エルメスラグーナの庭

ラグーナの庭
ブランド / コレクション エルメス / 庭園のフレグランス
分類ウォーター / マリンフローラル
季節日中
発売年月日 2019
調香師 クリスティン・ナーゲル
原産国 フランス
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「ラグーナの庭 (Un Jardin sur la Lagune)」は、エルメスの〈庭シリーズ〉第5作として、ヴェネツィアの秘密の庭をテーマに描き出されたオードトワレです。塩気を含むシーノート(海の香り)を軸に、マグノリアやマドンナリリー(白ユリ)など白花のまろやかさが重なり、ややウッディな余韻が奥行きを与えるのが特徴。「ソープ的な清潔感と夜の海辺を連想させる穏やかな官能性」「海辺で咲き乱れる白花を思わせる一方、どこかダークでスモーキーな一面も」といった口コミが多く、複雑な個性を宿したフローラルマリンです。

香りの構成

  • トップノート
    • シーノート、マグノリア:「海の塩気を感じさせる風」をはらんだ爽やかな立ち上がり。マグノリアのやわらかくふんわりとした印象が重なり、初めから“ソープっぽいクリーンさ”を捉える人も。ここでわずかな“アセトンのような刺激”を感じる、あるいは“オロナインのような重み”に捉える方もおり、肌質によっては香り立ちに多少のクセが出る場合があります。
  • ミドルノート
    • 白ユリ(マドンナリリー)、トベラ(ピトスポラム):白ユリが持つ“夜に咲く花”の静かな魅力が増し、微かな甘みとパウダリーさをまといながら、まるで海辺に咲く白花の一角へ誘われるような繊細なフローラルへ移行します。クリーミーに傾くと“ボディローションのようなムード”とも評され、ある人は“高級ソープ”の香りを連想したり、あるいは“デパコス売り場のような品格”を思い浮かべることも。
  • ベースノート
    • ウッディノート(セダー系・ソフトウッド)、ムスク:香りの終盤は塩味をわずかに残しつつ、木質感とムスクが静かに融合し、“海辺で風化した木”あるいは“乾いた木肌に夜の気配が残る”かのような柔らかい温かみへ締めくくります。これを“ナイトクリームや高級ベビーパウダー”の香りに感じる人もいて、“全体としては落ち着いているのに、どこかロマンティックな余韻がある”と評価される傾向です。

おすすめの季節と時間帯

日中

白い花が想起させる柔らかな甘さや、塩気を含む涼やかなマリン感から、春夏~初秋にかけての使用が特に好まれます。真夏の炎天下では甘さがやや強く出てしまうこともありますが、室内や夕方~夜の時間帯なら心地よく香ります。穏やかで主張しすぎないためオフィスにも使用可能ながら、上品かつわずかに“夜の官能”が含まれることから、デートや落ち着いたお出かけのシーンでも“ちょうどいい存在感”を放つ一作といえます。

男性向け、女性向け

男性
女性

全体に見れば白花+ソープ感で“フェミニン”な雰囲気が目立ち、口コミでも「可憐でやさしい女性像が浮かぶ」という意見が多めです。一方で、ウッディやほんの少しダークな塩気がアクセントとなっているため、男性が使っても違和感は少ないと評されます。ただ、多くの男性には「洗練されているがパウダリーな白花がやはり女性向けに思える」と捉えられがちでもあり、比較的女性使用が主流の印象です。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・ウォーター / マリン
  • フローラル系・・・フローラル
マグノリアやマドンナリリーなどの白花が、クリーミーなフローラルを形成。塩気を帯びた海の風をメインに、みずみずしい空気感を表現。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • フローラル
  • マリン
マグノリアやユリなど白花の優雅さ(フローラル)。海辺のイメージと塩気を伴う清涼感(マリン)。 香り後半にかけてほんのり感じる木質感(ウッディ)。

持続時間

オードトワレ

  • 香料の濃度・・・約5~8%
  • 持続時間・・・約3~4時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

ラグーナの庭の香りが似合うイメージ・人物

ラグーナの庭をつけている人のイメージ

遅い時間にオフィスを後にする「建築アシスタント」

  • 20代女性。建築事務所で働き、大規模プロジェクトの図面や模型作りをサポートするアシスタント。
  • 普段はかっちりした白シャツ姿だが、夜は少しだけ気分を変える香りを纏いたいと考えている。
  • ラグーナの庭は“塩っぽいマリン感と白花のニュアンス”がミックスされており、夜の残業後にさりげなく付け直すと、オフィスの鋭い空気を和らげる効果を求めて選んでいる。

水辺で夜間撮影を行う「映画カメラマン」

  • 30代。ヴェネツィアでロケ撮影するカメラマン。夜のラグーンを背景に、幻想的なシーンを撮るのが得意。
  • 濡れる可能性があるのでパンツスタイルと防水カメラを携えて移動。仕事の合間にふと感じる湿度を心地よい香りでカバー。
  • ラグーナの庭ならば“薄暗い水辺”の世界観にも自然に溶け込み、夜風に乗って少し甘く漂う余韻を楽しめる。

夜景クルーズを楽しむ「古本屋の常連客」

  • 20代女性。日中は小さな古本屋を回って文庫本を探す趣味を持ち、そのあと気分転換に夜景クルーズへ参加。
  • ボーダーシャツとゆるいパンツで、観光客に埋もれながらも内心では夜の水辺をロマンティックに満喫している。
  • ラグーナの庭の“上質なソープ感&白花の柔らかさ”が、古本屋の空気を洗い流してくれると感じ、船上でも頑張りすぎない自分を演出。

コンサートホールで働く「チケット受付スタッフ」

  • 30代~40代。ヴェネツィアのクラシックコンサートホールで受付を担当し、音楽鑑賞に訪れる人々を案内。
  • 普段はシンプルな黒のドレスコードだが、香りだけは控えめに“夜の水辺”のような清涼感と優雅さを求める。
  • ラグーナの庭の「塩気×白花」の静かなムードがホール内のフォーマル感にも相性が良く、自分自身も落ち着いて業務ができる。

オペラ観劇帰りに夜散歩する「文化系カップル」

  • 20代後半~30代のカップル。美術や音楽に興味があり、ヴェネツィアでオペラを見た後、夜の街並みを散策するのが定番デート。
  • さほど派手な服装ではないが、香りで少し大人の余裕を演出。二人して落ち着いた香りが好み。
  • ラグーナの庭をシェアしつつ“潮風と花の香り”を2人で楽しんでおり、心地よい夜のロマンティックムードを盛り上げる。

深夜に海辺を掃除する「ヴェネツィアの街管理スタッフ」

  • 40代。ヴェネツィア市から依頼され、観光客が引いた後の海辺のゴミなどを毎夜パトロールしながら清掃。
  • 街が寝静まった時間帯、潮の引いた路地をゆっくり歩き、バケツ一つでプラスチックや不要物を拾い集める。
  • ラグーナの庭をほんの少し首筋につけておくと「自分自身も嫌な匂いを抑えられる」し、夜中の涼しさに寄り添う“上品な清潔感”を得られる。

地下のアトリエで彫刻を磨く「芸術大学院生」

  • 20代後半の女性。海辺の町の大学院で彫刻や石材加工を学び、昼は授業、夜はアトリエでこっそり制作を続けている。
  • 夜中に石膏や大理石の粉まみれになる前に、ラグーナの庭をワンプッシュし、汗や粉っぽさを抑えつつ創作に集中。
  • 白花の柔らかさが彫刻の艶やかな表情と重なり、海の要素が「遠い波音とシンクロする」と勝手にイメージしている。