フレデリック マルビガラード コンサントレ

ビガラード コンサントレ
ブランド フレデリック マル
分類シトラス
季節日中
発売年月日 2002
調香師 ジャン=クロード・エレナ
原産国 フランス
詳細 公式サイト
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調香師 ジャン=クロード・エレナによる「ビガラード コンサントレ」は、“ビガラード(ビターオレンジ)”を中心に、独特の苦味・爽快感を洗練された形で抽出したフレッシュ・シトラス系フレグランスです。一般的に甘さが強調されがちな柑橘とは一線を画し、オレンジピールを思わせる苦みやドライな草のニュアンスを用いて、まるで絞りたて果汁に草葉が混ざり合うような「自然な活気」「ややグリーンな奥行き」を感じさせるところが特長。わずかにローズが用いられるという旧来の説明がある一方、最近の公式情報ではカードモンやピンクペッパーなどのスパイスを含む表記も見られ、軽いフローラル感よりも香りの縦軸にある苦味・グリーン感の支えが際立つという声も増えています。

口コミでは、「エレナらしいミニマルで透明感のある柑橘表現」「写真のようにリアルなビターオレンジの香り」と絶賛する意見が多い一方、「香りが消えるのが極端に早い」「ハイプライスだが長持ちしない」という点を残念に思うユーザーも少なくありません。また、“あえて深みに立ち入らない軽さ”こそが魅力という考え方や、「草や干し草のドライ感が心地よい」「ほんのりスパイスが匂い立つ」といった好評も散見され、シトラス香のなかに「苦さ」や「土っぽい温もり」をバランスよく織り込んだ“通好みのシトラスコロン”として支持を集めています。

一方、「同じエレナの手がけたオードランジュ ヴェルトに近い雰囲気」「価格差を考えると手が伸びにくい」という意見が出るなど、コスパやパフォーマンスに関しては意見が分かれがち。ただし、「ビターオレンジをこれ以上にリアルかつ洗練された形で表現している例はほとんどない」「開封後の瞬間が最高に幸せ」といった声が示すように、柑橘好き・オレンジ好きには一度試してみる価値があるとも言われる一本です。

香りの構成

  • トップノート
    • ビターオレンジ, マンダリン, カルダモン, ティー, グレープフルーツ, ピンクペッパー, ブラックカラント:果皮を連想させるリアルな苦味をもつビターオレンジやグレープフルーツが弾けつつ、カルダモン・ピンクペッパーなどの香辛料がわずかな刺激を添えることで、キレのある爽快感を演出。
  • ミドルノート
    • ローズ, ネロリ, キャラウェイ, ハニーサックル, オリス:ローズの微かな甘みがベースを柔らかく彩るという旧版の説がある一方、近年の解釈ではスパイス的要素(キャラウェイなど)と軽い花のニュアンスが背景に控える程度との声も。いずれにせよ、中心はあくまでオレンジの苦味を主体にした構成。
  • ラストノート
    • グラス, 干し草, シダー, ムスク, トンカ:草っぽさや干し草のドライ感、シダーのウッディ基調が“ほんのりアーシーな余韻”を形成。香り自体は比較的早めに薄れるとの意見が多く、「肌に溶け込むように消えていく」というコメントが散見される。

おすすめの季節と時間帯

日中

柑橘の苦味と爽快感が際立ち、気温の上がるシーズンに相性抜群。ほんのり残る苦みと温かいウッディ基調が、初秋の涼しさにも合います。仕事や外出のシーンで気軽に楽しめるシトラスコロン的存在感。

男性向け、女性向け

男性
女性

「苦味のあるオレンジ主体で、ほとんど甘くならない」ため、ユニセックスだがややメンズライクに捉える人が多い。「潔くビターな橙の香り」であることから、「柑橘系でも可愛いよりカッコいい雰囲気を好む女性」にも選ばれている。シトラス香の軽さゆえ、クローズドな場所でも邪魔しにくく、「清潔感を欲するシチュエーションで役立つ」という支持も。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・シトラス
大部分をビターオレンジのエッセンスが占め、苦味ある橙とグリーンな要素が調和した爽やかな構成。後半はウッディや草のニュアンスが混ざり、ほんのりドライな深みを残す。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • グリーン
  • シトラス
  • ニューフレッシュネス
  • フローラル
  • ムスキー
ビターオレンジやグレープフルーツの苦さと鋭い清涼感(シトラス,ニューフレッシュネス)が主軸となり、草や干し草のグリーンな下地(グリーン)がそれを支え、わずかなウッディ・ムスクの温かみ(ウッディ,ムスキー)で締めくくる。ローズまたはフローラルをかすかに感じる意見もあるが、「あくまで脇役」という認識が主流(フローラル)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ビガラード コンサントレの香りが似合うイメージ・人物

ビガラード コンサントレをつけている人のイメージ

手軽なアウトドア散策を愛する「ミニマルな自然派」

  • 20~30代男女。休日には近所の公園や川沿いの道をスニーカーで歩き、風景写真を撮ったり自然を五感で楽しんでリフレッシュする。
  • 大げさな装備は持たず、小さなリュックに水筒や軽食を詰めて軽快な散策を好む。
  • フレグランスにも“爽やかだけどチープではない”“自然の気配を感じられる苦味”を求めるタイプ。

都会のカフェテラスで読書をする「インテリジェント・ミニマリスト」

  • 20~40代男女。スマホやタブレットに依存しすぎず、紙の本も愛好する。ベーシックカラーの服装であまり装飾品を付けないタイプ。
  • 空き時間ができると、街角のカフェのテラス席で柑橘系フレーバーのハーブティーを飲みながら読書を楽しむ。
  • 香りにおいては“長く残る重厚なもの”よりも、“さっと風のように通り抜ける飾らない爽快感”を求める。

こだわりの朝食を用意する「清々しい週末モーニング派」

  • 30代男女。週末はゆったり起きて、絞りたての柑橘ジュースやパンをトーストして、自宅でプチ贅沢な朝食を味わう。
  • ナチュラル素材のキッチン用品や、良い香りのハーブティーで気分を上げる。
  • 香りにおいては、まるで“リアルなオレンジの皮”をすり潰したような正統派柑橘感を期待。「甘さより苦味を楽しみたい」と考えている。

短期海外出張に出かける「身軽なビジネスパーソン」

  • 30~40代、男女問わず。仕事で数日間の海外出張を頻繁にこなし、移動時間をなるべく効率的に使う。
  • スーツケースは最低限の服装とツールのみ。機内でもお茶や水をこまめに摂り、時差に負けないように気を遣う。
  • 香りには“気分転換になるくらいのシトラス感”が必要だが、あまり甘い香りは疲れを感じさせてしまうので苦味を歓迎する。

休日の午前に青空市場を巡る「フード&ナチュラルライフ探求者」

  • 20~40代の男女。“大量消費”より“厳選”をテーマに生鮮食品やオーガニック素材を探し、自炊や保存食づくりを楽しむ。
  • バスケットを持ち、地元のファーマーズマーケットや青空市を巡り、フルーツや野菜、ハーブを買い込む。
  • 香りは「生の農産物に合うぐらいのリアルな柑橘感やグリーンさ」が欲しく、化学的なシロップ感は苦手。