サンタ・マリア・ノヴェッラポプリ

ブランド | サンタ・マリア・ノヴェッラ |
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分類 | アロマティックウッドグリーンシトラス |
季節 | 春秋日中 |
発売年月日 | 1828 |
調香師 | 不明 |
原産国 | イタリア |
詳細 | 公式サイト |
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「ポプリ(Potpourri)」は、サンタ・マリア・ノヴェッラを象徴するロングセラーのひとつです。1828年の発売という非常に古い歴史を持ち、同ブランドの“薬局(ファルマシア)”としての背景を如実に物語る香りでもあります。「ポプリ」という名のとおり、天然の実や葉、花びらなどを組み合わせたポプリのアロマをコロン化した一品で、イタリア・トスカーナの丘陵地帯を思わせるハーバル&ウッディな薬草系の香りが特徴です。
口コミでは「龍角散やヴィックス ヴェポラッブのような清涼感を連想」「炭酸の抜けたコーラっぽいスパイス感」「メンソールのような香り」という声が上がるなど、やや刺激的かつ独特な薬草調として評価されています。一方で「ルームフレグランスや就寝前のリラックス用に最適」「人とかぶらない印象的な香り」と感じる人も少なくありません。甘さは控えめですが、スパイス感やハーブ感を好む方に深く刺さるフレグランスと言えます。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット、ビターオレンジ、ローレル/月桂樹:冒頭ではビターオレンジやベルガモットなど、爽やかなシトラスが軽快な印象を与えます。しかしほぼ同時にローレル(月桂樹)の青々しい苦みとハーバル感が立ち上がり、薬局らしい“ハーブの一撃”を予感させるスタートです。口コミでも「湿布を薄めたような香り」や「目薬のよう」という表現があり、早い段階から個性がはっきり現れます。
- ハートノート
- ラベンダー、タイム、クローブ、ローズマリー:中盤になるとラベンダーのフローラルさやローズマリー、タイムのハーブが一気に強まり、そこにクローブのスパイシーな甘さが混じって独特の薬草感が最高潮に。ここで「Vicks VapoRubに似たメンソール感」「龍角散や漢方薬を彷彿とさせる清涼感」「コーラグミっぽい香り」などと表現されるような、ちょっとクセになる刺激が際立ちます。リラックスしつつも、同時にシャキッと目が覚めるようなアロマティックさが特徴です。
- ベースノート
- パチュリ、シダーウッド、ペルーバルサム:やがてパチュリとシダーウッドのウッディ感が香りを落ち着かせ、ペルーバルサム由来の樹脂的でほのかな甘さが全体を優しく包み込みます。青くスパイシーだった前半をまろやかに整え、最終的に薬草ハーバルとウッディバルサミックの絶妙な余韻へ移行。人によっては「古い薬箱」を思い出すとも、「秋冬の暖炉のそばで嗅ぎたい」とも言われ、まさに奥深い世界観をもった香りです。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
薬草系ハーブ+ウッディの構成がメインで甘さを抑えているため、性別を問わず使用可能との見方が一般的です。 強いスパイシーノートや清涼感があるので、「メンズにもピッタリ」「無骨なハーブ感が魅力」といった意見もあれば、「ハーブ好きの女性が好んで纏う」という声もあり、完全ユニセックスな印象を持ちやすいのが特徴と言えます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック、グリーン、シトラス
- ウッディ系・・・ウッド
