ペンハリガンジュニパー スリング

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ジュニパー スリング(JUNIPER SLING)は、ペンハリガンが“ジンのカクテル” に着想を得て2011年に発表した1本です。爽快なジュニパーベリー(ジントニックの原料)を中心に、シトラスやスパイスが軽快に香り立ち、その後はウッディやレザー、甘さを含む要素が奥行きを与えます。軽妙でありながら深みを持つ構成で、カクテルらしい遊び心とドライでクールな印象を同時に堪能できます。
トップではジュニパーベリーの辛口な刺激が際立ち、ジン特有のシャープさが強めに感じられますが、ここで「石鹸のようなクリーンさを想起する」という声もあるため、肌質や環境によって印象が変化しやすいと言えます。時間が経つほど、シュガーやアンバーの柔らかな甘みが少しずつ加わり、トップにあった鋭さが落ち着いていきます。爽快さと軽快さを重視しながらも、ほのかに甘みが漂うため、香りの変化をこまめに楽しみたい方に適したバランスです。
香りの構成
- トップノート
- ジュニパーベリー, オレンジ, アンジェリカ, シナモン:ジンを思わせる辛口のジュニパーベリー、軽い柑橘のオレンジ、そして甘苦くハーブ感のあるアンジェリカが相まってクールな第一印象を演出します。シナモンがかすかな温かみを添え、トップ全体をややスパイシーにまとめます。口コミでは、この段階の「キリッとしたアルコール感」がジントニックさながらだと評価する声が多く、一方で「爽やかながらもツーンとした刺激がある」と感じる方もいらっしゃいます。
- ミドルノート
- ペッパー, カルダモン, レザー, アイリス(オリス)ルート:ペッパーとカルダモンがさらなるスパイス感を際立たせ、レザーが持つわずかな渋さと深みが大人びた雰囲気を生み出します。アイリス(オリス)ルートが柔らかな粉感を加え、全体を上品に整えます。辛口のまま突き抜けるというよりは、スパイスとわずかに加わる甘さが混ざり合って奥行きを感じさせるのが特徴です。このタイミングで「青っぽかったトップから落ち着いたスパイス系に変わる」という意見が寄せられており、立ち上がりの尖った印象とまろやかさのバランスを同時に楽しめます。
- ベースノート
- ベチバー, シュガー, チェリー, アンバー:ベチバーの土っぽいウッディ感とアンバーのやわらかな温かみに、シュガーやチェリーの穏やかな甘さがとけ込みます。ラストノートはセンシュアルというより軽快な印象が強めで、どちらかといえば「ふわりと消えていく」タイプです。ただし、肌によっては甘い残り香が長引くこともあり、口コミでは「ベースにほんのり感じる柔らかい甘みが心地よい」という声が見受けられます。全体的には非常にエアリーで、長時間の持続を期待するよりも、変化の過程を短いスパンで楽しむ香りといえます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ジントニックを思わせる辛口のアロマティックとウッディの印象からメンズ寄りに感じられることが多いです。ただ、シュガーやチェリーのソフトな甘みやアイリスのやわらかさが加わるため、ユニセックスにも使いやすいバランスになっています。辛口の中に隠れる軽やかな甘さとクリーンさを求める方であれば、性別を問わず愛用しやすいでしょう。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック、シトラス
- ウッディ系・・・ウッド
ジュニパーベリーとハーブ・スパイスがアロマティックな清涼感をつくり、オレンジの柑橘がフレッシュさを底上げしています。レザーやベチバーによるドライなウッディ感が香りを落ち着いたトーンに仕上げ、軽妙さと深みを同居させています。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- ウッディ
- シトラス
- スパイシー
ハーブやスパイスの立ち上がりが鮮明で、最後まで程よい刺激をキープ(アロマティック)。オレンジの明るい柑橘感がジュニパーベリーと混ざり、トップの爽快感を際立たせる(シトラス)。ベチバーやレザーの渋み、木質感が後半を支え、落ち着きある印象を残す(ウッディ)。ペッパーやカルダモン、シナモンなどが辛口の刺激を生み、余韻まで心地よいシャープさを演出(スパイシー)。
持続時間
オードトワレ
- 香料の濃度・・・約5~8%
- 持続時間・・・約3~4時間
「香り自体は素晴らしいが、全体的にライトで消えやすい」といった指摘も見られますので、足りないと感じる場合は付け直しをされると最後まで変化を堪能しやすくなります。
ジュニパー スリングの香りが似合うイメージ・人物

旅行先のバーカウンターに一人座る「旅するシティボーイ」
- 20~30代男性。海外や国内の旅先でホテルのバーに立ち寄り、“その街の味”を知るのが趣味。
- カメラやスマホで街の風景を撮り、SNSに軽く感想を投稿。
- 旅慣れたオシャレ感をほんのり香りでも演出したいが、強烈な匂いは苦手。
創作系カフェで仕事をする「フリーランス・デザイナー」
- 30代男女問わず。ノマドワークでカフェを転々とし、デザイン作業やミーティングを行う。
- マルチカラーのガジェットや小物にもこだわりがあり、香水も“ひとひねりある”爽やかさを好む。
- カフェラテやレモネードの香りとぶつからない、軽快ながら印象的な匂いを探している。
アウトドア帰りに街へ繰り出す「アクティブ派ウィークエンド」
- 20~30代男性。土曜の朝は山や海などでアウトドアを楽しみ、夕方から街へ戻ってディナーやショッピングをエンジョイ。
- フェスやキャンプ好きだけど、清潔感はしっかりキープ。
- 軽やかで爽快な香りが好きだが、ほんの少し“都会的な渋さ”も欲しいと考える。
カクテルパーティを主催する「モダンホスト/ホステス」
- 30代男女問わず。ミニマルなインテリアの自宅で、手作りカクテルや軽食を振る舞うパーティを企画。
- 招いた友人とリラックスしたムードでおしゃべりを楽しむが、程よく“オシャレ感”はキープしたい。
- 「ゲストに強い香りは負担になるかも」と考え、軽やかでスパイシーなフレグランスを求めている。
職場でも少し冒険したい「ビジネスカジュアル派」
- 20代後半~30代男性。スーツは着ないが、シャツやジャケットを使ったビジネスカジュアルスタイルで出社。
- “少し遊び心がある”コーデを好み、香りも「ベタなアクア系じゃつまらない」と感じている。
- ミーティングやデスクワークでも周りを刺激しすぎない範囲の“辛口さ”を求めている。
爽快なトップとスパイシーさが際立ち、特に暖かい季節の日中に向いています。暑い時期でも強く主張し過ぎず、さらりと心地よくまとえます。ただし、レザーやアンバーがもたらす穏やかなコクも感じられますので、涼しい季節に締まりのあるフレッシュウッディを楽しみたい方にもおすすめです。軽やかで邪魔になりにくいので、ビジネスカジュアルやプライベート、食事シーンにも適しています。