ディプティックローパピエ

ローパピエ
ブランド ディプティック(DIPTYQUE)
分類ウッドソフトフローラル
季節日中
発売年月日 2023
調香師 ファブリス・ペレグリン
原産国 フランス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「ローパピエ (L’Eau Papier)」は、インクと紙、そして作り手の創造力が混ざり合う“書く行為”の美しさをイメージしたフレグランスです。ホワイトムスクとライススチーム(米の湯気)を組み合わせた“肌に溶け込むようなソフトなアコード”が、紙のような白く清らかな質感を想起させます。そこに、やや粉っぽいミモザ由来の花の甘さや、ブロンドウッドが添えられ、落ち着いたウッディさで全体をふんわりとまとめています。

一部の口コミでは、「温かいお米の炊き上がりを思わせる柔らかい温もり」を真っ先に感じるという意見や、「香り立ちにゴマや胡椒のようなスパイシーさが混在して面白い」という声が挙げられています。一方で、「ライススチームよりも紙とインクの粉っぽいイメージが強く、ほのかに古書のようなノスタルジック感がある」という指摘もあり、実際に“紙”を連想するか、“ご飯のようなほっこり感”を連想するかは、肌質や嗅覚の個性によって印象が変わりやすいようです。

総じて「着る人自身の体温が溶け込むような“やさしい包容感”が魅力」「あくまでソフトな印象なので、強い香りを避けたい職場や電車移動にも使いやすい」という評価が並ぶ一方、「ほんの数時間でほぼ消えてしまい、数回スプレーしても物足りない」との声も散見されます。そのため、長く柔らかな余韻を楽しむにはこまめな付け直しが推奨されるほか、あえて他の落ち着いたムスク系香水とレイヤリングして、“紙の白さとインクの創造力”をいっそう引き立てるユーザーもいるようです。

香りの構成

  • トップノート
    • ホワイトムスク, ライススチームアコード:ライススチームがもたらす穀物らしいほっこりした甘さに、ミルキーなムスクが合わさり、“まるで炊きたてのお米”や“優しい紙の質感”を連想させます。
  • ミドルノート
    • ミモザ:蜜のような明るい花の甘さが前面に出すぎず、全体をほんのりとパウダリーに彩るという声が多く、「ここで少しゴマのようなコクを覚える」「ペッパーっぽいスパイス感がさりげなく重なる」という意見もあります。
  • ラストノート
    • ブロンドウッドアコード:白木の透明感あるウッディさが、粉っぽいムスクと溶け合い、紙の繊細な風合いを思わせる落ち着いた余韻を演出。口コミには「乾いた図書館の古書を思い出す」「柔らかいお香のように身体を包む」との感想もみられます。

おすすめの季節と時間帯

日中

穏やかな花や木の香りが調和するため、春から秋の比較的過ごしやすい気候に好相性です。ムスクがベースにあるため、真夏でも嫌味なくまとうことができ、室内や勤務先など“強く香りを放ちたくないシーン”に特に向いています。

男性向け、女性向け

男性
女性

お米やゴマを思わせる温かさや黄みを帯びた花の甘さは、ややフェミニン寄りと感じる方が多いものの、最終的にはウッディ&ムスキーな“ナチュラル系スキンセント”に落ち着くため、男性ユーザーからも「やわらかな清潔感を感じられる」との支持があります。香り立ちの雰囲気をどう受けとるかで印象が変わるため、必ず試香し、自分の肌との相性を見極めるのがおすすめです。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・ウッド
  • フローラル系・・・ソフトフローラル
ミモザのやさしい花香と、紙とインクを連想させるライススチーム&ムスクが合わさる、“クリーミーでパウダリーなウッディフローラル”を構成。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • パウダリー
  • フレッシュネス
  • フローラル
  • ムスキー
ホワイトムスクの“肌なじみ”が、紙のような淡い柔らかさを実現(ムスキー), ライススチームの穀物感がやや甘く温かい余韻を与え(ニューフレッシュネス), ミモザが軽やかなフローラルとして香りに明るさを加え(フローラル), ブロンドウッドがそれらを静かにまとめあげる(ウッディ), 全体として柔らかく粉感のある“紙 × インク”を想起させる優美な香りを創出(パウダリー)。

持続時間

オードトワレ

  • 香料の濃度・・・約5~8%
  • 持続時間・・・約3~4時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ローパピエの香りが似合うイメージ・人物

ローパピエをつけている人のイメージ

白紙から創造する「ミニマル・アート派」

  • 20〜30代前半。ノートやスケッチブックに日々インスピレーションを描き出すタイプ。服装も白や淡いベージュを中心にまとめ、“何もないところから作品を生み出す”感覚を愛している。
  • シンプルで余白を大切にする空間が好きで、インテリアも色数が少なめ。
  • 香りにも“空気のように軽やかな存在感”を求め、自身のクリエイティブな発想を邪魔しないものを好む。

“ほっこり系”のセルフケア好き「ライス&ハニーのぬくもりを求める」

  • 20〜40代の女性。自宅でヨガやストレッチを習慣にし、入浴剤やリラックスアイテムにこだわる。
  • お風呂あがりにふんわり甘い匂いをまとうのが好きで、積極的にムスク系やお米由来の香りを試す。
  • 重いグルマンは苦手だけど、“ほんのりとした食感の甘さ”には惹かれるタイプ。

石鹸のような上品さで“匂い控えめ”を目指す「オフィス無難派」

  • 20〜50代男女。日々の仕事や通勤で人と接する時間が長く、シーンを選ばない“ソフトな香り”を探している。
  • 高級感は欲しいが、主張は最小限に抑えたい。周囲が気付いたときに「いい匂い」と思ってもらえる程度が理想。
  • 重たいウッディや甘すぎるフローラルは苦手で、どこか洗濯物のようなクリーンさを求める傾向あり。

“読書とノスタルジー”を愛する「古書蒐集家」

  • 20〜40代。週末は中古書店や図書館を巡り、古い本の匂いを嗅ぐのが好き。穏やかで知的なイメージを大切にしている。
  • 日常では淡いトーンの服装にヴィンテージアクセサリーを合わせるなど、少しレトロ感を意識。
  • 香りも古紙や紙の香り、インクの匂いが好きだが、それを直接的に再現した“ナチュラルなもの”を探している。

華美すぎないリラックス系「『おうち時間』強化勢」

  • 20〜30代女性中心。リモートワークや自宅での趣味時間が多く、“リラックスムードを保つ柔らかい香り”が欲しい。
  • ゆったりしたルームウェアやナチュラル系インテリアを好み、香水も“生活の一部”として気軽に使う。
  • 空気を汚さず、気分だけ穏やかに上げたいニーズがあり、香りが薄くなったらサッと付け直せるライトさを重視。