ペンハリガンエンディミオン コロン

ギリシャ神話の美青年「エンディミオン」に着想を得た、ペンハリガン屈指のロマンティックなメンズフレグランスです。ラベンダーやセージといったアロマティックハーブを基調に、シャープなシトラスが幕開けを飾り、そこからコーヒーアブソリュートがほのかな甘みを添えます。さらにラストに向かうほど、スパイスやレザー、ミルラ、インセンスなどの要素が重なり合い、“セミオリエンタル”な深みと落ち着きを感じさせます。
優しくも力強い男らしさを宿しながら、肌に溶け込むにつれ官能的でリラックス感のある香りを放ちます。口コミではラベンダーが主張しすぎず、「ハーバル系が苦手でも使いやすい」という声が目立つ一方、「レザーやスパイスが想像以上にしっかりしていて大人っぽい」という意見も見受けられます。ラベンダーやセージの爽やかさと、コーヒーやミルラ由来のやや甘くスモーキーなテイストが絶妙に同居し、上品な紳士像を彷彿とさせる仕上がりです。
香りの構成
- トップノート
- ラベンダー, ベルガモット, セージ, マンダリンオレンジ:ラベンダーのクリーンな存在感に加え、シトラスの爽快感とセージなどのハーブ感が重なってシャープな印象を作り出します。ソープのような清潔感を感じる方もおり、「思ったよりもきつくなく、上品なラベンダー」と好評です。一方で「ツンと強く感じる」「古いアフターシェーブを思わせる」という意見もあり、ややクラシカルなムードがあります。
- ミドルノート
- コーヒー, ゼラニウム:ほろ苦く甘いコーヒーアブソリュートが、ラベンダーやシトラスのドライ感を少し柔らかくまとめ上げ、ゼラニウムの軽やかなフローラルニュアンスが彩りを与えます。ここで「コーヒーが分かりにくい」という人も多く、コーヒーの香りがほんのり混ざる程度に感じられる場合がありますが、そのおかげで主張しすぎないバランスを保っています。口コミによると「バニラ系ではないマイルドな甘さ」「芳香剤っぽさがなく絶妙に落ち着く」という声が多いです。
- ベースノート
- サンダルウッド, レザー, カルダモン, ミルラ, ナツメグ, ブラックペッパー, ムスク, インセンス, ベチバー, オリバナム(フランキンセンス):スパイスとウッディが濃厚な奥行きを与え、レザーやムスクの男性的な色気が漂います。ミルラやインセンスがもたらすわずかな煙感と甘さが、シャープなトップノートとは違った“セミオリエンタル”の魅力を際立たせるポイントです。口コミでは「ほのかに甘く、香りがややお香っぽくなって落ち着く」「最後はおだやかなレザー感が優勢で、品のある余韻を残す」と評されることが多いですが、一方で「スパイスがやや強く、人によってはオジサンぽい印象を受ける」という意見も見られます。
コロンとコンサントレの違い

エンディミリオンは、「エンディミオン コロン」をベースに濃密さとレザー・インセンスの重厚感を強調し、大人の色気を際立たせた「エンディミオン コンサントレ」が2016年に発売されています。「コロン」はラベンダーやコーヒーの穏やかな甘みとハーブ感のバランスが良く、日常使いしやすいとの評価が多い。コロンは上品なアロマティック感でビジネスシーンにもマッチする一方で、コンサントレはスモーキーかつ深みがありフォーマルシーンに映える印象。
コンサントレ
- レザーやインセンスなどの重厚感が強調され、より“濃密”でスモーキーな仕上がり
- レザーの色気やフォーマル感を求めるシーンで真価を発揮し、スーツスタイルや夜の場にも映える
- 「メンズライク」「車の芳香剤っぽさ」を感じるという声もあるが、一方では「大人の魅力が際立つ」と高評価も多い
おすすめの季節と時間帯
男性向け、女性向け
ブランドとしては長らくメンズ香水として支持されていますが、「上品なラベンダーとコーヒーの組み合わせが好きなら女性でも使いやすい」という口コミが散見されます。レザーやスパイスの男らしさを感じさせる一方、ベースにかけては甘くウッディなやわらかさがあり、ユニセックス感覚でも楽しめます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ウッド
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- オリエンタル
- スパイシー
持続時間
オーデコロン
- 香料の濃度・・・約3~5%
- 持続時間・・・約1~2時間
エンディミオン コロンの香りが似合うイメージ・人物

夕暮れの図書館で静かに本を読む「クラシカル上品派」
- 30代男性。スーツまたはジャケットをさらりと着こなし、仕事帰りに図書館へ立ち寄り一息つくタイプ。
- 派手さではなく、高品質な筆記具やシンプルで上質な革靴など“細部のこだわり”を大事にする。
- 本棚を巡りながら静かに思考を整理したいとき、少しだけリラックス感を演出してくれる香りを好む。
夜の散歩を楽しむ「バー沿いを流し歩く紳士」
- 40代男性。仕事終わりにタクシーではなくあえて徒歩でバーやカフェをめぐる“夜の街歩き”が好き。
- コートの襟を立て、気温の下がる夜風を心地よく感じつつ小粋な寄り道をする余裕がある。
- 香りでも“少し背筋が伸びるようなスパイス”と“落ち着いた甘み”を求める。
文房具カフェで週末を過ごす「感性派クリエイター」
- 20代後半、男女問わず。旅先や街中で見つけた文房具カフェにこもり、ノートや手帳のカスタマイズを楽しむ。
- 時には筆記具のインクを選び、ハガキにメッセージを綴ったり。ゆったりと落ち着いた時間を愛する。
- 香りはハーブの爽快さ&インクの渋みを邪魔しない程度に、ほんのり“芸術的な余韻”が欲しい。
緩やかな夜のパーティで心地よく過ごす「ホスト役の紳士」
- 30~40代男性。自宅にゲストを招き、ワインや軽食を振る舞いながら楽しい会話をリード。
- 服装は堅苦しすぎないが、カーディガンやジャケットなど品のあるスタイルを忘れない。
- 香水は“甘いだけでは終わらない”奥行きを重視し、ゲストと程よい距離感で楽しめるものを選ぶ。
週末に美術館を巡る「お洒落なカップル」
- 30代の男女。二人とも落ち着いたアートや彫刻が好きで、美術館のカフェでゆったり過ごすのが定番デート。
- ラフなカジュアルすぎる服よりは、ジャケットやコートを上品に着こなして気分を盛り上げる。
- フローラルやフルーツ系よりも、スパイスやレザーの“アート系の深み”を好む趣味を持つ。
全体的に穏やかな甘さとスパイシーさがあるため、涼しい季節との相性が良好です。真夏には少しスパイス感がこもる場合があるものの、「コーヒーやミルラの柔らかい甘さが意外と爽やかに馴染む」という意見もあります。夜のデートやディナーでの落ち着いた雰囲気づくりにも適していますが、ラベンダーの清潔感があるおかげで、オフィスなどのビジネスシーンでも活用しやすいです。