キリアン パリラブ ドント ビー シャイ

ラブ ドント ビー シャイ
ブランド キリアン パリ
分類フローラルフローラルアンバー
季節日中
発売年月日 2007
調香師 カリス・ベッカー
原産国 フランス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

2007年に発表され、キリアンの中でも世界的知名度を得ているフレグランスのひとつ。“とろけるように甘いマシュマロ”や“ハニーソースをかけたかのような濃密な砂糖感”と、オレンジブロッサムやジャスミンといった白花の華やかさが重なり合う、強烈な「フラワリー・グルマン」。トップからベースまで甘さの主張が続くため、香り好きの中では「一度嗅ぐと忘れられない」「クセになる」といった声が多く寄せられています。一方で「強烈すぎて酔う」「あまりにも甘いのでシーンを選ぶ」との意見も見られ、強い個性ゆえに好みがはっきり分かれる香水と評されがち。

一部では、歌手リアーナが愛用しているとも言われ“天国みたいな香り”という賛辞も多いですが、実際の香りは泡立つようなシュガー&バニラの甘さと、フローラルの厚みが絶妙に入り混じり、甘美かつ重量感ある一品に仕上がっています。

香りの構成

  • トップノート
    • ネロリ, ベルガモット, ピンクペッパー, コリアンダー:オレンジブロッサム寄りの花の甘酸っぱさとシトラスの爽快感が同時に立ち上がり、一部のユーザーからは「まるで泡立ったオレンジソーダ」「何かミント系のように感じる」とも。ピンクペッパーとコリアンダーが、かすかな“スパイシーキック”を与え、序盤の甘さを少しだけ引き締めるという意見もある。
  • ミドルノート
    • オレンジブロッサム, ハニーサックル, ジャスミン, アイリス, ローズ, マシュマロ:もっとも多くの人が「ここが本領発揮」と感じるパート。強い甘さを伴う白花たち(オレンジブロッサム、ジャスミン)が入り混じり、さらにマシュマロや糖蜜を思わせる要素が“濃厚なグルマン感”を加速。「ミドルでお菓子っぽさがぐっと引き立ち、まるでコットンキャンディやシロップ漬けしたマシュマロみたい」「異国のお菓子のような印象だが、上品さも漂っている」など、肯定的な評価が多い。反面、「甘すぎて頭痛がする」「ここでむせかえる」と感じる人も少なくない。
  • ベースノート
    • シュガー, バニラ, キャラメル, ムスク, シベット, ラブダナム:ベースでは“とろける糖分”をさらに深めるシュガー、キャラメル、バニラが甘さを持続させ、こってりしたシロップ感が残るとされる。ムスクやラブダナム、シベットの「気付かない程度の苦味」が潜んでいると指摘するユーザーも存在。甘さとあいまって妖艶さを生むとも。「バニラとムスクが肌の上で混じり、甘くてセクシーだけど意外と飽きない」との声が一部で好評。

おすすめの季節と時間帯

日中

甘いマシュマロノートが立ち上がりやすく、白花のフローラル感が持続しやすい。寒さに対して温かみのある甘さが映える。夜やパーティーなど、ドレスアップのタイミングにぴったりとの口コミも多い。かなり甘く、強く香る場合もあるため、オフィスでは控えめに。デートやイベントでインパクトを狙うなら、空気が乾いた夜のほうが本領を発揮しやすいと言われる。

男性向け、女性向け

男性
女性

「甘い綿菓子感」「お菓子のような甘み」が強調され、一般的には女性的な印象を持たれやすい。一方で「甘い香りが好きならジェンダーレスに楽しめるのでは」という意見もあり、付け手の個性により大きく雰囲気が変わるタイプのフレグランス。ただし、多くの人はこの香りを“フェミニンでキュート、あるいはセクシー”と認識しているため、特に華やかな場へ向かう女性層から強い支持を集める傾向がある。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・フローラルアンバー
  • フローラル系・・・フローラル
オレンジブロッサムやジャスミンなどの白花を軸に、マシュマロやキャラメルでグルマン要素を強化。アンバー系やムスクによるオリエンタルな温もりを付与し、全体として「白花×スイーツ」の甘く官能的な世界を演出。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • オリエンタル
  • グルマン
  • パウダリー
  • フローラル
オレンジブロッサムを筆頭に、ジャスミンやローズがまろやかな花束として香り全体を支える(フローラル)。マシュマロ、バニラ、キャラメルの糖質多めなフレーバーが、思わず“食べたくなる”ようなニュアンスを付与(グルマン, 甘さのグルマン)。シベットやラブダナムを含む甘くエキゾチックな香り立ちで、大胆な大人の雰囲気を感じさせる(オリエンタル)。ベースのアンバーと甘い要素が相まって深い官能を実現(アンバリー)。白花に絡むマシュマロやアイリスの軽い粉っぽさが、ふんわりとした質感を演出(パウダリー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ラブ ドント ビー シャイの香りが似合うイメージ・人物

ラブ ドント ビー シャイをつけている人のイメージ

フェミニンな“お菓子づくり”愛好家

  • 20~30代女性。休日はキッチンでスイーツを作るのが趣味で、SNSにアップして友人を楽しませる。
  • もともと甘いものに目がなく、フレグランスも“カフェやベーカリーを連想させる甘さ”を好む。
  • 外出時には「可愛いテイスト」の装いを多めにしながらも、ほんのりと大人の色気も欲しいと思っている。

“甘くセクシー”なブランドに身を包むファッション通

  • 20代後半~30代前半。派手すぎないが、ハイブランドの甘めラインを好み、見た目と香りの相乗効果を狙う。
  • 見た目は可愛い印象でも、芯には情熱的な面がある“ギャップ”を楽しみたいタイプ。
  • デートや夜のイベントには“オレンジブロッサムやジャスミン”の香りを基調とする甘いフレグランスをチョイス。

“甘い匂いは好きだけど子供っぽく見られたくない”大学生

  • 10代後半~20代前半。甘いスイーツや可愛い小物が好きだが、もう少し“エッジ”の効いた大人めスタイルを意識し始めている。
  • 香りを試す際に「マシュマロ系=子供っぽい?」と悩みつつ、実は甘いグルマン系が大好きで、せっかくなら“しっかり大人感”も醸し出したい。
  • サークルの飲み会や夜の外出に合わせてボトムスをシックにまとめ、香りで主張を出すのが密かなマイブーム。

クリーム系カクテルを好む「ラウンジバーの常連」

  • 20~40代男女問わず。ゆったりとしたラウンジチェアで、甘いカクテルを一杯飲むのが息抜き。
  • 口あたりの良いミルキーなお酒を好みつつ、その中に感じるフラワリーな香りを密かに楽しんでいる。
  • “危険な夜”を過ごすわけではないが、ほんのり官能的なムードは欲しいと思っている。

“海外セレブ感”を目指す「華やかなイベントコンパニオン」

  • 20〜30代女性。モーターショーやファッション系イベントで花形としてステージに立ち、商品やブランドの魅力をアピールする。
  • 背後にある“豪華絢爛なパネル”やライトを背負い、自身の香りも“甘く強め”なものを選んで存在感を示す。
  • オレンジブロッサムの甘さとシナモンのスパイシーさが同居する香りに興味を持ち、「香りでも観客を魅了したい」と考えている。