ジェイセント黒革

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「黒革」は、黒いレザーから漂う哀愁とロマンを感じさせるスモーキーなフレグランスです。ベルガモットの穏やかな爽やかさが立ち上がりのレザーを軽くしつつ、タバコ由来のほろ苦い煙が奥行きを与えます。さらにジャスミンのほのかな甘さが加わることで、重みのあるレザーに妖艶なニュアンスを宿します。
レザーの存在感は明確ながら、海外のレザー系香水に比べるとややマイルドに、爽やかさが加わるように調整されています。タバコは紙タバコの燃えるような灰っぽさを連想させる場合があり、喫煙者の方には「日本特有の落ち着いた残り香」を思い起こさせるかもしれません。ベースには湿度を感じるオークモスとアンバーの温もりがあり、ムスクとバニラがかすかな甘さを添えることで、硬質な革のイメージに柔らかい余韻をプラスしています。
スモーキーな質感とレザーが際立つため、クセを強く感じる方もいらっしゃいますが、このクセがロマンティックかつハードボイルドな雰囲気を好む層から高い支持を得ています。ただ渋いだけではなく、爽やかさもあり、ほんの少しだけ甘いので、しっとりとした大人の色気を演出したいときにぴったりな香りです。コスパが良い香りとしても支持されています。
香りの構成
- トップノート
- レザー、ベルガモット:はじめは力強いレザーが前面に出ますが、ベルガモットのほのかな酸味が加わることで、鼻当たりに軽さをもたらします。
- ミドルノート
- タバコ、ジャスミン:スモーキーなタバコの苦みとジャスミンの甘さが重なり合い、渋さと妖艶さを同時に感じさせます。紙タバコの燃え立つような残り香をイメージする方も多いようです。
- ラストノート
- オークモス、アンバー、ムスク、バニラ:湿度のあるオークモスとアンバーがベースの重厚感を支え、ムスクとバニラがやわらかな甘みを添えます。レザーのドライな印象を崩さず、品のある余韻へ落ち着いていきます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
タバコとレザーの力強さが男らしさを演出しやすい一方、ジャスミンやムスク、バニラによる軽い甘さや柔らかさも含まれているため、レザー系フレグランスが好きな女性にもおすすめです。うまく使いこなせば、クールでミステリアスな魅力をアピールできます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ドライウッド
乾いた木材や黒い革の質感を思わせる、硬質で渋みのある香りです。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- オリエンタル
- シトラス
- フローラル
- ムスキー
- レザー
ベルガモットがもたらす穏やかな爽やかさ(シトラス)のあと、レザーが主役となって重厚感を放ち(レザー)、オークモスやタバコによるオリエンタルな陰影(オリエンタル)が深みを演出します。さらにジャスミンのフローラル要素(フローラル)やアンバー・ムスクの温かみ(アンバリー/ムスキー)が合わさり、香り全体をまろやかにまとめあげています。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
黒革の香りが似合うイメージ・人物

一匹狼の「ハードボイルド・バイカー」
- 30~40代男性。ブラックレザーのジャケットとブーツがトレードマークで、休日には愛車のバイクで郊外を走り回る。
- クールな性格だが、仲間や大切な人への想いを胸に秘めているタイプ。
- 香りは「男らしいレザー感」と「少し妖艶な深み」を同居させたいと考えている。
休日に葉巻を愉しむ「隠れ家バーの店主」
- 30~50代男女問わず。夜間のみオープンする小さなバーを静かに経営している。
- 派手さはないが、深夜に集う常連客と葉巻の煙の中で落ち着いた会話を楽しむ。
- 香水は「落ち着いたスモーキー感」と「ほんのりとした花の甘さ」を大人の隠し味に求めている。
レザークラフト教室に通う「手仕事好きアーティスト」
- 20~40代女性。週末はレザークラフト教室で鞄や小物をハンドメイドしている。
- デニムやリネンなど素材感を大切にした服装が多く、ナチュラルだけど個性を忘れないタイプ。
- 香水にも“素材感”を感じたいと思い、レザーのリアルな風合いを楽しめる香りを探している。
秋の夜に一人静かに読書を楽しむ「文学系シティガール/ボーイ」
- 20~30代男女問わず。夜はコーヒーやウィスキーを片手にお気に入りの作家の作品を読み耽る。
- チェックのストールや柔らかなカーディガンなど、落ち着いたファッションを好み、休日は図書館や本屋を巡る。
- 香りは「落ち着き+わずかな色気」を希望し、静かな時間を深めるアクセントとして使う。
ロックなライブに行く前にキメる「バンドT好き音楽ファン」
- 20~40代男性。好きなロックバンドのライブには欠かさず参戦し、デニムやバンドTシャツで武装。
- ライブハウスやクラブで重低音に酔いしれる日常を送るが、実は“ほんのり香る色気”も欠かせない派。
- “ダークで渋いレザー香”をアクセサリー感覚で取り入れたいと思っている。
レザーやタバコの深みが、涼しい季節によりしっくりとマッチします。秋冬の日中に軽くまとえば渋いイメージを品よく演出できますし、夜にはさらにスモーキー感が際立って大人びた雰囲気を高めてくれます。