ペンハリガンオーパス 1870

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2005年にペンハリガンから発売された、ウッディとスパイスが主役のクラシカルなフレグランスです。「オーパス(Opus)」はラテン語で“偉業”を意味し、その名のとおり、重厚感と上品さを兼ね備えた“英国紳士”を想起させる香りとして多くの愛好家から高い評価を得ています。トップの柑橘&スパイスが鮮烈に立ち上がり、ミドルにかけてはインセンスやローズのあたたかく奥深いニュアンスが、ベースではウッディやレザー、アンバーの重厚感が静かに香りを締めくくります。口コミには「スパイスが際立つが軽快さもあり、じわじわ魅力を感じる」という声や、「長時間つけていると、やわらかく焚きしめたお香のよう」との意見も見られ、“落ち着いたシックな雰囲気と穏やかな辛みの両立”が魅力です。
香りの構成
- トップノート
- ブラックペッパー, ユズ, コリアンダー, ジュニパーベリー, カルダモン, ピンクペッパー, ベルガモット:ペッパー類のシャープさと、ユズやベルガモットの柑橘が爽やかに顔をのぞかせ、一瞬「強めのペッパーが先行する」という口コミも多いです。コリアンダーやジュニパーベリーのハーバル感、カルダモンのほのかな甘みが複雑さを加え、「ややドライなスパイスティー」という印象を抱く方も。
- ミドルノート
- インセンス(お香), ローズ, シナモン, オリスルート(アイリスの根):ローズがわずかな甘みを運び込み、スパイスの辛口さを包み込む形でクラシカルな優雅さを添えます。インセンスがスモーキーで温かみある空気感をつくり、シナモンのやや“チャイ”的な甘苦さが、全体をより深く、ほんのりグルマン的に感じさせるという声も。オリスルート由来の粉感が穏やかに漂い、ややパウダリーな柔らかさを与えます。
- ベースノート
- バージニアシダー, サンダルウッド, ムスク, レザー, アンバー, バニラ:ウッディやレザーのややドライで重厚な深みが落ち着きをもたらし、アンバーやムスクがやさしく香りを包み込みます。バニラは控えめですが、残り香としてほどよい甘さを残し、最後まで“丁寧にスパイスを効かせた英知”を感じさせる仕上がり。口コミでは「古典的だけれどどこか今っぽい」と評されることも多く、“ジェントルマン”を思わせる気品が余韻に残ります。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
スパイスやレザー、ウッディの骨格が“男性的”と感じられがちですが、ローズやインセンスの柔らかい温かみが加わり、“性別を問わず大人っぽいクラシカル香”として楽しめるとの口コミも見られます。特に落ち着いた装いに合わせると「どこかモダンな紳士淑女」な印象を醸し出すと評判です。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック、シトラス
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ドライウッド
コリアンダーやジュニパーベリーなどのハーブ&スパイス、柑橘のユズやベルガモットが冒頭を明るく盛り上げます。インセンスとアンバーがもたらす温もりが、スパイスの鋭さを軽く包み込み、丸みを感じるオリエンタル調に。レザーやウッディノートから生まれる乾いた深みがベースを支え、全体をクラシカルにまとめ上げます。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- シトラス
- スパイシー
- パウダリー
- レザー
ハーブやスパイスが生みだす生き生きとした香り(アロマティック)。ユズやベルガモットがトップを引き締める爽快要素(シトラス)。シダーウッドやサンダルウッド、レザーによるドライで重厚な雰囲気(ウッディ)。ブラックペッパーやシナモンなど豊富なスパイスが刺激的な層を形成(スパイシー)。アンバーの穏やかな甘みが後半を温かく包む(アンバリー)。ベースでレザーがもつ渋さや深みを確立し、男性的な印象を強化(レザー)。オリスルートが香りをソフトにし、ほんのり粉感を感じる(パウダリー)。
持続時間
オードトワレ
- 香料の濃度・・・約5~8%
- 持続時間・・・約3~4時間
口コミには「肌に近づいてこそわかる魅力」「飛びが強くないので室内向け」という声もあるため、こまめな付け直しで香りをキープすると良いでしょう。
オーパス 1870の香りが似合うイメージ・人物

朝早い時刻にカフェで読書する「クラシカル紳士」
- 30代後半~40代男性。平日でも早起きしてカフェに行き、新聞や趣味の古書を読みながらモーニングを楽しむ。
- シャツやジャケットは落ち着いた色合いで、質の良い革靴を磨いておくのが日課。
- 香り選びは“古き良き英国らしさ”を重視し、派手さよりも品格とスマートな辛みを好む。
都市の画廊を巡り歩く「マニッシュな女性」
- 20代後半~30代女性。都心のギャラリーやアートイベントを好み、スマートなパンツルックやシャープなジャケットを選ぶ。
- 香りは“エッジの効いたスパイス”に興味がありながら、女性らしい柔らかさも少し欲しい。
- 一見クールだが、アートの世界には深い愛情を抱く情熱派。
夕刻に書斎へこもる「思考型プロフェッショナル」
- 30~40代男性。帰宅後の数時間を“思考タイム”として確保し、書斎で企画や分析レポートをまとめる。
- ポマードやバーバースタイルなど“クラシカルなグルーミング”にこだわりがある。
- 香りは仕事モードを崩さず、ややスパイシーに集中力をサポートしてくれるものを好む。
土曜の昼に公園を散歩する「シンプル派ビジネスマン」
- 30代前半男性。平日はスーツ、週末はカジュアルスタイルでもどこか品を残した雰囲気。
- 散歩中にも身だしなみを大事にし、“香りでも清潔感と大人の余裕”を表したいと思っている。
- スパイスやウッディが強いと苦手だが、軽めに辛さを感じられるなら挑戦したいタイプ。
夜にサロンコンサートへ赴く「クラシカル好きカップル」
- 20~30代。趣味はクラシック音楽鑑賞で、小さなホールのサロンコンサートを二人で巡る。
- ドレスアップほどではないが、少しフォーマル寄りの服装で静かな夜の街を歩くのが好き。
- ウッディ&スパイスを“華やかにしすぎない程度”に楽しみたい。
英国柄のマフラーを纏い散歩する「秋冬のおしゃれ上級者」
- 20~40代、男女問わず。チェック柄やツイードなど英国調ファッションを愛し、マフラーや手袋にもこだわる。
- 外を歩くときに、コートから漂う香りで“季節を楽しむ”のが趣味。
- スパイシーでレザー感もある香りなら秋冬の装いにぴったりと考えている。
余計な甘みがなく、すっきりとした辛みとウッディ感が際立つため、暑すぎる時期を除けばオールシーズンで使いやすいのが特徴です。特に秋の涼しさや冬の冷たい空気に相性が良いと感じる方が多いようです。仕事のシーンでも比較的安心感があり、夜にはレザーやアンバーが深みを増して“洗練された大人の雰囲気”を演出できます。