サンタ・マリア・ノヴェッラザクロ

ブランド | サンタ・マリア・ノヴェッラ |
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分類 | アンバーモッシーウッド |
季節 | 春秋日中 |
発売年月日 | 1965 |
調香師 | 不明 |
原産国 | イタリア |
詳細 | 公式サイト |
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1965年に誕生したと言われる「ザクロ (Melograno)」は、サンタ・マリア・ノヴェッラを代表するクラシカルなフレグランスのひとつです。名前からはザクロの甘酸っぱい果実感を連想しがちですが、実際には「いわゆるザクロの香りはしない」という意見が大半を占め、「むしろ石鹸のような清潔感や薬草感を強く感じる」という声が多く見られます。トップではビターでグリーンな柑橘&スパイスが立ち上がり、ミドルでローズやイランイランのほのかなフローラルが添えられつつ、ベースにかけてはオークモスやパチュリ、ラブダナム、ムスクが奥行きあるオリエンタル感やパウダリーさを与える構成となっています。
口コミでは「昔の化粧品や高級ホテルの固形石鹸」「ノスタルジックなバスルーム」を想起するコメントが多く、清潔ながらもクセになるクラシカルなスパイシー・オリエンタルが魅力と評されています。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット, ビターオレンジ, フレッシュスパイス:柑橘のビターな爽やかさと軽いスパイス感が同時に香り立ち、「古い薬箱や和風の薬草を連想した」という意見も散見されます。甘さはほぼ感じられず、ややドライでキリッとした序盤が特徴。
- ハートノート
- ザクロアコード, ローズ, イランイラン:名前の由来である「ザクロの香り」はむしろ“果実感”というより、わずかに甘みを帯びた渋いフローラル要素として表現されることが多いようです。ローズやイランイランが華やかさを加えつつ、口コミでは「懐かしい化粧石鹸」や「おばあちゃんのクローゼット」などノスタルジックなイメージを抱く方が少なくありません。
- ベースノート
- オークモス, ラブダナム, パチュリ, ムスク:ややシプレー寄りのモッシー感と、パチュリ由来の土っぽさ、さらにラブダナムの樹脂的な甘みが合わさり、オリエンタルで奥行きのあるラストへと移行します。ムスクが全体にパウダリーな軽やかさを与え、「洗い立てのリネンを思わせる清潔感」「しっかりとしたレトロな石鹸の香り」と表現する声も多数。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
パチュリやオークモスによるクラシカルな“ウッディ&シプレー”の側面があり、男性的な要素も感じられますが、一方でローズやイランイランのフローラル感や石鹸らしさを好む女性からも高い支持が得られています。全体としては「やや落ち着いた大人のイメージを帯びる」という評価が多く、「石鹸&薬草」の独特なニュアンスにハマる人にはユニセックスに愛用される傾向があるようです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・アンバー
- ウッディ系・・・モッシーウッド
ラブダナムなどがもたらす樹脂的で温かみのある要素。オークモスやパチュリの深みが、土っぽくウッディな世界観を構築。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- ウッディ
- オリエンタル
- シトラス
- シプレー
- スパイシー
ベースのラブダナムやムスクが香りに柔らかな温かみを添える(アンバリー)。オークモスとパチュリの大地感が主体となり、スパイシーな渋みを加味(ウッディ)。シナモンなどのスパイス要素(調合によって微量)とラブダナムが醸す“東洋的”深み(オリエンタル)。トップでベルガモットやビターオレンジが爽やかな印象をひととき演出(シトラス)。オークモス、パチュリ、ラブダナムが絡み合うことで、クラシカルなシプレー調を強く感じさせる(シプレー)。薬草的なパチュリやグリーンなスパイス感が強く、“古い薬箱”と表現されることも(スパイシー)。
持続時間
オーデコロン
- 香料の濃度・・・約3~5%
- 持続時間・・・約1~2時間
ザクロの香りが似合うイメージ・人物

静かな書斎で古書を読みふける「薬草&クラシック趣味の女性」
- 30代前後女性。自宅に古い本を集めた小さな書斎を持ち、“茶葉やハーブ”を使った独特なお茶を好む。
- アンティーク調の家具やランプを配し、レトロな空気感を大切にする傾向。
- 「石鹸に似た清潔感があるのに、どこか薬草のような渋みが漂う香り」を探している。
ルームウェアでまどろむ「和室レトロ好きOL」
- 20~30代女性。都会で働きながら、住居は和室中心の古民家風アパートを選び、休日は着物や和雑貨を愛用。
- 「甘さよりも土や墨のような香りが落ち着く」というタイプで、微かなフローラルは好ましいが過度な甘みは苦手。
- 寝る前や休日に焚きしばりのお香を楽しむなど、“和のリラックス”を日常に取り入れている。
アンティークレコードを聴きながらワインを嗜む「大人ダーク派男性」
- 30~40代男性。ダークなインテリアで囲んだリビングにレコードプレーヤーを置き、古いジャズやクラシックを夜な夜な聴く。
- ワインやブランデーなど渋みのあるお酒が好きで、香水もウッディやスパイシーなものをメインに探している。
- 強い甘さは好まないが、少しだけフローラルな柔らかさを潜ませることで独特の味わいを楽しみたい。
春秋の休日を古い洋館で過ごす「タイムスリップ趣味の女性」
- 20~30代女性。春と秋には週末に洋館巡りをし、ノスタルジックな建築や庭園をSNSにアップする。
- ファッションはヴィンテージワンピースやレースアイテムなど、レトロエレガントを好む。
- フレグランスは石鹸やお花の柔らかさがあっても、ちょっとスパイシーな大人味を求める。
自宅カフェ風キッチンでハーブ料理を楽しむ「自然派主婦」
- 30~40代女性。家庭で無農薬野菜やハーブを活用した料理を多く作り、食卓に“薬草的”な香りが日常化している。
- 派手な香りは苦手で、“シンプルな石鹸感”や“グリーンの苦味”を感じるフレグランスに興味がある。
- 普段はナチュラルなコットンやリネンの服を着て、清潔感を大切にした暮らしを好む。
夜の読書と茶道を嗜む「知的瞑想派」
- 30~40代男女問わず。和洋問わず思想書や哲学書を読みながら、一息ついて簡単な茶道(抹茶や煎茶)を楽しむ。
- 個性的な香りを敬遠しないが、主張の激しい甘さは好まない。
- 素朴なデザインのシンプルファッションで“落ち着き”を重視するタイプ。
オリエンタル&スパイシーな深みがあるため、まだ涼しい春先や秋口に好相性という意見が見られます。真夏や真冬でも「少量なら問題ない」との声もあり、上品な香り立ちを上手くコントロールすれば、日中から夜まで幅広いシーンで活用可能。ただし「やや個性的で好みが分かれる」という口コミもあるので、周囲の反応に注意が必要です。