シロキンモクセイ

人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました
2018年に限定発売され、2021年末に定番化した「キンモクセイ」は、甘く優しい花の香りが特徴のオードパルファンです。SHIROらしい自然なアプローチで“道端でふと漂う金木犀”を再現しようと調香されており、トップの軽い甘さが広がったのち、フルーティなキンモクセイがミドルでしっかりと主張。最後はウッディやムスクのまろやかなラストへ落ち着きます。
口コミでも「ほんのりノスタルジック」「本物の金木犀の香りに近い」と評される一方、「思いのほか甘くて芳香剤を思い出した」という声も見受けられるなど、人によって多少印象が分かれます。とはいえ、多くのユーザーは「時間がたつにつれて自然なキンモクセイが立ち上がってくる」「まったりした甘さとともにリラックスできる香り」と好意的に捉えており、秋口の実際の金木犀シーズンを思い出したい方や、果実的フローラルの甘い余韻を求める方に支持されています。
香りの構成
- トップノート
- キンモクセイ, ベルガモット:花開いたばかりの甘い金木犀に、ベルガモット由来の柑橘的爽やかさがわずかに加わり、スタートを軽やかに演出します。一部では「最初、アルコールが強め」「香水っぽいツンとした匂いを感じる」という意見もありますが、「すぐにふわっと甘さが香り立ち、本物に近いキンモクセイを思い出す」という声が多いようです。
- ミドルノート
- キンモクセイ:ここが香りの主役である金木犀の甘くフルーティな部分がはっきりと伝わり、「まるで秋の街角で漂う金木犀」「どこか懐かしい気持ちになる」といったコメントが多く寄せられます。一方で、「少し人工的に感じる」「芳香剤っぽい」と言う方もおり、好き嫌いがやや分かれる傾向です。いずれにせよ、多くのユーザーがこのミドルノートで一番“らしさ”を感じるようです。
- ラストノート
- ウッディ, ムスク:
木質系の深みとムスク由来のやさしい甘さが香りをまとめ上げ、「最終的にはリラックスできる柔らかい雰囲気になる」「思ったより甘さが残って楽しめる」と高評価を受けています。逆に「もう少し金木犀の余韻を強めに感じたかった」という人もいますが、多くの場合は「くどさがなくちょうどいいバランス」と捉えられています。
- ウッディ, ムスク:
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
一般的には「甘いフローラル=女性的」と見られがちですが、「金木犀の香り自体が好き」「甘さのある香りを好む」という男性からの支持も一定数あります。特に「和の花の雰囲気があって面白い」「独特の懐かしさを感じる」などの声があり、ジェンダーレスに楽しむユーザーもいるようです。ただし、よりボタニカルで華やかなテイストを感じるため、女性からの人気がやや高めです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・シトラス、フルーティ
- フローラル系・・・フローラル
甘くフルーティな金木犀が中心にあり、ベルガモット由来のシトラス感がわずかに爽やかさを添えます。香り全体をフローラルにまとめ、トップ~ミドルで華やかな印象に仕上げながら、ベースのウッディ&ムスクがほどよい落ち着きを与えています。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- シトラス
- フルーティ
- フローラル
- ムスキー
メインはやはり金木犀の花の甘さ。フローラル好きには魅力的といわれがち(フローラル)。金木犀特有の果実感を伴う甘さが、全体の印象を優しく彩ります(フルーティ)。ベルガモットがほのかに爽やかなニュアンスをスタートに与えます(シトラス)。ムスクのまろやかな包容力が、香りをソフトにまとめてくれます(ムスキー)。ラストで木質的な奥行きがほんのり感じられ、甘さをまろやかに落ち着かせます(ウッディ)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
「甘いぶん長持ちしやすい」と言う方と「意外と早く飛ぶ」と感じる方に分かれますが、“さりげなく楽しめるやさしい花香”として通年で使用する人も多い香りです。
キンモクセイの香りが似合うイメージ・人物

秋の夕暮れに散歩を楽しむ「ノスタルジックさん」
- 20〜30代の男女問わず。ゆっくりと散歩しながら、道ばたから漂う金木犀の香りにふと立ち止まるような人。
- カメラやスマホで風景を切り取るのが好きで、“季節の移ろい”を大切にしている。
- 香りは「甘い思い出を思い出させるようなほっとするもの」を好む。
果実感あふれる花を飾る「フラワーコーディネーター」
- 20〜40代女性。生花店で働き、季節ごとの花を使いながら独自のアレンジを考案する。
- 店内や自宅でドライフラワーやポプリも作り、“香り”を演出するのが得意。
- 「華やかすぎるよりも、自然な甘さで人を和ませたい」と考え、優しい花の香りを愛用。
秋の読書に没頭する「静寂と甘さを好む読書家」
- 20〜40代。休日はお気に入りのカフェや自宅で静かに読書をするタイプ。
- シンプルな服装に、眼鏡やスカーフなどの小物でアクセントをつけるのが好み。
- 甘い香りは好きだが、強すぎると読書の妨げになるため、あくまで“穏やかな甘さ”を探している。
イベント会場で「秋の手作り市」に出店する作家
- 30代女性。ハンドメイドアクセサリーやクラフトアイテムを作る作家で、季節ごとにユニークな商品を出展する。
- 「お客さんに季節感を楽しんでほしい」と、秋には金木犀をイメージした作品も手掛けたりする。
- 秋の手作り市では、ブースからさりげなく漂う優しい花の香りで“秋気分”を演出。
紅葉狩りデートを計画する「ちょっとロマンチックな恋人」
- 20〜30代の男性。秋の行楽シーズンに、紅葉が見渡せる公園や山へデートに誘おうとしている。
- “香水をつけ慣れていない”が、相手との距離をほんのり縮めたいと思い、自然な甘さのフローラルを検討。
- 金木犀が好きな相手の好みに合わせて、この香りを試しに買ってみた。
細やかな差し入れが得意な「和スイーツ好きの同僚」
- 20〜40代女性。同僚や先輩後輩に“季節限定の和菓子”や“小さな差し入れ”をするのが日課。
- オフィスでも浮かない程度に、さりげなく香りを纏いたいと考えるタイプ。
- 「金木犀の甘さは和菓子やお茶請けを連想させ、職場でも受け入れられやすいはず」と思い、キンモクセイを愛用。
金木犀の開花時期は秋ですが、「季節を問わず愛用している」という方も少なくありません。暖かい季節には甘い花の香りが際立ち、秋には現実の金木犀が香る季節感と相まって一層楽しめるようです。冬に纏う場合は、ウッディ&ムスクの温もりが引き立つという意見があり、甘い香りをまとってリラックスしたいシーンに適しているともいわれます。甘めのフローラルでありつつも、強すぎる主張ではないため、仕事後の気分転換やデートなどのシーンで使いやすいという口コミが目立ちます。ただし、匂いに敏感な職場や学校ではスプレー数に注意が必要です。