ドルセー私を待っている人がいる O.W.

「C’est toujours agréable d’être attendu. O.W.(私を待っている人がいる O.W.)」は、調香師アン=ソフィ・ビハーゲルが“矛盾する愛”をテーマにウッディ&シトラスで描き上げたオードパルファムです。イタリアンレモンやビターオレンジのすっきりとした苦味がはじけつつ、マダガスカル産ジンジャーがシャープなスパイス感を添え、最終的にはハイチ産ベチバーのアーシーでドライな木質感が主体となる構成になっています。甘さ控えめの辛口な柑橘が漂うため、「苦味のあるクールなシトラスが好み」という方に刺さるという声が多いです。
一方、口コミでは「思ったより優しい香り立ちで、すぐに肌に吸い込まれるように薄まってしまう」という指摘もあり、投影力や持続時間がやや短めである可能性が示唆されています。しかし、「シトラスの透明感が再度ふわっと立ち上がる瞬間があり、まるで消えては現れるパラドックスを体感できる」と好意的に捉えるレビューも見られます。いずれにせよ、“軽やかで甘さの少ない柑橘香”という点が、“複数回付け直してでも楽しみたい”という愛用者を生んでいるようです。
香りの構成
- トップノート
- イタリアンベルガモット、イタリアンレモン、ビターオレンジ:レモンやビターオレンジの酸味・苦味で爽やかさを演出し、ベルガモットのやわらかな柑橘香が奥行きを加える。「最初はとてもリフレッシュ感が強いが、すぐに消えるので“淡い儚さ”が良い」と言われる。
- ミドルノート
- マダガスカル ジンジャー:ピリッとしたスパイシーさが特徴で、「ブルージンジャー」と呼ばれる爽快な苦味と清涼感をもたらす。「辛口シトラスをさらに引き締め、甘さを抑える重要な役割」との評価も。
- ベースノート
- ハイチ ベチバー、アンブロクサン、ホワイトムスク:ベチバーが土っぽい苦味とドライウッド感を強化。アンブロクサンとホワイトムスクが肌との親和性を高め、柔らかい落ち着きを纏わせる。「徐々に温もりが出て、苦味のあるウッディが肌に溶け込む」と言われ、“長時間嗅ぐとホッとする”という意見が多い。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
「ベチバーとジンジャーの組み合わせがメンズフレグランス的」という指摘もあり、男性に好まれる傾向が強い一方、ビターな柑橘を好む女性にもウケが良いとされています。実際、「一瞬だけ甘さを感じるが全体として辛口」というバランスが、ユニセックスな雰囲気をさらに高めているようです。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ドライウッド
- フレッシュ系・・・シトラス
レモンやビターオレンジ、ベルガモットが中心となる明るい柑橘ノート。ベチバーやアンブロクサンが醸し出すやや乾いた木質感と、ほろ苦いアーシーさが強調される。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- ウッディ
- シトラス
- スパイシー
柑橘系が明確なトップの印象を形成(シトラス)。ジンジャー由来のシャープな辛味(スパイシー(補足的))。ベチバーを主体とする土っぽい苦みとドライなウッディ感(ウッディ)。アンブロクサンがかすかなアンバー感や温かさを付与するが、メインではない(アンバリー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
私を待っている人がいる O.W.の香りが似合うイメージ・人物

早朝ランニング後に職場へ向かう「ヘルシービジネスマン」
- 30代男性。朝5時に起きて軽くランニングをし、シャワーを浴びてから出勤する健康志向のライフスタイル。
- スニーカーや軽いスポーツウェアを仕事鞄に忍ばせ、日中はシンプルなスーツで動き回る。
- 香りは“汗をかいてもリフレッシュ感が続き、社内で主張しすぎない”クールなシトラス&ウッディがいいと考えている。
週末に海沿いを散歩する「シンプルコーデ好きな女性」
- 20代後半の女性。ラフなTシャツとロングスカート、サンダルで海辺を散策するのが趣味。
- 花柄や可愛いデザインより、無地でビターなカラーのファッションを好むため「甘い香りは苦手」。
- ほんの少しだけ酸味やスパイスが効いた“シトラス感”なら、ビーチやサンセットとも合うと考えている。
秋口に山小屋で「フィールドワーク」をする女性研究者
- 30代前半。高原の山小屋に滞在しながら植物や昆虫のフィールドリサーチを行う。
- カーキのアウターやハットにスポーティなパンツを合わせ、山の空気を感じつつデータ収集を楽しむ。
- フレグランスは“苦味のある木質感”+“シトラス”が自然に近いと感じ、特にジンジャーの刺激が虫除けになりそうと面白がっている。
会社帰りに“英会話カフェ”へ立ち寄る「デスクワーカー」の女性
- 20代後半の女性。日中はデスクワークでパソコンに向かうが、定時後は英会話カフェで外国人と会話してスキルアップ。
- スーツやオフィスカジュアルでも“さりげなくビターな一面”を出し、柔らかいだけじゃない内面を見せたいと思う。
- 香りは「シトラスベースで仕事場でも悪目立ちしないが、実はスパイシーで知的」な印象を残したいと考えている。
小さな古本屋を巡る「静かな休日旅行」をする男性
- 30代男性。連休を利用し、地方の町にある古書店を巡って掘り出し物を探すのが好き。
- カーキやベージュのジャケットを着て地味めだが、穏やかで落ち着いた印象を周囲に与える。
- 自分の時間を楽しむため、“さらりとした苦味のあるシトラス”で気分を軽くし、ベチバーの深みで読書欲をそそられるフレグランスを探している。
春夏の夜、市街地で「ビアガーデン」を楽しむ女性
- 20代後半の女性。暖かい夜には友達とビアガーデンで軽く飲み、上機嫌に街を歩く。
- ノースリーブや薄手の羽織ものを合わせ、メイクやアクセも抑えめながら小粋に。
- 香りは“ビターオレンジ+ジンジャー”の辛口シトラスが夏夜のテンションにぴったりで、「職場帰りでも心地よいフレグランス」と思っている。
仕事後に「暗闇ボルダリング」を楽しむ男性
- 30代前半の男性。オフィスワークを終えたら夜に暗闇ボルダリングジムへ行き、LED照明のみで壁を登りリフレッシュする。
- 登山やアウトドアの要素も好きだが、都会的なフィットネス感も捨てがたい“都会と自然の間”を楽しむタイプ。
- 香りは“シャープな柑橘”が筋トレ後にも清潔感を持続させ、最後はウッディベチバーで“少し男らしさ”を表せるものを求める。
シトラスとジンジャーの清涼感やベチバーの苦みが暑い季節に相性が良い、とされる一方、口コミでは「明るいシトラスだけでなくスパイシー・ウッディな深みもあるので、真夏はもちろん、秋口や冬の夜にも使える」という声もあります。甘さ控えめで“キリッとクール”な印象があるため、仕事中でもリフレッシュ目的で付けやすいという意見が少なくありません。