ドルセー恋人同士 M.D.

「Nous sommes amants. M.D.(恋人同士 M.D.)」は、調香師ベルトラン・ドゥシュフールが“肌と肌の重なり”をモチーフに手掛けた、スパイシー&ウッディなオードパルファムです。初めはブラックペッパーやジュニパーベリー、ピンクペッパーのスパイスが鋭く立ち上がり、そこに中央アメリカの神聖な木であるパロサントやサンダルウッド、シダーのウッディが溶け合って、乾いた木材の芳香を徐々に強めていきます。さらにムスクやアンバーグリス、レザーアコードが“肉体的なぬくもり”を漂わせ、まるで服を脱いだような解放感と官能性に誘う一作です。
口コミでは、パロサントの香りが「実際にパロサントを焚いたときのウッディかつややスモーキーな雰囲気に近い」と感じる声が多く、“人によっては新鮮な木屑や鉛筆削りを連想する”という意見も見られます。一方で「サンタル系の化学的なトゲがなく、より自然な木の香り」と好評を博し、「ドライウッド特有の辛口スパイスとクリーミー感の少ないウッディさ」が苦手にならない方には絶妙なバランスとのこと。逆に「馬のような動物的な匂いを感じた」という反応もあり、肌との相性次第ではアニマリックに振れる側面を持ち合わせています。全体としては“尖った辛さと温もりある木”を行き来する、危うさと包容力が同居したフレグランスといえるでしょう。
香りの構成
- トップノート
- マダガスカルブラックペッパー、ジュニパーベリー、ペルーピンクベリー、バンブー:スパイシーで辛口のペッパーが刺激的に香り立ち、ジュニパーベリーやバンブーの瑞々しさが絶妙なコントラストを生み出します。辛みと青みが重なり、最初の一吹きから“野性味ある爽快感”が漂います。
- ミドルノート
- パロサント:中央アメリカ原産の神聖な木。燃やしたときのように甘くややスモーキーなウッディ感をもたらし、香りをまろやかで霊的な雰囲気に仕立てます。ジュニパーベリーの青さやペッパーの辛みが少し落ち着き、代わりに“温かい木の芯”を感じる段階へ移行。
- ベースノート
- ムスク、インディアンシプリオール(パチュリ精製)、サンダルウッド、バージニアシダー、アンバーグリス、レザーアコード:ドライでありながら、ムスクやアンバーグリスによる肌に溶け込むようなやわらかさを獲得。レザーアコードによる動物的かつスモーキーなニュアンスが加わり、人肌を思わせるセンシュアルな余韻を長く保ちます。口コミでも「まるで恋人の肌に寄り添うような香り」と評されることが多く、終始“ぬくもり”のベールに包まれている印象です。
おすすめの季節と時間帯
男性向け、女性向け
ブラックペッパーやレザーアコードのスパイシー&ウッディ骨格が「メンズフレグランスらしい」と好まれる一方、深みのあるパロサントやアンバーグリスが生み出す柔らかさを“甘く官能的なスキンノート”と感じる女性も少なくありません。口コミでは「サンタル系が好きな女性にとって、よりナチュラルで落ち着くウッディ」と評価されることもあり、ユニセックスなバランスで着用しやすい香りです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ウッディアンバー
- ウッディ系・・・ドライウッド
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- ウッディ
- スパイシー
- レザー
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
恋人同士 M.D.の香りが似合うイメージ・人物

夜の街を“クラフトビールバー”で楽しむ女性
- 20代後半。退勤後にクラフトビール専門バーへ立ち寄り、チョコやコーヒーのフレーバービールを好む“隠れ通な”飲み方をする。
- 黒のレザージャケットとヒールで、“辛口スタイル”を少しだけ取り入れつつも、トータルはシンプルにまとめている。
- 香りは“レザー感とスパイシーなムード”が欲しいが、甘すぎずドライなウッディで締める一本を探している。
秋冬のシネマデートで「インディペンデント映画」を観る女性
- 20代後半。シネコンではなく、小さな映画館でしか上映されないインディペンデント映画を観るのが趣味。
- チェック柄のロングコートやスエードのブーツを履き、アンティーク調バッグを携えて“大人びた感性”を匂わせる。
- 香りは“ウッディなスパイス”に惹かれ、秋冬のムードと重なる“レザー&アンバー”の余韻を楽しみたいと思っている。
寒い朝にスパイスラテを淹れる「クールビューティ」OL
- 30代前半の女性。オフィスにエスプレッソマシンを置き、朝は“スパイスラテ”を作って同僚とシェアするのが習慣。
- 黒いタートルネックとスリムパンツで統一した出で立ちは、“クールビューティ”だが内面は細やかな優しさを持つ。
- 「スパイシーウッディ×レザー感」が強いと聞くとハードに感じるが、実際はほんのり甘さもあるなら試してみたい。
夕闇にバイクで街を走る「アーバンライダー」の男性
- 30代後半。仕事終わりに街をバイクで流しながら、ネオンや街灯のグラデーションを眺めて気分転換をする。
- ライダースジャケットやブーツで男らしさを演出しつつ、シャツやパンツは洗練されたシンプルデザイン。
- 香りは“レザー要素”があるとバイクウェアとの相性が良さそうで、ウッディ&スパイスの深みにも興味を持っている。
秋冬の「美術館ナイトイベント」を楽しむ男性
- 30代男性。美術館の夜間開館イベントを好み、クラシックなジャケットにストールを巻いて、アート鑑賞後は会場のバーで一杯。
- “ダークシックな装い”で美術品と向き合い、芸術から得る刺激を重んじる。
- 香りは“ダークでスモーキーなウッディ”を主軸に、「どこか甘さが潜む」色気が欲しいと思っている。
小さなライブハウスで「ロック演奏」する女性
- 20代後半。ギター片手にアグレッシブなロックを披露し、ステージ上ではクールなパフォーマンスにエッジを効かせる。
- スキニーパンツやレザージャケットで揃え、足元はブーツなどハードな要素を取り入れる。
- 「レザー+スパイス感」が強い香りで、ステージの汗と混ざってもカッコよく決まるような一本が欲しい。
友人のバーを手伝う「夜型クリエイター」の男性
- 30代前半。昼はイラストやデザインの仕事を自宅で行い、夜は友人のバーを手伝ってお客にカクテルを振る舞う。
- バーテンダーの制服はあえて暗いシャツ+エプロンで統一し、華美になりすぎないシンプルを追求。
- 香りは“香水のようでいてお香っぽい”ものに惹かれ、客にも「この人何か秘密があるのでは?」と思わせるムードを出したい。
重ためのスパイシーウッディは肌寒い季節に相性が良く、乾いた辛みとアニマリックな温もりの対比が際立ちます。センシュアルなトーンが強いため、特に夜やデートシーンで本領を発揮。口コミでは「秋冬の夕方以降に付けると、夜の街や室内で一層魅力を増す」との声が多く聞かれます。