ディプティックテンポ

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「テンポ」は、1960年代ヒッピー文化で愛されたパチュリを洗練させたウッディ系の香りです。3種類のパチュリが重なり合い、土っぽさとウッディな深みが広がる一方、クラリセージやマテがハーバルな清涼感を添え、“古く懐かしい”雰囲気と“現代的グリーン”の両面を感じさせます。口コミでは「湿度を帯びた土の要素が懐かしい」という意見と同時に、「思いのほかスモーキーさは控えめで、お茶のような爽やかさがある」とも語られ、コンディションによって“軽やかなハーブ感”と“しっとり奥深いパチュリ”が変化するという声もあります。
ヴィオレットリーフ由来のかすかなフローラルが加わることで、ラフな印象にとどまらず優美な一面も。男女問わず好相性とされ、「リネンシャツでシックに決まる」「土の香りが苦手だったが意外に取り入れやすい」という体験談も少なくありません。総じて「クラシカルなパチュリをモダンに纏いたい方」におすすめの、奥行きあるアーシー系ウッディフレグランスといえます。
香りの構成
- パチュリ, マテ, クラリセージ:まずはパチュリの重厚でアーシーな雰囲気を打ち出しつつ、マテやクラリセージが清涼感のあるハーバルノートを添えます。「ヒッピー感を思わせる懐かしさがある一方、ミントや森を連想させる爽やかさも見え隠れする」との声が多いです。
- ピンクペッパー, バイオレットリーフ:スパイシーでわずかに刺激的なピンクペッパーが香りにキレを与え、バイオレットリーフがフローラルの潤いをプラスします。「やや乾いた土臭さを和らげる繊細な花のニュアンスが、モダンで上品」「一瞬、香りが甘くなる瞬間を感じるものの、決して甘ったるくはならない」と評されます。
- パチュリ, ベルガモット:再び顔を出すパチュリが、深みのあるウッディ感を強めつつ落ち着いた余韻を残します。ベルガモットがもたらす軽い酸味により、最終的には“湿度感のある土”と“かすかなシトラスの清涼感”が共存。「締めくくりは意外なほど軽快で、くどさがない」「雑味のないハーブティーをじんわり味わうようなイメージで終わる」という愛用者の意見も多く聞かれます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
根源的なパチュリの力強さに、クラリセージやマテが織りなすグリーン感が加わるため、いわゆる「男性的なウッディさ」を求める層から高い支持を得ています。ただしヴィオレットリーフやベルガモットの影響により重さが緩和され、女性が纏っても“優しい野性味”が際立つという声もあり、ユニセックスに使いやすい一本といえるでしょう。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック
- ウッディ系・・・ウッド
メインはパチュリによる土っぽい深みですが、クラリセージやマテがもたらす“ハーバルな清涼感”も存分に活かされ、全体として渋くも軽快なアロマティックウッドに仕上がっています。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- ウッディ
- グリーン
- スパイシー
- フレッシュネス
- フローラル
パチュリのウッディかつ土っぽい核心を中心に(ウッディ)、クラリセージやマテが生み出すハーバルな爽やかさが加わり(アロマティック, グリーン)、バイオレットリーフのフローラルな潤い(フローラル)とピンクペッパーの軽いスパイス感が合わさって(スパイシー)、全体として深くも軽やかな“現代的パチュリ”を演出しています(ニューフレッシュネス)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
テンポの香りが似合うイメージ・人物

パチュリのヴィンテージ感を纏う「チル派」
- 1960年代カルチャーに憧れ、古着やサイケデリックな柄などレトロな要素を普段のスタイルに取り入れる。
- 音楽や芸術など自由な表現を愛し、休日にはアナログレコードや手作り雑貨のマーケットをめぐる。
- ゆったりしたボヘミアンファッションに、“懐かしくもクールな”香りを合わせたい。
森林浴気分を楽しむ「アーバン・フォレスト派」
- 都市部で働きながらも、週末にはできるだけ緑豊かな公園や森に出かけてリフレッシュする。
- シンプルなコットンやリネンを好み、ナチュラル素材やアースカラーを取り入れたミニマルコーデを得意とする。
- 香りでも“自然を感じさせるウッディさ”を求め、オフィスでも重くない上品なパチュリ系フレグランスを探している。
男女問わず装える「ユニセックス・エフォートレス派」
- コンサバでもカジュアルでもない、どちらかといえばジェンダーレスなファッションが好き。
- モノトーンやアースカラーを基調としたコーディネートで、余計な装飾を排し、質感や素材で遊ぶスタイルが特徴。
- 香水選びも“誰かに媚びるのではなく自分らしさ”を大切にし、甘くもなく苦すぎないバランスを探している。
スーツにも馴染む「ビジネス・クール派」
- オフィスワーカーだが、個性をアピールすることも大切だと考えており、スーツにちょっとした遊び心をプラスするのが好き。
- 柔らかい色のシャツや、ハーブの色味を思わせるネクタイなど、落ち着きの中にグリーンをポイント使いすることが多い。
- 香りはビジネスでも浮かない上品さが欲しいが、無難になりすぎず“ちょっとだけ違う”雰囲気を演出したい。
夜の芸術鑑賞やイベントを愛する「カルト・カルチャー派」
- 30〜40代、仕事後の夜には小劇場やギャラリー、音楽ライブなど刺激的なカルチャーイベントに出向く。
- カジュアルすぎないモード系ファッションやダークトーンのアウターなど、少し“アーティスティック”な装いを好む。
- 退廃的でアンビバレントな匂い(パチュリ含む)に魅力を感じ、“香りで芸術的な世界観に浸りたい”と思っている。
土やハーブの深みを活かすなら春・秋・冬が好相性で、特に夕方以降や落ち着いた場面に合わせると、スモーキーでアーシーな魅力が大人の色香を引き立てます。夏に試す場合は、朝晩の涼しい時間帯を選ぶ方がハーブ感が心地よく広がりすぎず、かえって“シアーなパチュリ”として楽しめるとされています。