ドルセーあなたにとって P.S.

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「Jusqu’à toi. P.S.(あなたにとって P.S.)」は、調香師ニコラ・ボーリューが手がけたウッディフローラル系のオードパルファムです。トップでグレープフルーツやローズオキシド、ピンクペッパーがもたらす軽やかなスパイス&フレッシュ感を放ち、ミドルではマグノリアやゼラニウム、サイプレスによって“甘くなりすぎない華やかさ”を形成。ラストにはベチバーやパチュリが、しっとりとした奥行きとわずかな渋みを与えながら肌に溶け込むように残ります。ローズを連想させるフローラルなイメージがある一方で、ベチバー由来の落ち着いたウッディ感が加わり、素朴ながら奥深い愛情の情景を香りで表現しているのが特徴です。
口コミでは「ローズが“石鹸”のようにクリアで、肌に馴染むほどに落ち着く」といった意見や、「ベチバーとパチュリが下支えすることで、重たくないがしっかりめのウッディ感が出る」と語る声もあります。全体としては甘さが控えめで“やわらかなパウダリーウッディ”な仕上がり。皮膚の上で香りが落ち着くと、“ふんわりきれいなフローラルウッディ”が残るため、場面を選ばず使いやすいとの声が多いようです。
香りの構成
- トップノート
- グレープフルーツ、ローズオキシド、ピンクペッパー:爽やかな柑橘の苦味に、ローズを思わせるローズオキシドがほのかなフローラルなタッチをプラス。さらにピンクペッパーの軽いスパイシー感が加わり、軽快かつすっきりとした印象を作り上げます。
- ミドルノート
- マグノリア、マダガスカルゼラニウム、サイプレス:水々しいフローラルとしてのマグノリアを軸に、ゼラニウム特有のグリーン&ローズ調の甘さとサイプレスのウッディな苦みが折り重なり、甘すぎない華やかさを演出します。「ローズ石鹸っぽいクリアさ」を感じる人や、「サイプレスの影響でわずかな苦味がアクセントになっている」という意見も。
- ベースノート
- ハイチアンベチバー、パチュリ:ベチバーのドライで土っぽい苦みと、パチュリのアーシーで甘い要素が絡み合い、香りにしっとりとした深みを与えます。口コミでは「最終的にウッディな落ち着きを纏う」「肌に溶け込むほどにパウダリーな要素が残る」とされ、フローラルノートとの対比でモダンな奥行きが引き立ちます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ローズやゼラニウムが主体となるフローラル要素があり、多くの女性が好む華やかさを持っています。一方、ベチバーやパチュリの落ち着いたグリーンウッディが“甘さを抑えて”いるため、ユニセックスな使い心地が楽しめるという口コミも。ローズの香りに対する抵抗感がない男性には「かえってセクシーに香る」という評価もありますが、フローラル香全般が苦手な場合はややハードルが高いかもしれません。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ウッド
- フローラル系・・・フローラル
ローズ、ゼラニウム、マグノリアといったフローラルが主役ながら、ベチバー&パチュリのグリーンウッディがしっかりと基盤を築き、全体を落ち着かせます。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- グリーン
- フローラル
フローラルの甘い部分を支えながらも、サイプレスやベチバー、パチュリによるグリーン&アーシーな苦味が全体の“甘さ過多”を抑え、清廉で穏やかなフローラルウッディとしての個性を際立たせます。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
あなたにとって P.S.の香りが似合うイメージ・人物

昼の散策を楽しむ「落ち着いたムードの女性」
- 30代前半の女性。休日に古い町や公園を散歩して、カメラで花や街角の風景を撮影するのが習慣。
- 服装は淡いカラーのカーディガンやマキシスカート、柔らかい素材をメインに“自分だけのペース”を大切にしたスタイル。
- 香りには、華やかさを持ちつつ“青みがあるグリーンウッディ”が欲しく、重さを感じないローズやゼラニウムのフローラルに惹かれている。
仕事終わりにショッピングをする「柔らかOLスタイル」の女性
- 20代後半の女性。平日はシンプルなオフィスカジュアルで働き、終業後は駅前のデパートや小さなセレクトショップを覗きつつ、気になったコスメを試すのが日課。
- 自分のスタイルに大きな主張を持つというよりは“清潔感”重視で、香りもオフィスでも浮かない程度の穏やかなフローラルを探している。
- 夏でも纏える「やさしいローズ感+ウッディ感」を理想とし、甘すぎず爽やかすぎず、職場とプライベートの両シーンに合うフレグランスに興味がある。
ビジネスカジュアルで動き回る「フリーランス男性」
- 30代男性。IT系のフリーランスとして複数のオフィスを移動し、打ち合わせと作業をこなす多忙な日々。
- 服装は白Tシャツにジャケット、チノパンなど、ラフとフォーマルの中間を行くスタイル。
- 甘さ控えめのフローラル&ウッディが好きで、仕事相手に“抜け感”と“プロフェッショナル感”を同時に与えたい。
花束を持って友人の家へ向かう「ホスピタリティ好きな男性」
- 20代後半の男性。週末に友人宅でのホームパーティへ参加するときは、必ずちょっとした花束や手土産を持参する。
- 普段のファッションはベーシックなニットやシャツで安心感を与えつつ、香りで“おもてなし上手”をアピールしたい。
- ローズ感がありつつもユニセックスな側面があるなら自分でも使いやすいと思い、“フローラルウッディ”に興味津々。
仕事終わりに「社内バー」で飲む外資系女性社員
- 30代後半の女性。外資系企業の社内バーで同僚とカクテルを楽しむのが日課になっており、オフィスカジュアルから夜のリラックスへシームレスに移行する。
- 派手さはないが、シャープなパンツスタイル+落ち着いたアクセで“仕事ができる雰囲気”を醸す。
- 香りは“ローズの石鹸感”がほんのりある程度の上品フローラルが良く、同時にウッディな強さもあればナイトバーにも映えると感じている。
野外フェスで「アコースティックライブ」をする女性
- 20代後半の女性。キャンプファイヤーのある野外フェスでアコースティックギターを弾き、優しい歌声を届ける。
- ドレスアップではなくスニーカーやゆったりロングスカートのラフなフェスコーデで、楽器や機材のセッティングも自分で行う。
- 香りは「メローなフローラル」をメインに“ウッディで土っぽさを感じる面”も欲しいため、ベチバー×ローズ系に注目している。
夕暮れ時に「カフェのテラスで外国語学習」をする女性
- 30代女性。海外に留学経験があり、帰国後も定期的に外国語の会話練習をカフェテラスでしている。
- 着こなしは上品なシャツ+パンツにスニーカーといったミックススタイルで、国際感覚を取り入れたいと考える。
- フローラルが好きだが“甘すぎないもの”を探し、ベチバーやパチュリのウッディ要素に興味を持っている。
通年で日常使いする人もいるようですが、特に春から夏にかけての日中に、清潔感ある印象をプラスしたい時に合うという意見が散見されます。夜に纏っても落ち着きのあるフローラルウッディが程よく華やかさを演出しますが、特に「職場やオフィスでの静かなシーンにぴったり」と言われることが多いようです。「夏でもローズが重たくならないので使いやすい」という声が多く、軽やかなフローラル&ウッディが暑い時期にも比較的涼しげに香ると評判です。一方で、あまり高温多湿すぎない場面のほうが、ローズとウッディのバランスが美しく感じられる傾向もあります。