ルイ・ヴィトンeLVes(エル)

人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました
2025年にルイ・ヴィトンから登場した「eLVes(エル)」は、ローズとアンバーを核に、ピーチなどの果実感、そしてココナッツミルク由来のクリーミーな甘さを融合させた“フルーティ フローラル アンバー”の香りです。トップにフルーティ&スパイシーな要素が詰め込まれ、ミドルではローズやルイ・ヴィトンのフレグランス史上初となるスズランなどの花々が広がり、ベースではアンブロキサンやパチョリがオリエンタルな深みを与えるという構成になっています。
中には「最初はフルーティ&グルマンなインパクトが強い」という声もあれば、「トップの甘さから、徐々にスズランやローズの上質なフローラルへ移行する」「甘やかさが後半意外とすっきりする」といった意見も見受けられます。ココナッツミルクの印象については「かなりクリーミーに感じる」という人もいれば、「あくまで穏やかな添え役」と語る人も。フルーティかつ華やかな香りを好む方にはぜひ一度試してほしい一本といえるでしょう。
香りの構成
- トップノート
- ブラックカラント、ピーチ、ジンジャー、シナモン:甘酸っぱい果実とピリッとしたスパイスが同時に立ち上がり、「煮詰めたキャンディのよう」「果実系シロップのように濃厚」という印象を受ける方も。ジンジャーとシナモンの辛みが重なり、甘みに奥行きを添えます。印象が強いトップです。
- ミドルノート
- ココナッツミルク、スズラン、ブルガリアンローズ、ローズ、バイオレット :ココナッツミルクのクリーミーさと、ローズ&スズランを中心とするフローラルブーケが混ざり合います。バイオレットのパウダリー感が甘さを巧みにまとめているという意見もあれば、「粉っぽさは感じにくい」という声も。肌質によって印象が大きく変わりやすいゾーンです。
- ベースノート
- アンブロキサン、パチョリ:温かく官能的なアンバー(アンブロキサン)と土っぽいパチョリが最後に深みを与えます。フルーティ~フローラルな甘さが落ち着いた後も、オリエンタルな余韻が長く残り、「意外と大人っぽい表情を見せる」「ラストで落ち着いた雰囲気に化ける」という評価も多いです。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ブラックカラント、ピーチ、ココナッツミルク、そしてローズが主軸を形成するため、一般的には女性的な傾向が強いと考えられています。ただ、「甘いフローラルが好きな男性なら抵抗なく使えそう」という声も一部あり、最終的には個人の好みによってユニセックスに楽しむことも可能です。全体としては“可憐&官能”の要素が色濃く、華やかさを求める女性層から特に支持を集めそうです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・フローラルアンバー
- フレッシュ系・・・フルーティ
- フローラル系・・・フローラル
ピーチやブラックカラントなどフルーティなトップからスタートし、ローズとスズランで華やかなフローラルを展開、アンブロキサンがアンバーの温かさを演出する。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- オリエンタル
- スパイシー
- パウダリー
- フルーティ
- フローラル
- ムスキー
ブラックカラントやピーチの鮮烈な甘酸っぱさが“キャンディ”や“シロップ”を連想させる(フルーティ)。ミドルのローズ、スズランを核にした花束が全体の華やかさを底上げ(フローラル)。ベースのアンブロキサンにより甘さをさらにオリエンタル寄りに引き込み、持続力を高める(アンバリー)。ジンジャーやシナモン、パチョリが織りなす“異国感”や温かみを担い、甘いだけにとどまらない重厚感をプラス(オリエンタル)。トップノートのジンジャー、シナモンが甘さを単調にしないアクセントとして機能(スパイシー)。アンブロキサン特有のムスキーなニュアンスが、香りにふんわりとした包容感と余韻を付与(ムスキー)。バイオレットやローズ由来の粉っぽさで甘さを上品に整えるが、肌質によってはあまり感じない場合も(パウダリー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
eLVes(エル)の香りが似合うイメージ・人物

週末にスイーツを手作りする「ピーチ好き女子」
- 20~30代女性。休日にはピーチなどを使ったパフェやタルトを作り、SNSに映える写真をアップ。
- ガーリーなエプロンをつけてお菓子を作るのがリフレッシュになっていて、甘い匂いが好きだが子どもっぽくは見せたくない。
- ピンクやコーラル系のファッションが多く、見た目の“可愛さ”と“少しの大人感”を両立したい。
フレンチカフェで「甘めのフルーツティー」を嗜む休日OL
- 20~30代女性。平日は忙しく仕事をこなすが、週末にはフレンチスタイルのカフェでゆっくり過ごす。
- 香りは“あえて甘いフルーティフローラル”を楽しみたくなるが、オフィスにはつけられないと思い、休日専用を探している。
- カフェでのひとときに似合う“華やかさ+リラックス”を両立するフレグランスが欲しい。
夜に思い切り盛り上がる「パーティスタイルの女性」
- 20~30代女性。週末はクラブやパーティでドレスアップし、友人との音楽やおしゃべりを楽しむ。
- スパンコールやタイトドレスなど、思い切り華やかな服を選び、香水も“目立つ甘さ”を歓迎する。
- 平日には場違いな香りでも、夜の非日常空間でこそ“甘くセクシー”なフレグランスを解放したいタイプ。
友達とショッピングを楽しむ「ガーリーカジュアル好きな大学生」
- 20代前半女性。普段のファッションはデニムに可愛いトップスなど、カジュアルをベースにガーリーな要素を加える。
- 甘いフルーツ系の香りが大好きだが、なかでも“クリーミーさ”があると嬉しい。
- 大人ブランドには憧れるものの、自分にしっくり来る“キュートさ”をまだ探している段階。
旅行先のリゾートホテルでゆったりする「リラックスしたモードの女性」
- 20~30代女性。仕事の合間に南国リゾートへ小旅行し、プールやスパで癒される。
- エスニック風ワンピースやサンダルなどを軽やかに着こなし、フルーツカクテルを片手に楽しむスタイル。
- 香りは“トロピカルな甘さ”を好むが、馴染みすぎると物足りないため、少しエレガントさが欲しい。
フルーティフローラルの甘さとアンバーの温かみが際立つため、「寒すぎない春や秋がベスト」といった声が多い一方、「真冬でも少量なら問題なし」「夏場でも甘党なら楽しめる」との意見もみられます。濃厚な香りゆえ付け過ぎには注意が必要ですが、日中から夕方にかけてのカジュアル〜ドレスアップまで幅広いシーンで使いやすいという評価です。