キリアン パリグッド ガール ゴーン バッド

人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました
キリアン パリの“代表作”とも言われるフレグランス。オスマンサス(キンモクセイ)やピーチの甘酸っぱいニュアンスと、チュベローズ、ジャスミン、ナルシス(スイセン)などの濃厚な白花が重なり合う、華やかで官能的な“フルーティ フローラル”。トップではオスマンサスやピーチがフレッシュで柔らかな甘さをもたらし、ミドルではチュベローズとジャスミンが白花の魅力を全面に押し出し、やがてアンバーやパチュリ、ウッディノートが香りを深く大人びた雰囲気で締めくくります。
口コミでは「金木犀らしい甘いフルーツ感が強い」「最初はあまり良さが分からなくても、肌にのせるとまろやかに変化して癖になる」「名前ほど“バッド”ではなく意外と素直なフローラル」などの声が多く見られます。一方で「強めの甘さが長時間続いて好みを分ける」「何度も試したくなる魅力があるが高価」という意見や、「ムエット上と肌上でかなり印象が違う」というコメントも少なくありません。濃厚でミルキーなチュベローズが主体的に香る方もいれば、ピーチやオスマンサスを強く感じる方もいて、感じ方に個人差があるのも特徴。総じて、“甘さと白花が織りなす現代的な妖艶さ”を探している方から根強い支持を得ています。
香りの構成
- トップノート
- オスマンサス, ピーチ, ネロリ, ベルガモット, マンダリン, シナモン:オスマンサス(キンモクセイ)やピーチがもつ甘酸っぱい果実感を先導役に、ネロリやベルガモット、マンダリンなどの柑橘が加わって爽やかさを演出。そこへ微量のシナモンやグリーンスパイスが重なり、“ピーチシロップ”を連想するほど甘く感じる人もいれば、「穏やかなフルーティさしか感じない」と語る人もいるほど、ここでの甘さの出方には個人差が大きいです。
- ミドルノート
- チュベローズ, ジャスミン, ナルシス, メイローズ:白花の代表格であるチュベローズ(トロピカルなクリーミーさを含む)やジャスミンの官能性、さらにナルシス(スイセン)のわずかな青みやグリーン感、メイローズの上品な甘さが混在し、濃厚なフローラルブーケを形成。“花屋で束ねたばかりの白花束”という表現をする人や、「甘いなかに少し苦み・青さがのぞく」と捉える人もいるなど、強めの白花に耐性がない方には圧倒的に感じる可能性があります。
- ベースノート
- アンバー, シダー, サンダルウッド, ベチバー, パチュリ:アンバーやパチュリが甘さに奥行きを与え、シダーやサンダルウッドのウッディが落ち着きをプラス。ベチバーが土っぽい深みを添えることで「ただ甘いだけ」に終わらない大人びたラストを演出。肌で蒸発するうちに「軽く煙っぽい」と感じたり、「持続はするものの、自分が鼻慣れしてしまう」という現象が起こりやすいとも言われます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
大胆な白花とアンバーによる官能的な甘さが印象的で、女性的と捉えられることが多い香り。「名前に惹かれて試したが、意外と可愛いフルーティフローラルだった」との意見もあり、その差が“Good Girl”と“Gone Bad”の両面を感じさせる魅力とも称されます。とはいえ、やや甘めかつ花の主張が強いので、一般的には女性人気が高い傾向です。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・フローラルアンバー
- フレッシュ系・・・フルーティ
- フローラル系・・・フローラル
チュベローズやジャスミンなどの白花が軸となり、ピーチやオスマンサスがもたらすフルーティな甘さをプラス。アンバーやパチュリが香りをオリエンタルに深める。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- オリエンタル
- フローラル
ベースのアンバーが全体を包み込み、官能的で温かなムードを長く持続(アンバリー)。白花の甘さに加え、パチュリなどの土っぽい苦みが深みとエキゾチックな趣を演出(オリエンタル)。チュベローズ、ジャスミン、ナルシス、ローズが絡み合うリッチなフローラルブーケ(フローラル)。ピーチやオスマンサスの甘酸っぱさが、香りの可愛らしさや明るさを担う(フルーティ)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
グッド ガール ゴーン バッドの香りが似合うイメージ・人物

夜にしか咲かない花を愛でる「甘さと官能に惹かれる人」
- 20~30代女性。夕方以降に出歩くことが多く、落ち着いたバーや夜景スポットへ出かけるのが好き。
- “甘く可愛い”だけでは満足できず、どこか刺激的な面も欲しい。
- 洋服はレースやシルクなど“少しだけ艶があるもの”を好むが、露骨な露出は避け、香りで大人の色気を演出したい。
特別な夜を楽しむ「ラグジュアリーホテルでのディナーを好む人」
- 30代以上の女性。週末にはホテルのディナーやラウンジでグラスを傾けるのが習慣。
- 服装はドレスコードを意識したワンピースかスーツスタイルが多く、“清潔感と色気の両立”を狙う。
- フルーティフローラルに惹かれながらも、どこか“主張ある香り”を求め、イベントやフォーマルなシーンで周囲を魅了したい。
都会の刺激を好む「アパレル系ファッションマニア」
- 20~30代男女問わず。尖ったブランドやストリート系ファッションを楽しみながら、“甘辛ミックス”を得意とする。
- 甘いだけの香りは敬遠しがちだが、白花の妖艶さやフルーティな可愛さを“意外性”として取り入れたい。
- 夜のクラブやショッピングでも「ふと華やかに香る」瞬間を演出し、“ギャップ”をアピールすることが多い。
甘酸っぱい魅力を“可愛い”だけでは終わらせたくない「初デートに挑む女性」
- 20代女性。ふだんは控えめなファッションが多いが、デートの日だけは“可愛い”を前面に出したい。
- ただし幼い甘さよりも少し色気や大人の雰囲気を織り交ぜて“いつもと違う自分”を演出し、意中の相手をドキッとさせたい。
- 小ぶりのバッグに香水をしのばせ、タイミングを見計らって付け直しする工夫も。
「“自分に酔いたい”秘密の週末」を持つ「アート系フリーランサー」
- 30代男女問わず。普段はPCやタブレットでひたすら作品作りをしているが、週末はアート系ギャラリーやバーを巡って息抜きをする。
- 「結局、人を惹きつけるのはある程度“甘さ”が必要」と考えており、嗅覚にもガツンとくる香りを楽しみたい。
- 香りを“見せる”というよりは“自分の気分転換”として使い、発想や創造力を刺激しながら人と交流するのを好む。
フルーティで華やかな白花の甘さが、肌寒い季節や夜のシーンに特に映えます。一方で、春先のまだ冷たい空気にも余韻を残せると好評。濃厚でしっかりと香る傾向があるため、オフィスやカジュアル場面では控えめにしつつ、パーティーやデート、特別な日のナイトシーンに合わせると「セクシーな好印象」を与えられるとも言われます。