サンタ・マリア・ノヴェッラパチューリ

パチューリ
ブランド サンタ・マリア・ノヴェッラ
分類アロマティックウッディアンバーウッド
季節日中
調香師 不明
原産国 イタリア
詳細 公式サイト
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サンタ・マリア・ノヴェッラが誇る“薬局の歴史”を色濃く伝える一本として評価される「パチューリ」。その名のとおり、土っぽいパチュリの独特の深みとスパイシーさを前面に打ち出す一方、トップではゼラニウムやベルガモットが青々しいハーバル感とわずかなシトラス感を添え、全体を重くなりすぎないようにまとめています。

中には「最初は薬っぽさが強く驚いた」という声もあれば、「鼻が慣れると深く落ち着く香りに転じる」「まさにパチュリの魅力を最大限活かしている」といった意見も見受けられ、強い個性ながら愛用者からは“癖になる一本”として支持されています。

香りの構成

  • トップノート
    • ベルガモット、ゼラニウム: フレッシュさと、ほのかな青みをもつスパイシーなニュアンスがパチュリの独特な土っぽさを和らげる。「薬品庫のよう」「一瞬セロリを想起する」といった口コミもあり、やや刺激的な入り。
  • ハートノート
    • パチュリ、ジャスミン: 本格的にパチュリが前面に立ち、土やインク、湿った木材などを思わせるディープな香りを放つ。ここでジャスミンがごく僅かに加わり、「硬質なハーブ感が少し丸くなる」との声も。人によっては強烈と感じるが、「慣れるとやみつきになる」というユーザーも多いゾーン。
  • ベースノート
    • パチュリ、サンダルウッド、ムスク: 土っぽい深みをもつパチュリを再度軸に、サンダルウッドの柔らかな温かみとムスクの包容感が重なって“和の静けさ”を思わせる穏やかさへ着地。最後までしっかりパチュリが香ることで「薬草的リラックス」と「クラシカルなオリエンタルムード」が長く持続すると評される。

おすすめの季節と時間帯

日中

温かみのあるウッディとアロマ感が、肌寒い時期には心地よく、蒸し暑さがない時季に映えやすい。落ち着いた深みを纏うときや、屋内でリラックスした空気を演出したい際に適している。個性が強いので少量ならオフィスでも可能だが、基本はパーソナルに楽しむフレグランス。ウッディ&パチュリのアロマ効果で就寝前に使う人もいる。少し官能的で静かな夜に合う。

男性向け、女性向け

男性
女性

深いパチュリの大地感とウッディ要素から「男性的」と感じる人が多い一方、「ジャスミンやムスクが柔らかさを添えるため、女性でも使いやすい」との意見もあります。最終的にはパチュリに対する好み次第で、ユニセックスに楽しめるフレグランスと言えます。和の墨汁や古いお寺を連想させる香りで「人によってはノスタルジーを感じる」という口コミもあるなど、個性的な魅力が光る一本です。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック
  • アンバー系・・・ウッディアンバー
  • ウッディ系・・・ウッド
トップでゼラニウムやベルガモットのハーブ感・シトラス感が出つつ、ミドル〜ベースではパチュリ主体のウッディ&アロマティックなムードへ移行。サンダルウッドやムスクが最終的に安らぎを与え、オリエンタルな深みに落ち着く。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • ウッディ
  • オリエンタル
  • グリーン
  • シトラス
  • スパイシー
  • ムスキー
トップやハートで感じるゼラニウムやパチュリの薬草的側面が強調される(アロマティック)。パチュリ&サンダルウッドの森林感が核をなし、土や木の温もりを連想させる(ウッディ)。スパイシーかつエキゾチックなパチュリが香りを支配し、甘くない深みを添える(オリエンタル)。ゼラニウムの青さやベルガモットの爽やかな面が合わさり、フレッシュな導入を演出(グリーン)。ベルガモット由来のほのかなシトラス感が軽快な印象を一瞬もたらす(シトラス)。パチュリやゼラニウムの刺激感を「セロリ」「薬箱」と評する声も(スパイシー)。ベースでムスクが重なり、ハーブ感をまろやかにまとめ上げる(ムスキー)。

持続時間

オーデコロン

  • 香料の濃度・・・約3~5%
  • 持続時間・・・約1~2時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

パチューリの香りが似合うイメージ・人物

パチューリをつけている人のイメージ

秋の夜に漢方茶をすする「リラクゼーション派OL」

  • 20~30代女性。仕事後、古風な木調インテリアの自室で漢方茶を飲みながらゆったり過ごすのが至福。
  • 柔らかいルームウェアを好み、“温かさ”と“独特の薬草感”に惹かれるタイプ。
  • フレグランスは甘いよりも“土っぽさや薬膳を思わせるハーブ感”を求め、心の落ち着きにつなげたい。

自宅ヨガ&瞑想に励む「お香&ハーブ好き女性」

  • 20~30代女性。昼間はオフィスで働き、夕方以降は自宅でヨガや瞑想を日課にする。
  • お香やアロマキャンドルをよく焚き、強い甘さよりも深い“ハーブ感”を好む。
  • 香水もリラックス効果を得たいが、表面的な“ラベンダー”とは違う個性が欲しいと考えている。

古民家をリノベしたカフェを経営する「薬草カフェ店主」

  • 30~40代男女問わず。築年数のある木造建築を改装し、ハーブティーやスパイスドリンクを専門に提供する小さなカフェを営む。
  • 内装は昔ながらの太い梁がむき出しで、客席には和洋折衷のアンティーク家具。
  • 香りは“古い薬草棚”や“修道院の薬局”を想起させる独特のクセがあるものを好み、店の空気に合いそうだと考えている。

ボタニカル男子として観葉植物を多数育てる「自然志向のインドア派男性」

  • 20~30代男性。部屋にはパキラやモンステラ、ハーブを栽培する棚があり、日々の成長を愛でている。
  • 甘い香りは避け、“土や木を思わせる”かつ強い個性をもつ香水に惹かれる。
  • 家で映画や本を楽しむ際に、自然感あふれるフレグランスを合わせたい。

ダークファッション好き「アート系大学生」

  • 20代前半。黒やグレーを基調としたファッション、シルバージュエリーやレザー小物で“ハードな雰囲気”を出す。
  • キャンパスではアートやデザインを専攻し、前衛的な表現に興味があるため、香水も一般受けしない個性を求めている。
  • 甘いフローラルやシトラスは苦手で、「墨汁や土のようなスモーキーさ」を帯びた香りが気になる。

森林浴を好む「和の風情に浸る週末トラベラー」

  • 30〜40代男女問わず。週末に山や森林公園へ出かけては、苔むした神社や木造建築に魅了される。
  • 香水は“和のテイスト”を感じる木や土の香りが好きで、甘さのない渋さに癒やしを見出す。
  • 自然を巡る旅が趣味で、お香や和紙の匂いを日常で取り入れるなど、落ち着いた暮らしに憧れる。