーチが自然に溶け合い、ムスクが肌に溶け込むように穏やかな余韻を生む。少し時間を置くと“粉っぽい甘さ”を感じるという声もあり、長く嗅ぎ続けると“ほんのりと香る茶葉の残り香”を楽しめます。

おすすめの季節と時間帯

日中

みずみずしい柑橘と紅茶の涼感が、特に春から夏にかけての季節に映えやすいフレグランス。蒸し暑い日中や、軽やかな装いをしたいオフィスシーン、または長く香りを纏いたい時に何度か付け直しをすることで、爽快感と渋みのバランスを楽しめます。

男性向け、女性向け

男性
女性

シトラスと紅茶のマイルドなコンビネーションは性別を問わず使いやすく、いわゆる“甘さを前面に出した香水”が苦手な男性でも取り入れやすい一本。ピーチブロッサムの柔らかなニュアンスやほんのり感じるスモーキー感は、女性にも好評な要素です。派手さを抑えた上品な仕上がりなので、カジュアルにもスーツスタイルにも合わせやすい香りといえます。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック、シトラス
柑橘の爽やかさとお茶のアロマティックな要素が主軸となり、気負わずに楽しめる軽快さを実現。スモーキーなバーチやスパイスが奥行きを生むことで、純粋なフレッシュとは異なる“大人の洗練”を帯びています。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • ウッディ
  • シトラス
  • スパイシー
  • フレッシュネス
シャープなレモンやベルガモットが開放感(シトラス)を演出し、マテやティーノートのほろ苦い芳香がアロマティックな深み(アロマティック)を添える。バーチのスモーキーなウッディ感(ウッディ)とナツメグのほのかな刺激(スパイシー)が重なり合い、全体としては“すっきりとしたフレッシュネス”を軸にしながらも、飽きのこないユニセックスなシトラスティーの香りを完成している。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ティー トニックの香りが似合うイメージ・人物

ティー トニックをつけている人のイメージ

仕事の合間に“軽やかな紅茶感”をまとう「オフィス・クリーン派」

  • 20~40代の男女。スーツや落ち着いたオフィスカジュアルを纏い、周囲に好印象を与えたい。
  • 香りは強く残らず、デスクワークの息抜きになる程度の爽やかさを好む。
  • 昼休みや外出先で“サッとひと吹き”して気分をリフレッシュしたい。

青空の下でリラックスする「初夏のシンプル・カジュアル派」

  • 20~30代の男女。休日にはカフェ巡りや公園散策、アクティブなドライブなど“外時間”を満喫。
  • 軽めのトップスやデニムなど“風通しの良い”コーデを好み、肌に近い距離感で優しく香るフレグランスを求める。
  • 日差しがある中でも爽やかに過ごしたいが、甘ったるい香りは苦手。

紅茶&ハーブを楽しむ「ティー・コンノイサー」

  • 紅茶専門店で働いた経験があったり、趣味でさまざまな茶葉を飲み比べるなど、お茶への探究心が高い。
  • 自宅でも茶葉を選りすぐり、ティーポットや茶器にこだわるライフスタイル。
  • “飲むお茶”だけでなく、香りでも“ティーの余韻”を表現し、日常を豊かに彩りたい。

短い休憩で気分転換「付け直しリフレッシュ派」

  • 仕事や勉強で忙しいが、1日に何度か短いブレイクを入れて頭をクリアにしたい。
  • 香りが強く長引くより、その都度“パッと”爽やかになれれば十分。
  • フレグランスは軽量のアトマイザーに入れ、バッグやポーチに忍ばせておくスタイル。

性別を超えてシンプルに香る「ジェンダーレス・シティライフ」

  • 都会暮らしで、ファッションはシンプルかつ洗練されたアイテムを好む。
  • 香りには“極端に甘い”も“極端にウッディな男らしさ”も求めず、すべてがほどほどに抑えられたソフトなものがいい。
  • 友人とのショッピングやランチのとき、シンプルながら品の良い印象を香りでも作りたい。