ベルガモットやビターオレンジなどのシトラス系が爽やかさを演出し、ローレル、タイム、ローズマリーなどのハーブが強いアロマ&グリーン感を与えます。さらにクローブのスパイスがアクセントとなり、「薬草感」を存分に高める構成です。ベースでパチュリやシダーウッドがウッディな深みを補強し、樹脂的甘さのペルーバルサムが全体をまろやかにまとめています。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- ウッディ
- グリーン
- シトラス
- スパイシー
ベルガモットやビターオレンジが爽やかな風を運ぶ(シトラス)。ローリエやタイム、ローズマリーなどの強いハーブが薬草感を際立たせ(アロマティック / グリーン)。クローブの刺激的な風味が香りをスパイシーに盛り上げ(スパイシー)。シダーウッドやパチュリがウッディ感をもたらし(ウッディ)。ペルーバルサムの樹脂的な温かさでわずかな甘さを添えるが、全体としては“薬草ハーバル”が主役と言えます。
持続時間
オーデコロン
- 香料の濃度・・・約3~5%
- 持続時間・・・約1~2時間
ポプリの香りが似合うイメージ・人物

古い薬局を思わせる「ハーブ好きのノスタルジック女子」
- 20~30代女性。自宅の棚には漢方やドライハーブが並び、日常的にハーブティーや自然派スキンケアを取り入れる。
- アンティーク雑貨が好きで、古い薬瓶やビーカーを飾って楽しむ“レトロ感”に惹かれる。
- “龍角散やヴィックスのような薬草”の香りに愛着があり、フレグランスにも“独特のクセ”を求める。
温かな部屋で集中力を高める「在宅ワーク派のフリーランサー」
- 20~30代、男女問わず。自宅でパソコン仕事をし、合間に部屋の香りで気分転換を図る。
- 大きなモニターとデスクに観葉植物を置き、シンプル&自然系インテリアを好む。
- 香りはコーヒーや甘いお菓子よりも、草やスパイスのような“頭をシャキッとさせる”タイプが好み。
山奥のハーブガーデンを営む「ナチュラル思考の男性」
- 30〜40代男性。山奥でハーブ栽培をし、自家製のハーブソープやアロマオイルを作って販売。
- 自然素材の服や靴を好み、淡いグリーンやブラウン系でまとめた“アウトドア風”コーデを日常着とする。
- フレグランスはハーブ感がしっかりあるものを好み、少し土っぽい落ち着きが欲しいと感じている。
夜に瞑想を行う「ルームアロマ系ヨギーニ」
- 20~30代女性。ヨガや瞑想を日々の習慣にしており、夜には部屋を暗くしてアロマディフューザーを活用。
- 甘いキャンドルの代わりに、ハーブ系やスパイス系の香りで落ち着きたいと感じるタイプ。
- 香りは“メディテーション”を深めるようなスパイシーでしっとりウッディなものが理想。
古民家を改装した喫茶店で働く「隠れ家カフェ店主」
- 30〜40代男女問わず。築年数のある木造建築を改装し、ハーブティーやスパイスを効かせたドリンクにこだわるカフェを営む。
- 店内はアンティーク調の家具を揃え、和洋折衷な空間に落ち着いた音楽を流す。
- 香りは「客が“懐かしい薬草の香り”に癒される」ような、独特のハーブ感を帯びたものを選びたい。
秋の紅葉を求めて旅行する「自然派カメラマン」
- 20〜40代男女問わず。全国の紅葉スポットや山奥を巡り、美しい風景をカメラに収める。
- レンズやカメラバッグも機能性を重視しつつ、ファッションはワークブーツや軍パンを好む“アウトドアシック”。
- 「自然を感じるハーブやスパイス系の香りを旅のお供にしたいが、他人と被らないレア感も欲しい」と考える。
春・秋の涼しげな気候に合い、「日中の外出前に軽く一吹きする」ことでリフレッシュできるという声があります。 ややスパイシーで薬草感が強いためオフィスなどでは少量の使用が無難です。「夜や就寝前につけるとリラックスできる」という口コミもあり、肌にのせるより寝具や部屋の空気に馴染ませる使い方をするユーザーも少なくありません。 甘い香りではないため、ハーブ系・スパイス系が苦手な方にはハードルが高い場合がありますが、逆に「自宅でのアロマ的利用」にも向いているとの意見も見られます。